リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーです。旧製品のXP18000(型番にAがつかない)をレビューされている方がいらっしゃいますが、私が入手したのは後継品とみられるXP18000Aです。従来品と同様、日本トラストテクノロジーが輸入販売しています。
この製品の最大の特徴は、多くのモバイルバッテリーが5VのUSB出力のみであるところ、19Vと12Vでの出力ができることです。19V出力は、ノートPCや一部のタブレットPC(私の知る限りではBungbungame Photon 2が該当)で使用します。15Vや16Vの機種の場合は、別売の電圧変換ケーブルが案内されています(これは入手していません)が、これはメーカー(台湾)に注文する形になるそうです。但し、ヨドバシの通販では取り寄せ対応ですが取り扱いがあるようです
モバイルバッテリーにしては大きくて重い
モバイルバッテリーにしては大きくなっていますが、18Ahという大容量(小型のモバイルバッテリーではスマホの充電約1回分に相当する3~4Ah程度が一般的です)であることそれ以上に12V、19V出力に対応していることから、そのための制御回路が必要になり、必要な容積が大きくなるためと思われます。
重さは実測474gです。一般的な20Ahクラスのモバイルバッテリーでは350~550g程度ですので、それと比べると重いほうです。しかしながら本機は12Vや19V出力も可能なので、そのための回路の分重くなっていると思われます。
付属のケーブルとアダプタ
本製品には、様々な機器の充電に使用できるよういくつかのアダプタが付属しています。19V用はケーブルが両オスなのでメス/オスのアダプタが6種、12V用はケーブルがオス/メスになっていてアダプタが両オスになっています(つまり12V機器に使う場合はアダプタが必要)。5V用として付属のUSBケーブルは片側がDCジャックになっていて、これも付属のアダプタを刺して使います。一般的によく使われる USB micro B 端子のほか、JEITA電圧区分2、3DS/DSiの端子が付属します。
iPodやiPhone、iPadにも対応しており、Dockケーブルが付属します。但しLightningケーブルは付属しないので別途用意する必要があります。
でもJEITA-1アダプタは別売り
タブレットPCの Photon 2 に使用しようと思ったのですが、付属品だけではプラグが合わず使用できませんでした。別途、JEITA-1変換アダプタを入手する必要がありますが、⌀2.1→JEITA1の変換アダプタは大阪日本橋でも取り扱いがあるので入手に困ることはありませんでした。なお、純正品はAB16という型番のようです。
件のアダプタ入手後、XP18000Aを満充電、Photon2が電池切れの状態から充電を開始してすぐに電源をON、自宅Wi-Fiに接続した状態で「残り1分」表示になるまでに2時間50分、充電完了表示になるまで3時間15分程度かかりました。その後XP18000Aの電池残量インジケーターを確認したところ、4つ中2つだけ点灯したので、公称6時間は妥当な数値と思われます。
やる人はいないだろうが……
まさかやる人はいないと思いますが、0dB HyCAA 回路を動かした場合、計算上丸5日(LEDイルミネーションを付けた場合は4日と16時間)動くことになります。なおこの回路の場合、ヒーターの点火電流が支配的となっています。尤も、発熱する(陰極を熱しないと使えない)上に持ち運びに向かない(真空管は割れ物である)真空管機器を持ち運んでそこかしこで使う人はいないでしょうが…
…
もちろん45Vとか67.5Vを使う昔の真空管機器には使えません(電池を外付けにすると万一の時の感電リスクなどを考えなければならない電圧です)。12Vで駆動するYAHA回路や0dB HyCAA回路が特殊なのです。いわんや200Vや300Vなど以ての外です(電源に直流を流してもトランスは機能しないでしょう。それに、何が悲しくてそんなに高電圧の電池を持ち歩くのでしょうか)。
持ち運びに便利な巾着袋が付属
パッケージには巾着袋が付属しています。巾着には内ポケットが付いていて、充電に使用するケーブルやアダプタを入れておくことができるため、持ち運びに便利です。
割高だがまだ許容範囲か
Ahあたりの単価は877円22銭です。これだけ見れば割高ですが、最大の特徴である「12Vや19V出力が使えること」そして「そのわりには軽いこと」を考えればまだ許容範囲でしょう。
-
購入金額
15,790円
-
購入日
2017年05月09日
-
購入場所
ヨドバシカメラマルチメディア梅田
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。