以前からAmazonのほしい物リストには入ったままで、その効果の程が確認できず、入れたままになっているものを購入して試してみました。BONDIC 液体プラスチック接着剤です。
構造自体はシンプルだけど、作りが少し雑。けど使用には問題なし。
商品自体は非常にシンプルで、液体プラスチックが入ったペン型チューブと、UVライトが繋がって一本のペンのようになっています。専用のケースに入っているところが少し気に入っています(笑)。
液体プラスチックが入ったチューブは取り外しが可能で、交換できるようになっています。空になると新しいものと交換することになります。
先端のキャップを外すと、極細のペン先のようになっています。ここから液体プラスチックが出てきます。初めて外した時点で少し液漏れしているようなのが気になりますが(笑)。
UVライト側は、BONDICのロゴをあしらったデザインになっています。
小さなスライドスイッチがあって、ペン先方向へスライドさせると、UVライトが点灯します。このライト、UV = 紫外線なので、長時間見ないようにした方が良いですね。多用される方はUVをカットするサングラスなどを使うと良いかもしれませんが、試していないので自己責任で。
UVライト部分も交換可能になっていて、通常は電池が切れると新しいライトに交換することになります。
恐らくは保証外になると思いますが、+ネジ4ヶ所を外して分解してみると、ボタン電池2枚で動作しているようです。スイッチ部分も針金の接点だけの簡単な構造です。その気になればボタン電池交換で使い続けることも出来ると重います。CR2016が2枚入っていました。
接着剤だと思うと「使えない」が…。
実際に使ってみました。まずは、折れた個所の再確認です。材質はプラスチック、SONY製のTV会議システムの全面パネルのヒンジ部分です。非常に高価な機器なのですが10年以上使っていて劣化して外装部分が割れてしまいました。これを直してみたいと思います。
BONDICが対応している材質は、プラスチック、金属、木材、石となっていて、よくある軟質系のポリプロピレンは非対応のようです。石同士をBONDICで接着してどれくらいの強度になるのかも興味ありますね。
折れた断面にBONDICを少量塗ります。BONDICの液体プラスチックは接着能力は無いので、塗った後に折れた部品を乗せる感じですね。
部品を固定しながら、UVライトを照射します。説明書には4秒とありましたが、実際は一瞬当てるだけでもかなり効果しました。
硬化後、固まっていることを確認して、薄く何層も液体プラスチックを塗っては固め、塗っては固めていきます。この作業が何気に楽しかったりします(笑)。
利用シーンと素材を選ぶが、簡単な修繕には本当に使えます。
普段プラモデルを作っている人間から見ると、このUVライトの照射時間だけで硬化すること自体がすごく違和感で驚きました。しかもこの硬化後すぐに切削などの加工が可能なのも、便利ですね。数秒で硬化しているので、通常のパテや接着剤で発生する「肉やせ」もほぼ無い感じです。
BONDICの液体プラスチックの方が、部品側のプラスチックよりも固く柔軟性に欠ける印象なので、プラスチック本来の柔軟性を利用した固定部分(本来は少し小さ目だが「パチン」とはまって抜けなくなる構造など)には向かず、硬化後にはめ込む際に別の場所が割れてしまったりもしました。
使いどころを選ぶようですね。あまり極端に負荷がかかり続ける箇所にも向かないと思います。そういった場所が破損してしまうと、通常はどんなやり方でも元の強度には戻りませんが(笑)。
以前に購入したグルーガンのBOSCH版、グルーペンと一緒に使い分けていくのが一番効率が良さそうです。
液体プラスチックの交換用カートリッジは4g(約80滴)が入っているとのことなので、このスターターキットはもう少し少ないのかもしれません。数字で見るとかなり少ない印象ですが、生活の中でそこまで接着・修理しなければならない状況なのかと言われるとそうでもないと思いますので、当面はこのスターターキットのカートリッジで乗り切れると思います。
思ったよりも接着力が無いといったレビューもあるようですが、接着剤ではなく、パテの特性の方が強いと思って使えば問題なさそうです。接着剤のように「切断面のみで形状を保持する」ことはこのBONDICでは難しいと思います。
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購入金額
3,180円
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購入日
2017年07月25日
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購入場所
http://amzn.to/2uuJHzY
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