■基本的な音

クラシックな真空管アンプのような、強烈な存在感の音を想像していたのですが、現代的でクリーンな音が出てきて拍子抜けしました。

プリアンプとして使用した場合、マランツPM5005は音が硬すぎる音がとてもマイルドになりました。

解像度や音場等への影響はありませんでした。

じっくり聞いていると、ローがとにかく粘ることに気づきました。
コントラバスの一番低い音が聞こえるではありませんか。

地響きのような音がスピーカーから出てきて驚きました。

■倍音

さすが真空管という感じで、倍音はすごいです。

低音の失われたエネルギーが復活し、ベースやバスドラムなどがきちんとバンドの一員として存在感が出てきます。

高音の変化は控えめですが、倍音感はグググっと増してます。

伸びというよりも、細かなニュアンスが生々しく再現されるようになりました。

エレキギターの繊細なタッチが見えるかのようです。

■クラシック

チェロの音の深みがとにかく凄いです。

まるで生演奏…とまでは言わないまでも、オーディオセットのグレードが何ランクも上がります。

■バッファの影響

インピーダンスを下げる目的で、最終段にオペアンプのバッファ回路が入っています。

この影響で、使用するオペアンプの色が強く出ます。

バーブラウンOPA2134

モニター用オーディオ風の、全体的に硬い音に。

また、非常に音割れしやすいのでオススメしません。

LM358（ナショナルセミコンダクター製）

LM358（HTC製）

どちらも音すら出ず(ﾟДﾟ;)

NJM4580DD

マッチョで肉付きのいい音がします。

低音がちょっと強くなりすぎる傾向です。

NJM4556AD

全体的に解像度が落ち、安い音がします。

低音がボワボワ、ボンボンします。

MUSES8820

和モダンなオーディオという雰囲気が出ます。

上品すぎない上品さといいましょうか。

一番気に入りました。

■電池による違い

006P アルカリ

よく言うと、全体的に元気。

悪く言うと、元気すぎて暴れる。

006P マンガン

全体的に非常によくまとまり、ジェントルなサウンドに。

ちょっとビンテージな感じが出てきて、真空管使ってるぜ！という気分になる。

かといって全く古臭くないです。

使うなら絶対マンガンです。

ただしあっというまに電池切れになります( ´∀｀ )

アルカリでも3時間で電池切れ(´･ω｀･)ｴｯ?

裸で使ってますが、外来ノイズが乗るような様子はありません。

とても扱いやすいと思います。

ただ急に動かしたり、コツンと机に置いたりすると、高周波の不快なノイズが出ます。

マイクロフォニックノイズというやつですね。

うまく詰め込めば、バッテリーごとミント缶に入ってしまうサイズです。

本物の真空管アンプを携帯できる幸せ。

プリアンプがわりにする場合、バイアスは高めにしてください。

入力をちょっと上げただけで容易にクリップします。

ギターがクリップすると、ただ割れているだけではなくディストーションがかかったようになるので、をわざとクリップさせて楽しむという高尚な使い方も！？

そのへんは、さすが真空管。

電池の持ちは、極悪の一言！

マンガンなら1時間、アルカリでも3~4時間でスッカラカンです。

赤城さんも真っ青の大飯ぐらいですハイ。