先日購入した簡易VRゴーグル。
このテのデバイスを入手したなら手に入れたい動画があったので購入して見た。
それはヴァーチャルアイドル「Hop Step Sing!」の2nd MV「kiss×kiss×kiss」。
1stの「キセキ的Shining!」はVR動画の専用アプリ
があったのだが、2ndには用意されなかった。MVに関してはスマホ用はDMM経由で購入し、DMM謹製の専用プレイヤーアプリを経由して見る形になった。
Youtubeで公開されているショートPVは、幻想的で出来が良かったので全編見たくはあったのだがVRゴーグルない状態で購入してもねーと購入を控えていたわけ(購入して見ると、実際にはVRゴーグルが必要なモードの他に、1stと同じようにゴーグルが不要な全画面タイプにも切り替えられるので、先に購入しておいても良かったのだが)。
やっとゴーグルが手に入ったのでアプリを仕込み、念願の「kiss×kiss×kiss」を入手してみた。
このアプリ経由の視聴だと、1stの単独VRアプリ「Hop Step Sing! 1st Song『キセキ的Shining!』」と比べるといくつか良いところがある。
・視点(舞台との近さ)が3段階選べる(Long Zoom、Middle Zoom、Short Zoom)
・画質が3種類から選べる(高画質:12000kbps、中画質:6000kbps、低画質:4000kbps)
・スマホの容量を節約するためダウンロードせずストリーミングでも視聴可能
特に自分にとってはストリーミング視聴以外の二つが重要で、最初に本格VR、HTC Viveで経験したように3人の間にまで寄れるZoom機能と、1stの専用アプリ版より高画質なダウンロード版12000kbpsタイプがあるのは良かった。この機能と画質からは購入してソンはない(アプリそのものは無料、「kiss×kiss×kiss」のMVコンテンツは360円で専用アプリ版「キセキ的Shining!」の現在の価格と変わらない)。
ただこのアプリ、操作性がきわめて悪い。そう、きわめて悪い(大事なことなので2回)。まず各動画の画質選択画面(再生開始画面)が縦型。基本簡易VRゴーグルにセットするときはスマホって横長の形に(反時計回りに倒して)置く。それなのに縦型。いいですか?縦型なのです(大事なことなので2k)。
要は使う時はこうなる↓
簡易VRゴーグルへのスマホのセット方法は、装着した状態から見て
・(今回購入したもののように)右からスライドイン
・上からスライドイン
・下端を蝶つがいにして上が扉のように開いてセットする
の3種類(cybercatの識る限り)。
ということは、どのセット方法でも一番「押しづらい位置」は横長に構えた時の左下(つまり縦長に構えた時の左上)。そして上側(縦表示で右側)はどちらかと言えば押しやすい方に分類される。もう一度繰り返すと、どんなスマホセット形式でも一番押しづらいエリアは左下!(ここ簡易VRアプリ開発者はテストに出るので必ず覚えるように!)
動画選択時に毎回使う「戻る」ボタンが左下隅の一番クッソ押しづらい位置にあって、逆に誤って押してしまうと再ダウンロードが必要になってしまう削除ボタンが押しやすめの位置にあるって、アプリ設計者、もしくはスマホ用ウェブページ設計者としてのセンスが「完全に」終わってる...つか、この画面作ったヤツ実際にコンテンツで遊んだことねーだろ。
1stの専用アプリ「Hop Step Sing! 1st Song『キセキ的Shining!』」はプレイ後、元の画面に戻るか再プレイかを視線移動で選択できる(実際には視線を検知しているわけではなくてゴーグルが左右どちらに動いたかの検知)。VR動画専用プレイヤーなんだからそれくらいしろや、というのが正直なところ。プレイが終わる度にゴーグルを外して⇒スマホをほぼ完全に引き出し⇒「戻る」ボタンを押して他の動画を選んだり、再プレイにはまた半分以上引き出してボタン押したりしなければならない....というのは、「VRゴーグルをつけている状態が視聴スタイル」で、そのとき「スマホは横倒しになっている」し「ゴーグルをつけた状態だとスマホは取り出しづらい」というのがわかっているはずの簡易VR動画専用プレイヤーの操作系・画面構成の出来としてはあまりにもオソマツ。このプレイヤーのメニュー構造をそのままにしているDMM経営陣も自社の商品に興味ねーだろ。DMM関係者に知り合いがいたらぜひ激オコでフィードバックしていただきたいmother f*cker仕様。
この動作の部分だけで評価すると☆は無星どころかマイナスに近いクソアプリなのだけれど、画質の良さと視点の前後移動(ZOOM)のおかげで実際のVR動画自体の見え方は良いのと、DMMの動画の品揃えの豊富さのおかげで端数切り上げでかろうじて★2つというところ。
画像の見え方は1stの専用アプリのものより視野的に縦に長い感じの印象を受けるもので、「kiss×kiss×kiss」のMVには合ってる。
このMVは基本洋館内のような場所で机の向こうのヴァーチャルアイドルが歌い踊るシーンが多いが、中間の展開部分では場面が遷移し、井戸のような場所で上からパラソルをさした3人がゆっくりと降りてきて、ひとしきり歌った後井戸の底に向かって降りていくという演出で、上を見上げると明るい井戸の口に向かって昇っていく泡、下を覗き込むと深遠な闇が覗けて、井戸の深さが実感できるというVR動画。この表現はVRの良さを1st以上に訴求していて素晴らしかったのだが、これもどちらかと言えばVRゴーグルの機能と動画を製作したポリゴン・ピクチュアズを褒めるべきで、このアプリの功じゃないしなぁ.....
画面タッチすれば一応巻き戻し早送りなどもきめ細やかにできるのだけれど(3枚目スクショ参照)、それをやるにはやっぱりスマホを引き出して、現実に引き戻されると...orz
アプリ開発者の皆様、クライアントの要求仕様書だけ見てそれを満たすだけでは高評価はされません。自分の造った環境を実際に使ってみて、そのフィードバックから要求を上回る提案をしてこそ、「選ばれる開発者」となれるのです。ユーザーの立場になって創ることが重要なのですよ。
「kiss×kiss×kiss(SPOT)」
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購入金額
0円
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購入日
2017年06月10日
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購入場所
App Store
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