[2017/09/04追記]他社製wifi子機の感度調査結果を追記しました。
『ラズパイで本格RCを!』という思いが高じて、260A(パラ接続で520A)というとてつもない電流供給能力(FETのカタログデータですが、RC業界はカタログデータで語るのが常識だそうです)を誇る、孤高のラズパイ用RC基板 RCB-01。 (...僕もつい買ってしまいました。)
というのがありまして、僕も開発されたつにさん(たのしい電子工作クラブ)のデモ走行を見る機会がありました。
なんというか、RCバギーとしての性能はRCカーそのものです(フルスロットルの動画はありませんが)。一瞬操作を誤るとラズパイごとどこかに吹っ飛んでゆきそうな危うさがあります。
そしてその危うさを増幅するのがwifi子機の到達距離らしいです。
超小型タイプのWifi子機の場合、10m程度しか届かないらしく、RCB-01は電波をロストした場合にはニュートラルに戻す機能があるようですが、それでもノーコンは恐ろしいです。
つにさんお勧めのWifi子機はアンテナが立っているタイプの子機(I-O DATA WN-G300UA)です。
ほんらいならつにさんおすすめのWN-G300UAを購入すべきところですが、言われるままに買うのでは面白くないなぁ..。ということで、Amazonで怪しげなWifi子機を購入してしまいました。
それがこの、『ANEWKODI 無線lan 子機 600Mbps』です、11ac 433Mbps、11abgn 150Mbpsで600Mbpsというものです。
一番の特徴は、巨大なアンテナが付属していて、着脱可能というところです。大型アンテナのwifi子機というのはめずらしいというほどでもないですが、着脱可能というのは珍しいです。
ノートPC(CF-N10)につけてみるとこんな感じです。それなりにアンテナが存在感を主張しています。
感度
外部アンテナ付きの子機なので、感度が気になります。
自宅付近はwifiの電波もそれほど多くないので、近くの大型SCのフードコートで感度を調べてきました。
とりあえずmobilepoint(5Ghz帯)につないで、電波強度の測定です。
まずはCF-N10内蔵wifiです。-63dBm(数字が大きいほど良いです。-63dBmよりは-50dBmのほうが良いということです)
次にANEWKODIのアンテナなしです。-72dBm..。N10内蔵よりも-11dBmも感度が低いです。
これは早まったかもしれません..。
次はANEWKODIのアンテナ付きです。なんとアンテナなしよりも20dBmも感度がupして、-52dBmです。N10内蔵よりも9dBmアップしています。これなら購入する価値もありそうです。(アンテナ着脱の意味はあまりありませんが)
アンテナありとなしでは、つかんでいるAPの数も段違いです。
アンテナなし(2.4GHz) これはあまりにひどすぎるので、たまたまだったのかもしれません。
アンテナあり(2.4GHz)
CF-N10内蔵(2.4GHz)2.4GHzはN10のほうがアンテナ有りよりも感度高そうです。
つづいて5GHz
アンテナなし(5GHz)
アンテナあり(5GHz)
CF-N10内蔵(5GHz) 5GHz帯はアンテナありよりも感度が低そうです。
他社製小型wifi子機の感度を調べてみました
AIRXEL AXJ-800のレビュー期間中に中国出張しておりましたが、今回も中国からお届けします。
ちなみに宿泊しているホテルは前回の五つ星ホテル(取引先の方と同じホテルに宿泊したので表面上は仕方なく...)から少しグレードが落ちてます。
このwifi子機のレビューとは別に、Buffaloのかなり昔のVPNサーバー機能を持っている無線LANルータのVPN設定を、Teamviewerで遠隔操作しながら設定していたのですが、うっかりローカルIPをコンフリクトさせてしまう設定で再起動をかけてしまい、中国出張初日にしてリモートでは手が出せない状態に陥ってしまいました。きっと嫁さんに怒られるな..と思います。
幸いにしてホテルのWifi環境はどこかのVPNを経由しているのか、Google関係もLINEも快適に使えるので、仕事中とお付き合いの晩御飯兼宴会を除けばネット環境的にはそれほど不自由はありません。
ローカルIPコンフリクトについて、いまさら後悔しても仕方がないので、約束していた他社製超小型Wifi子機の感度について追記したいと思います。
手前に映っているのが今回の感度調査対象のwifi子機、smart waysのSW-WF02-D15/BKです。
