BASIAことBasia Trzetrzelewska。20世紀末に活躍したポーランド出身の歌姫。エキゾチックな美貌と伸びるスウィートな歌声、粋なボサノヴァ系楽曲で一世を風靡した。
日本でも3rdアルバム“The Sweetest Illusion”
がヒットし、当時音楽プロモーションになくてはならない存在になっていたMTVでよく目にした。
そんな彼女の1st~2ndあたりのシングルのミックス集。シングル(の別ヴァージョン)を集めているだけあってベスト盤の側面もあり、日本限定盤となっているがなかなかどうして良い曲が多い盤=“ The Best Remixes”。
「Run For Cover (Extended Remix)」はBASIAのデビューアルバム“Time And Tide”のアップテンポなノリの良い曲。グイグイ引っぱるシンベのラインと軽やかなリズムギターが曲を進ませ、グロッケン成分多めのエレピの音の響きがガーンと来て残響が大きいティンパレスが響き渡る中、BASIAの通る声が突き抜ける...といった感じで高揚する曲。
「Promises」もデビューアルバムからだが、こちらはサンバキックとカバサで彩られガット弦っぽいギターが軽やかな小粋なイメージ。中間部のリズム楽器だけでエクステンドされているところに使われているエレドラの音色が懐かしい。
「Baby You're Mine (Street Version)」は、2ndアルバム“ London Warsaw New York”
に収められたツー・スリーの軽やかなリズムに乗せて小粋に流れる元ヴァージョンも良いけれど、この盤のは生ギター中心のバックで、「Street Version」の名のごとく路上ミュージシャンのパフォーマンスと言った感じでいいな(中間部のピアノソロだけは残響の付け方がスタジオ録音然としていて?だけれど)。BASIAの声の比率がアルバムヴァージョンより高くて堪能できる。
多くの日本人が彼女のブレイクした「Drunk On Love」が収められた“The Sweetest Illusion”あたりから遡ったと思うので、1stの曲が多く入ったこの作品はベスト盤の意味あいもあるため「BASIA入門編」には良いと思う。リミックス、特に「Extended」系のものは「水増し感」があって踊らない場合使いどころがなくて、単なるコレクターズアイテムになってしまうことも少なくないけれど、この盤はそういうのが少なくて結構楽しめるし。日本専用盤というのがもったいなく感じる良盤です。
【収録曲】
1. Cruising For Bruising (Extended Mix)
2. From Now On (Band Version)
3. Run For Cover (Extended Remix)
4. Promises (Extended French Mix)
5. New Day For You (Extended Version)
6. Baby You're Mine (Street Version)
「Baby You're Mine (Street Version)」
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購入金額
1,800円
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購入日
1990年頃
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購入場所
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