中途半端は覚悟の上で
日常使うファイルをネットワークに置きたいという目標は永遠の夢なのだと思います。
<デメリット>
・ローカルストレージより基本遅い
・サーバ分の電力と発熱
・バックアップに時間がかかる
<メリット>
・PC入れ替の設定が楽
・どのPCからでもデータ参照が可能
・バックアップ作業そのものは楽
メインPCを24時間常時稼働にすりゃいいじゃんという考えもありますがそこは割愛
昨年からSynology/QNAPのNASやらサーバ的使い方をするPCなどいくつかやってみましたが、ネットワークのスピードがどうしてもネックになっていました。
今年になって各社から安いNASで10G増設可能なものがでてきたのでこれを試してみました。
・Synology 1517+ 性能的には一番低い。QNAPよりは安く。ソフトはこなれている
・QNAP 453/653B 高い。ソフトは最近微妙らしい。NICのステーはちょっと特殊
・NETGEAR 526X コスパ一番。最初から10G。消費電力は一番高そう。ちょっとソフトのデキが
(あと古いモデルでは煩かったからちょっと躊躇)
という感じです。
今回は
・何回か使ってるSynology
・増設NICがごく普通のLowProfielでいい
・とにかく安い(8万円台)
ということで本製品にしました。
(でもQNAPの453Bを個人輸入すればおおむね同価格だしNETGEARは安売りでほぼ同価格か)
ちなみに本製品についてはAtomC2000という古いCPUを使っていて性能的な面もそうなのですが今年の春頃バグありだと騒がれたものだと思います。したがって本製品もその影響を受ける可能性があるかもしれません。
そういういろいろ微妙な面も覚悟の上です。
なお、登録した製品は8Gですが、これしか出てこなかったためで、実際購入したのは2Gです。
(価格も2Gのもの)
若干ビジネスより
ほぼコンシューマやSOHO向けな916と比較して明らかに一回り大きな筐体です。
そのわりにファンは8cmで916より小さめ。
ドライブケージのステーなどはほぼ同じですが、こちらはロック機構などが
ついていて若干高級感があります。
背面にはLANポートが4個とeSATAが2個あります
ドライブケージの作りは916なんかと一緒で3.5はそのまま、2.5インチはネジ止めが必要です
コンソールポートもひっそりついています
拡張カードおよびメモリの増設は大変簡単で、カードはLowProfileの
製品がそのまま搭載できます。消費電力の低減を狙ってX540の1ポートを入れました。
サポートリストにはないようですがそのまま認識します。
またメモリスロットは非常に手軽にアクセスできるので増設は容易。
シリコンパワーのDDR3Lでさくっと16G認識しています。
若干うるさい
916との比較では、明らかに騒音は高く、ファンが8センチになったことの影響は大きいと思います。
916:まあ寝室でもなんとか我慢できる
1517+: ちょっと距離をおきたい
若干高め
概ね916+比で10W程度のプラスだと思います。
ベイ数も多いし、CPUの世代が古いので致し方ないかなと。
また、通常拡張カードは必ず搭載すると思いますので、
その分も含めるとさらに+10W
240GのSSD×5の構成で
最大: 39.7
アイドル: 22.7
となりました。
---追記
22.7はカード増設前の数値で、実際はアイドルで概ね30W
916および搭載しているSSDは↓
微妙
まず標準のMTUでは性能がでないので9000に。シーケンシャルはかなり向上しますが
ランダムではダメ。RAIDを処理しきれないのかなとか思ってJBODやRAID0にしても特に変化がありません。
1Gだとキャッシュ処理になってしまうので8Gで。傾向はほぼ同じで、ランダムが伸びません。
メモリを16まで増やせば当然その中に入る場合は向上しますが今一つかなと思います。
(ランダムで200Mいくかなとか思っていたのですが)
ちなみに比較としてみたPCのファイルサーバーは↓
過渡期の製品。次世代を待つが吉
結局、本製品の性能ではローカルのSSDを置き換えるにはまだ若干パワー不足
かなと感じました(ある面予測通り)
性能的にはCorei3あるいはCeleronを搭載したWindowsPCをファイルサーバーにしたほうが
高い線を狙えると思いますが、消費電力は最大45W/待機時20W程度。どちらを選ぶか
なかなか悩みます。
普通にNASとして考えたときの話ですが
<本製品の良いところ>
・安い(このクラスでは)
・5ベイという絶妙な数
・増設NICは普通のLowProでいい(かなり重要?)
・ソフトがこなれてて使いやすい
<悪いところ>
・M.2キャッシュと10Gどちらかしかつかえない
・CPUが古い。消費電力が高く、バグありの可能性もあるかも。
・CPU世代が古いのでワットパフォーマンスが悪い
・同様に動画デコード系は強くない
・ファンがすこしうるさい
・性能がそんなには高くない
(これは競合もCorei3や新しいPentiumDとかじゃないかぎり同じかも)
というわけで、独断で考えると
〇普通に1Gbpsでいい⇒916あるいはその後継で同じ性能が出せる(もうすぐ出る?)
〇もう少し高い線を狙いたい⇒来年以降出るであろう後継機狙いがいい
(たぶんこの筐体でCPU変えたラインナップがそのうち出ると思う)
となり、とにかく今安いものがほしいという人が納得して購入する以外は待つべきかなと思います。
-----2017-08-03追記-----
代理店のサポートに問い合わせたところ本製品はC2000問題については対策済みだそうで、問題ないとのことでした。
-----2017-08-05追記-----
リンク追加と微修正
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購入金額
84,908円
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購入日
2017年07月25日
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購入場所
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