長年愛用していた2口ガスコンロの退役に際して、CP比の高い1口ガスコンロを導入してます。
新人の横には、古いけど痛みの少ないガスコンロを移設して、空いた場所にIHコンロを導入してみようと考えました。
アルミ鍋を利用することがあるので、全てをIHコンロに置き換えるわけにはまいりません。
でも、冬場にコーヒーカップを温める湯煎ステンレスバッド用に、
または通常業務で使うステンレス製コーヒーポット用にも使えます。
約一週間ほど使ってみての使用感をお伝えします
調理用としては完全に力不足
同じ外観で
1400w仕様のIHK-T31-B と 当該製品である1000w仕様のIHK-T32-B がありました
前者のAmazon価格は5,779円 後者は4,080円でした。
消費電力でなく実用上の目安となるスペックを比較してみます
900ccの水を90℃にするのに必要な分数(アイリス調べ)
前者は4分30秒 後者も4分30秒 ながら 電気代は前者が1.6円なのに対して後者は2.1円です
因みに2900w仕様のカセットコンロだと 3分30秒で コストは4.6円が算出されています
手元に1400w仕様の製品が無いので、実際にお湯を沸かすのに同じ時間で沸くのかどうかは
確かめる術が無いのですが、都市ガスコンロに比べると 明らかに力不足を感じます。
また1000wのコンロで1400wのコンロと同じ時間でお湯を沸かすには、より多くの電力が必要なことがスペックから推測できます。
当方のようにガスコンロと併設している場合は用途目的に応じて、使い分ければ良いのですが
もしも単独で使用される場合は、1400wの製品をお買い求めになる方が、強火時の消費電力を抑えることになるようですし、きっと早く目的温度に達すると思われるので、上級機をお求めになることをオススメします。
余分な熱を感じない ポットが汚れない
現在は3リットルのステンレス製コーヒーポット用に使っております。
同時期に導入したガスコンロの五徳下受け皿を観察すると、一度も吹きこぼしが無いのに
ステンレス鋼の色が変化していることがわかります。
バイク小僧だった方なら全員がご存知でしょうが、ステンレス鋼は熱が入ると紫〜黒に変色します
バーナーの熱で炙られた受け皿が徐々に変色することは自然なことです。
買いたてのステンレス製コーヒーポットですが、まだ直火にかけていません。
IHコンロで使う限り、かなりの長期間においてこの輝きが維持できると思うと、なんだか嬉しくなります。
もちろん内側も同じ。 外側の汚れに気を使っていても、内側は徐々に変色してしまうものですが、やはりIHコンロで使用していると、内側もずっと新品と同じ輝きを維持しています。
営業時間の間 いつでも熱湯が利用できるように、ずっと弱火でポットを温めてきましたが
IHとガスコンロを比べると蒸発してしまう水の量が全く異なります。
IHコンロの上のポットは減りません。
もちろんガスコンロでも火加減を丁寧に調整すれば、かなり追い込めると思いますが、それでは立ち消えしてしまう可能性が高まります。
弱火を維持するのはIHコンロの得意技だと思います。
ガスコンロでお湯を沸かしていると、時に突沸という現象がありますが、IHでは未体験です
またステンレス製のミルクパンもガスコンロでは、周囲まで熱が回るので、カップに注ぐ時に少し焦げるような音がでますが、IHコンロで温めたミルクパンの場合は、周囲の温度が上がりすぎないので
いたって平和に注げます。
この様子は後日ミルクパンのレビューで改めてお知らせします。
使用時には強制空冷ファンが回り続けますし、動作を終了しても筐体内部の温度が冷えるまで、そのファンは止まりません。
その状態で電源プラグを抜くことは禁じられています。
個人で使われる場合には長所かもしれませんが
操作パネルには点字があります。
安全機能として
電源プラグはマグネット式で、不意の事故に対応します
アルミ鍋など不対応の鍋などを載せてしまっても 音と光の点滅でお知らせ
空焚きに移行して鍋の温度が上がりすぎるのを感知すると自動電源OFF
小さすぎる鍋を載せた場合には電源が入りません
通常の保温を行っている状態でも、2時間を越えて、鍋を移動させる、設定を変えるなど操作に変化が無いと自動的に加熱を止める安全装置が作動します
電源自体に問題を感知したり(自家発電装置など由来)、排気口が詰まったり、様々な原因で自動電源OFFが働くことがありますが、その理由をLEDの点滅や点灯数で知らせる機能があります
それぞれのモードに移行する時や、電源のオン・オフ、など全ての操作時に電子音が鳴ります
これらは全て安全のため、視覚障害者の方々のため、の親切設計です
が
業務用として利用するには、その電子音が喧しいと感じることがあります。
このIHコンロでステンレス製コーヒーポットを温めながらハンドドリップを行うと、1杯のコーヒーが入るまでに いったい何度電子音を聞くことになるか。
保証が切れたら、電子ブザーの配線を切るかもしれません(自己責任でね)
また電源ボタンは電子スイッチなのですが、コンセントを外さないと電源オフ状態でも、黄色で囲まれた「揚げ物」「加熱」選択ボタンのLEDがず〜っと点滅するんです。
この状態でも約1Wの消費電力が発生するので、電源プラグを抜けばそれで良いようなものですが
その電源プラグは奥側に位置するので、設置環境によっては面倒なことになる可能性が残ります。
電源スイッチを物理式に変更しつつ、リレー制御で空冷ファンを別回路でコントロールすれば
私の不平は ほぼ収まるのですが、 販売価格を考えると文句も言えないところですし、
多くの不平は 個人使用には福音となるものばかりでした。 為念。
CP比は高い 良い製品 アイリスオーヤマという企業も好き
アイリスオーヤマは宮城県仙台に本拠を置く日本の企業です。
あの大きな震災を経て、東北の復興に尽力されている事例は事あるごとに報道されているので
応援したい気持ちがあります。
この製品も非常にCP比が高い 良い製品だと思います。
一人暮らしの方なら これで充分。
二世代のご家庭なら 一つ上の1400wモデルをオススメします。
開店して37年を過ぎて、初めて本格的に導入したIHコンロなのですが、ガス代や電気代の推移など
気づいたことがあれば追記してお知らせします。
ファンの騒音ですが、四半世紀前に買った同クラスの製品に比べると半分以下に感じます。
アマゾンレビューによると、経時変化で空冷ファンの調子が悪くなったりすると書かれていますが
それは程なく判断できるでしょう。 なにせ通電時間が一般家庭とは桁違いですから
それも後ほど追記しますね。
改良希望点がひとつ
筐体奥にマグネット式電源プラグが備わりますが、このプラグ部に吹きこぼれた熱湯がかかる可能性があります。
長期使用の間に錆びてしまわないかと心配されるところであります。
樹脂キャップ式の採用が望まれます。
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購入金額
4,080円
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購入日
2017年03月30日
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購入場所
Amazon
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