スキマスイッチ。大橋卓弥と常田真太郎の男性デュオ。ギターをかき鳴らしながら歌う大橋の声が、いわゆる「美声」ではないのだがとても特徴がある声で、その声が曲を引っぱりながら常田のピアノが上手く構成して曲を進ませるという分担。
最近はややリリースの間隔が開き、シングルが年イチ、オリジナルアルバムも2年以上でていないが、配信や企画アルバムでは切れ目なく新譜が届けられている、活動が15年近くアクティヴでありつづけているグループ。
これはそんな彼らの2012年の17枚目のシングル。表題曲はアニメ「宇宙兄弟」のオープニングテーマ。新曲はそれ一曲で(4曲目にオフヴォーカル版が入る)あとは同年のライヴよりの選曲。
その主題歌「ユリーカ」。この曲リズム隊がいい。ドラムス佐野康夫、ベース種子田健のコンビだが、明確でタイトなビートで刻む佐野と、伸びやかなフレーズで大きくグルーヴする種子田の組み合わせが素晴らしく、グイグイ腰を押されている感じ。曲も♪上がって/昇って/宇宙(そら)を貫いて/世界が霞むほど遠く/叫んで/唸って/臨界を突破して/目に見える先は無重力だ♪と謎のUFOを目撃した兄弟が宇宙飛行士を目指す話=「宇宙兄弟」をイメージしながらも彼等のメッセージも込められていて良いバランス。
一転「きみがいいなら」はハチロクの緩やかな曲。最初ポロンポロンとギターをかき鳴らしつつ大橋がフリーリズム気味に声を張り上げる。続いてアコギのカッティングとともにちょっと懐かして感じの調べが続く。
「ガラナ」は2017年現在まででの彼等の最大のヒットシングル。これもライヴで最初のコードを♪ジャッ♪と鳴らしただけで会場が沸き立つ。もともと「ユリーカ」同様力強いビートが際立つ曲だが、このライヴのメンツはドラムス村石雅行、ベースは種子田健という超絶ハイテクニックコンビ。ライヴ的にも一番盛り上がるあたりに配されていたようで(ひょっとしてアンコール前の本ステージラスト?)、会場の声援も素晴らしく大きい。
付属のDVDはユリーカのPVと劇??。PVは、大橋が狭い鏡の部屋のような場所の中で歌うが、その鏡にサイバーなイメージのCGや、惑星っぽい感じの飛び回る球形のオブジェ、星空に加えて常田の演奏風景などが挟まれる疾走感溢れるモノ。劇?の方は「宇宙兄弟」を読んでいた二人が連れ去られ?オカルト研究家山口敏太郎のUFO講義を受けたり、宇宙服を着せられてペットボトルロケットを造ったりするという茶番。ま、バラエティですなwあこがれながらもすべての人が宇宙(そら)に上がれるわけではないけれども、気持ちだけは自由に羽ばたける...そんな感覚を得ることができる曲です。
【収録曲】
<CD>
1. ユリーカ
2. きみがいいなら (from「TOUR 2012 “musium”」)
3. ガラナ (from「TOUR 2012 “musium”」)
4. ユリーカ (backing track)
<DVD>
1. ユリーカ -Video Clip-
2. スキマスイッチ2012年宇宙の旅!?
「ユリーカ」
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購入金額
1,890円
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購入日
2012年頃
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購入場所
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