だいぶ昔に投げ売り価格だったのを入手して、今はRaspberry PiのWifiアダプターとして余生を過ごしています。
先日のSCとは別なところでの測定です。またもやmobilepointに接続中です。
2.4G帯はこんな感じ。(a,acには非対応なので5GHz帯はなしです)
同じ場所で、CF-N10の2.4G帯で接続したときの受信レベルです。なんと30dBmも違います。
2.4GHz帯。やはり20dBm以上は違っています。
つづいてANEWKODIアンテナなしの受信強度です。...なんですが、どうしても2.4GHzでの接続ができず、5GHz帯での接続になってしまいました。なのであまり参考にはならなかったです。smart waysとCF-N10の内蔵Wifiとの感度差で相対的に比較するしかありません。
アンテナなしだと2.4GHzのマップはなぜかおかしいです。
ANEWKODIのアンテナあり。感度差は前回より少なめです。
比較対象が1機種のみなので断言はできませんが、超小型のwifi子機の感度は意外と低いんだな(少なくとも低いものがある)ということがわかりました。
smart waysさんの名誉のために一言言っておきますが、おそらく超小型wifi子機のアンテナのゲインはどれも大差ないのではないかと思います。アンテナを小型化する技術はいろいろとあったと思いますが、限られた価格とスペースでは、基板上にアンテナパターンを形成するしかなく、そうなるとアンテナゲイン以外のところ(無線出力とか)で頑張るしかありませんが、頑張っても電波法の規制があるのでそれもなかなかむつかしいのではないかと思います。
CF-N10の内蔵wifiも意外と受信感度的には優れているんだということが再確認できたのは良かったですが、突然切れることがあって、それ以降は極端に接続しにくくなるという現象に悩まされています。そういう背景もあり今回ANEWKODIのwifi子機を購入してみた次第です。
アンテナ有無による感度差の考察?
アンテナありの場合の感度は許せるものの、アンテナありとなしで20dBmも感度差があるのでは、着脱可能の意味がないような気がするので、そっと中を覗いてみました..。
僕はあまり無線には詳しくないのですが、Wifi子機のほうにはアンテナらしきパターン(特徴的な幾何学的パターンなので間違えないとはおもいます)が見当たりませんでした。
このwifi子機は、以下のような用途でアンテナ着脱可能にしたのかもしれません。
(1)主に持ち運びで邪魔にならないように取り外し可能にした
(2)強電界時限定の想定でアンテナ取り外し可能にした
(3)思い切り好意的に考えて、セキュリティ対策で近距離通信時ようにアンテナ着脱可能にした。
アンテナ着脱の意味はあまりありませんが、感度は良いです
アンテナなし時の感度が残念な結果なのですが、アンテナありのときの感度は良いです。
アンテナなしと他社の超小型wifi子機の感度差が気になりますが、今は比較できる環境がないので、今後環境がそろったら追試したいと思います。
-
購入金額
2,880円
-
購入日
2017年07月15日
-
購入場所
Amazon
aPieceOfSomethingさん
2017/08/31
なんと、ANEWKODIのアンテナなしよりも低感度でした..。
詳細はあとで追加します。
jakeさん
2017/08/31
使うと逮捕されかねないのでご注意を。
アンテナを高い位置に上げると同じ出力でも飛びますよ。
aPieceOfSomethingさん
2017/09/01
こんにちは。コメントありがとうございます。
電波法..たしかに問題ですね。
そういえば何年か前に恐ろしく強力なWifi機器が売っているというニュースを聞いたような気がします。
測定したわけではないので気やすめにすぎませんが、今回の子機はそこまで突き抜けてないような気がします。
本体側にも特別なアンプみたいのはなかったのと、アンテナも先端の方1/3は何も入っていないような感じでした。なんかその辺にあるケースとアンテナに合わせて作ったようなやっつけ感があります。まさしく中華クオリティというか...。
とはいえ、遵法には気を付け無ければいけないのは当たり前のことなので、このwifi子機は
これ以上突っ込んだレビューはしないことにします。
smart ways(昨日のコメントは誤記でした。一応国内のメーカーのようです)の測定結果で
終わりにしようと思います。