以前ジャズの名盤を紹介するシリーズの創刊号を紹介したことがありましたが、今度はポピュラー音楽界のレジェンド、ザ・ビートルズの全アルバムを取り上げるシリーズが創刊されました。
今回のシリーズでは、新たにこのシリーズ向けにプレスされたという180g重量盤を採用したリマスター盤が同梱されます。
最終的には解散後に未発表音源を集めてリリースされた「アンソロジー」シリーズや、チャート1位獲得曲のみを集めたベストアルバム「1」もリリースされるようですが、創刊号の付属品は、ジャケット写真があまりにも有名であり、内容の充実度も高く評価されたアルバム「Abbey Road」となっています。
デアゴスティーニお馴染みの創刊号特価ですが、さすがにビートルズ関連はそこまで安売り出来ないのか、1,990円と案外常識的な値段に収まっています。
一応分類上は書籍ですので、文量は殆どありませんがムック本という体裁となっています。厚みの殆どはレコードを保護するために挟まれている段ボールの板ですが…。
極端に音をいじったリマスターは賛否がありそう
ムックの文章は、はっきり言ってしまえばちょっと凝った解説文という程度の文量と内容です。あくまでレコードがメインで書籍部分がおまけという作りです。写真を載せてしまうと文章の何割かが読み取れてしまう危険性がありますので、ここには掲載しません。
ラベルの印刷によると、プレスはEU内で行われているようです。
私はさほど熱心なビートルズファンというわけではありませんので、内容について細かくは語りません。私よりも遙かに熱く語れるビートル・マニアの方がいらっしゃるでしょうから…。
そして重量盤+リマスター音源という本作ですが、かなり大胆に音質をいじったりマスターという印象です。以前限定生産のEP盤セットを取り上げたことがありましたが、その中の1枚に収録されている2曲は丁度本作のA面1,2曲と同じ楽曲なのです。
この時もかなり大きく音をいじっているということを書いたのですが、ひょっとするとこの時に使われたリマスターと同じものかも知れません。直接比較試聴したわけでは無いのですが、音質傾向が似通っているのです。
オーディオ的に見れば昔のLPよりは大幅に良くなっているのですが、ビートルズのオリジナル盤は決して音質的に優れたものでは無く、その音質の悪さも音楽の一要素と感じられるものです。それが現代的な音質でまとめられてしまうと、何となく楽曲の印象までが別物と感じられてしまいます。
「Abbey Road」は元々持っていませんでしたし、創刊号の1,990円はお買い得感があるのですが、第2号で取り上げられるのは「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」で、実はこれの50周年記念リニューアル盤と昔のステレオ盤は既に持っているのです。リニューアル盤は元々買うつもりは無かったのですが、以前のアナログ・オーディオフェアの時に、Technicsの井谷CTOが「イギリス出張で買ってきたので、これ聴きましょう」といそいそと再生して旧盤と比較試聴させてくれたので、興味が出て思わず買ってしまったのです。
このシリーズは正直言って完走しても良いかという気になっていたのですが、いきなり第2号にしてちょっと悩みどころが来てしまっています…。
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購入金額
1,990円
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購入日
2017年08月29日
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購入場所
未来屋書店
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