今までメインPCのモニターとして、三菱電機製の24インチモニター、RDT241WEXを使ってきました。
これは以前使っていたHYUNDAI W241DGの調子が悪くなったときに、急遽代替品として中古で買ったものでした。特に下調べをせず、スペックを満たしていれば何でも良いという程度の買い方だったのです。
RDT241WEXも、一応アナログ24KHz対応で、IPSパネルのWUXGAモニターですから、これといって出来の悪い製品ではありません。ただ、実機を確認しないで中古品を買ったので、購入時点で画面に少し気になる傷が数カ所入っていたのです。Webの閲覧程度では気にならないのですが、写真を細かく修正しているときには結構気になる程度の傷です。
さらにRDT241WEXの謎仕様といわれるのが、通常殆どのモニターで可能な、設定値の記憶が一切出来ないという点です。例えばフルスクリーンでDot by Dot表示とならない映像ソースが入力された場合、多くのモニターではフルスクリーンにストレッチするか、アスペクト比を維持して非表示部分を黒帯にするかという選択が出来ると思います。この選択は当然RDT241WEXでも可能ですが、問題なのはこの設定値が電源を一度切るとリセットされてしまうという点です。
最初は不良品なのかと思ったのですが、同型機を使ったことがある方からいただいたコメントでこれが正常な動作だということが判明しました。
傷だけでは無く不便さも気になっていましたので、お手頃な品が出て来たらこれは買い換えようとは、以前から考えていました。ただ、私がメイン機のモニターに求める条件は意外と厳しいのです。
・解像度はWUXGA(1,920×1,200)
・画面サイズは22~24インチ(26インチは設置の都合上不可)
・アナログ入力対応かつデジタル接続時HDCP対応
・アナログ入力は水平周波数24KHz対応。非対応の場合は31KHzのプリセットが640×350ではないもの
というものです。これはPC-9800シリーズの標準出力に対応するために必要な仕様なのです。Windows上で使うだけであれば別途挿しているビデオカードで問題なく描画可能なのですが、この標準出力に対応していないと、Windows機におけるBIOS設定に該当する操作ができなくなってしまうためです。
そしてこの条件を満たすモニターは過去に多く発売されていたのですが、ここ数年で殆ど見かけなくなってしまいました。条件を満たす製品を買おうとすると、製造後7~8年というご老体ばかりだったのです。
そんな中でふと目にとまったのが、このHP Z24iでした。この製品は先代に当たるZR2440wでアナログ入力を廃してしまった(更にその前世代に当たるZR24wは前述の条件をクリアしていた)ので気にしていなかったのですが、Z24iにモデルチェンジされた際にアナログ入力が復活し、しかも24KHzにも対応しているというのです。そこで今回は直接実機を見て状態確認の上で購入してきたというわけです。
世代の違いが一目で実感出来る
RDT241WEXとの比較で、目立った違いは入力ソースがアナログRGB、DVI-Dの他にDisplayPortが用意されたという程度でしょうか。
パネルはどちらもIPSですが、Z24iはAH-IPSとなっています。画質の方はZ24iなどはワークステーション向けの「プロフェッショナル液晶モニタ」を名乗っていますが、色空間はsRGB99%のみで、Adobe RGBには対応しないなど、割合コンシューマー向けというべき製品でしょう。
設置場所は、横に寝かせたPC-9821Rv20の上なのです。これとメインPCが接続されるので、24KHz対応が重要な要素となってくるわけで…。
Blu-rayを再生したものをiPhone6のカメラで撮影してみました。出荷時調整と比べればかなり地味な色味にセッティングしているのですが、それでも結構鮮やかに写るという点に感心します。
OSD(英語表示)です。これは設定で各地方の言語へと変更出来ます。このままでも構わないのですが、一応日本語に変更してみましょう。
何故か英語よりも違和感があるような気がします…。なお、このOSDは表示位置も細かく設定出来ますので、最初に見やすい位置へと移動させておくと便利です。
RDT241WEXと比べると、とにかく鮮明ですし発色もやや地味目程度で私の好みにはよくあっていました。画面の応答速度も優秀で、概ね殆どの用途に過不足無く使えそうです。
最近では中古価格もかなり下がっているので、手頃な中古モニターを探している方にはお薦めです。
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購入金額
11,664円
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購入日
2017年04月08日
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購入場所
ソフマップ
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