Bluetooth接続とミニプラグを利用したライン入力に対応したハンディスピーカーシステム。
IPX4防水保護等級と、4時間充電で8時間連続再生性能を持ちますので、アウトドアユースにも好適
タッチパネルと、電子式ながらアナログタイプのボリュームを組み合わせることで
高いデザイン性と操作性の良さを実現しています。
一見すると水筒のように見えますが
360度ステレオサウンドとはどのようなものなのか?
安定性と音質は?
試してみました。
本体のデザイン・仕上げだけでなく 箱の質感も高い
左側・不織布に覆われているのが本体です
箱の中に、2種類のウレタンフォームで作られた台座が上下に2枚備わります。
右側はカラー写真を使った紙製カバー。
取説は写真と図解入り日本語仕様です。
実売価格1万円以下の製品として、及第点以上を与えることができます。
昨年度辺りからサウンドピーツ社製品は、外箱の大事さに気づいたようです。
付属品はステレオミニプラグケーブルと USB〜マイクロB端子・充電/給電用ケーブル
本体質量は ずっしりと重い575g(実測値)
直径は 最大部で78ミリ 高さ190ミリ
片手で握ることができるサイズで、遠目にハンディスポーツボトルに見えます。
細かい部分まで神経が行き届いている
縦置き時にはサイドパネル 横置き時には底部に相当する面にUSB端子とAUX入力端子が備わる
サービスハッチがあります。
防滴仕様なので、この部分の設計・仕上げには気を使う必要があったと推測しますが
この製品は、ハッチの開け閉めに爪楊枝が必要になるということもなく、
それでいてきちんとはめ込むことができます。
購入直後に行う作業は充電なので、このハッチの質感の良さは購入者に響くと思います。
製品手前トップ部分中央に、サウンドピーツ社のシンボルマークのひとつである音符が赤く光っているのが見えると思います。
使用中に電池残量が10%を切ると、このマークが点滅します。
充電中は赤く光り、4〜5時間ほどかけて満充電となると、マークが消灯します。
5V/1Aの出力が推奨されていますが、通常のPCポートからきちんと充電できることを確認済み。
回転式ボリューム(電子式)とタッチパネルの融合
製品サイド(横置き時はトップパネル)にある電源ボタンはユニバーサルマーク表示
長押しで電源が入り音符マークが青く点灯します。
その時にギターのアルペジオが流れます。
そのまま長押しを続けると、ペアリングモードに入ります。
ペアリングモード待ち受け時には、音符マークが青で点滅します。
親機にするデバイスのBluetoothブラウザに現れるP5を選択して接続完了です。
ほとんどの同種機器と同じ手順ですよね。
iMac・iPhone・Android 各デバイスで 動作を確認しております。
製品上部の樹脂製パネルは、曲送り・曲戻しに対応するタッチパネル
タッチするのではなく、スワイプ動作(端から端まで)を行うと反応します。
ボリュームは、電子式ですので、最大を過ぎると、一瞬音が途切れます。
絞り込むと完全に無音になります。
取説を読まずに操作しようとすると、初期型iPodのようにVOLと表示されているリングを回したり
音符マークの左右を押し込んだりしてしまうかもしれません。
取説は都合10ページの簡単なものですし、日本語表記なので、まず目を通してくださいね。
電源ボタンの下にはマイクが装備されており、ハンズフリー通話に対応します。
その下にMODEボタンがあり
それは本機のアウトドア・インドア用にプリセットされているEQ調整を呼び出すものです。
アウトドアを選ぶと、明らかに中域重視のサウンドとなり、ボーカル帯域もしくはアナウンスを明瞭に聞くための設定だと推測しました。
インドアを選んだほうが、低域の伸びが良いので、多くのユーザーはインドアで使うことになるはずです。
電源を再投入するとインドア初期設定に戻ります。
みんなが大好きな菓子パン それも揚げドーナツの味わい
製品を挟み込むように2枚の保護ネットがありますが、工具無しで取り外すことが出来ます。
一方のバッフルは40ミリ(エッジを含む)口径のフルレンジユニットと、
35ミリX70ミリ楕円形上のパッシブラジエーター(ドロンコーン)が配されています。
反対方向のバッフルにはフルレンジユニットが1基装備されています。
2基のフルレンジユニットは、上下に分かれる形で配置されます。
フルレンジだけのバッフルでは、上にSPユニットが配置されており
パッシブラジエーターと共にあるSPユニットは、下に位置するという関係です
製品の底部にも、合金パネルを貼られたパッシブラジエーターが装備されています。
密閉型エンクロージャに備わるユニットとは比較にならないほど、フルレンジユニットは前後に揺れますので、お互いの干渉を避けるための賢い配置だと思います。
簡単な操作の様子と、音質・サウンドの広がり感をお伝えするために動画を掲載します。
この製品の雰囲気、味わいを どこまで伝えることが出来たでしょうか?
同じサウンドピーツ社製のIP65準拠防水防塵仕様のBluetooth接続スピーカーを持っておりますが
フルレンジユニットをリスナーに正対する形で2基装備し、楕円形パッシブラジエーターを背面に設けるP3と比較します。
各楽器の滋味や、ボーカルの濡れ、教会の天井に届く響きなどは、高級アナログ再生機に一歩も二歩も譲ることになります。
しかしデジタル機器にも良さがあります。
小さなサウンドステージ上の定位感や奥行き感は、安価なアナログ再生機からは、決して得ることが出来ないと感じています。
上にリンクを張ったP3では、デスクトップ上に四人の演者が並びます。
噺家さんが座る会場の広さを感じることができます。
対して本機P5では、演者の位置関係を感じることは難しくなります。
レコーディングスタジオで腕をふるったプロデューサーの思い描いたサウンドステージを再現することは不得意です。
しかし左右に放射される仕組みは、スピーカーを囲んで、どの位置から聞いても、上から聞いても、ほぼ同じ品質のサウンドを得ることを可能にします。
正しいステレオ感では無いかもしれませんが、広がりは十二分に感じることができます。
またこのスピーカーボックスは、設置したテーブルに振動がはっきりと伝わりますし
片手で握りながら演奏させても、想像を越える振動を感じます。
でも、意外に置き場所を選びません。
硬い素材の上に置いても、意地悪して畳や絨毯の上に置いても、さほどエネルギーバランスは崩れません。
真の重低音は出ていません。
ベースの独奏をかけると、時にユニットが空振りしているような感じを受けると思います。
低音がよく出ていると感じますが、それは巧妙に設計された「低音感」なんです。
でも人やチェロ、バリトンサックスなどが奏でる低音には充分に対応出来ています。
決してパイプオルガンを試してはいけません。
総合的に評価すると
このスピーカーの音は、みんなが大好きな菓子パンのそれです。
それもあんこかクリームが入った「揚げドーナツ」のそれだと思います。
決してチェダーチーズやベーコンは入っておりません。
お腹いっぱいのときでも別腹に入る揚げドーナツ。
油は良いものを使っているので胃にモタれる心配はありません。
気軽に どこでも 楽しめる それを目的に作られた製品だと思います。
IPX4の防水とは、短時間のシャワーや雨なら大丈夫というレベルだと考えてください。
P3ならIP65準拠ですので、より安心です。
どちらの製品でも、一定の音質は保証されています。
用途に合わせてお選びになれば良いと思いますが、このP3は質感(外箱を含む)が高いので
プレゼントには こちらを選ばれることをオススメします。
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購入金額
7,999円
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購入日
2017年05月10日
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購入場所
Amazon
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