ハルカスこと戸松遥。女性声優。識ったのはそんなに昔ではないのだが、他目的で購入したライヴのBlu-ray
で歌っているのを見て(聴いて)イイナ、と。声優アーティストの一部は「造り声」が鼻に(耳に?)つく事があるのだけれど、彼女の発声はストレートであまりそれを感じなかった(曲によって明らかに声が違うので創っていないわけではないのだが)。とくに激しい曲の太めの声質が好きでいくつか入手してみようかな、と。そう思って入手したシングル。
「モノクロ」はその「激しめの」曲。イントロのギターリフのリズムのだましで「掴んで」、ヴゥンヴン唸るカゴメこと渡辺佑輔のベースと、バーンと鳴る渡辺剛のピアノ、外園雄一の破裂するようなドラムスの音がガンガン盛り上げる。ギターはクレジットがないが、編曲者のDROP Kなのかな?(作曲者の黒光雄輝がギターを弾くとは聞かないので)ハルカスは相変わらず、外に弾ける発声で通りが良い。...が、ちょっとこの曲、音響処理に違和感がある。バックの演奏に比べて、ハルカスの声だけリヴァーブなどの「お化粧が薄い」のだ。モチロン歌は上手いので、それでヘタにきこえるとか言うのではないのだけれど、「浮いて」聞こえる。それによって意識のフォーカスが合う面はあるものの、ちょっとなじめない。曲調的には彼女の声に合ってるのに惜しいなー。
カップリングの「Two of us」はSAOこと「ソードアート・オンライン」の2016年末のリリースのアクションRPG「ホロウ・リアリゼーション」のエンディングテーマ。こちらは渡辺のピアノとダイナミックな外園のドラムスが盛り上げるドラマチックなバラード。この曲もベースのクレジットはないが、こちらは編曲者の古川貴浩(エビデンス:本人HP記載)。この曲でのハルカスは微かにハスキィさを感じる澄んだ声で歌っており、違和感なくってイイカンジだ。
DVDは「モノクロ」のPVとその一部を使ったTV SPOT、「Two of us」が使われているゲーム「ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-」のエンディングのノンクレジット版。前者は「光を探す白戸松と光を照らす黒戸松(本人インタヴューより)」の対比が面白い。面白いのがこちらの音楽部分はCDの音より「浮いた感」が少ないので、ミックスなどが違うのかな。この曲はハイレゾ版もあってそちらはギターのきこえ方が違うという話もあるので、ミックスのさじ加減が違うのかも知れないけど。表題曲でのハルカスの声はほんの少しソリッド過ぎて、「鋭く迫ってくる迫力」を「カラオケでノンエコーで歌っているような違和感」がちょっとだけ上回っているのがザンネン。本職のシンガーが、お風呂場エコーのような加飾過多の状態で歌っているのを聴くと、なんじゃこれ、と思ってしまうけれど、なんでもかんでも「スッピン」が良いわけでもない。バックとの「バランス」というのが一番大事なんだなぁ、と感じた作品。その部分で★減です。
【収録曲】
<CD>
1. モノクロ
2. Two of us
3. モノクロ(Instrumental)
4. Two of us(Instrumental)
<DVD>
1. モノクロ(Music Clip)
2. モノクロ(TV SPOT 15sec+30sec)
3. Two of us(「ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-」ノンクレジットエンディング映像)
「モノクロ(SPOT CM 15sec)」
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購入金額
1,850円
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購入日
2017年03月18日
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購入場所
ゲーマーズ
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