2012年に改正著作権法が施行されるまで、著作権法第30条で保証されている「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするとき」に認められていた複製について対応できるソフトが多く出回っていた。
これは一応コピーガードが設定されていたDVDに関しても同様で、cybercatも2011年にDVD Decrypter
を紹介したこともある。
ただこのようなフリーソフトではなかなかリッピングが上手く行かないことも多く、当時幅を利かせていた有料ソフトの双頭が“狐”と“猿”。
“狐”はかつてSlySoftが開発していた「AnyDVD」の事で、パッケージに紅い狐が描かれていたことからこう呼ばれた。
一方“猿”は中国のFengtao Software開発の「DVDFab」で、黄色い緊箍を巻いた猿がトレードマーク。
かつてはこの2種の有料ソフトはメーカーサポートがあったのでコピーガードの刷新にもすぐ対応バッチがリリースされ、ほとんどのDVDのリッピングができた。
しかし、2012年10月以降はコピーガードを外して複製を行うことは私的利用であっても違法とされた。
この流れは世界的なモノだったのか、カリブ海の英系小国アンティグア・バーブーダにあったSlySoftは最終的に2016年2月に活動を停止した。“狐”はその後SlySoftの従業員グループが興したRedFoxが引き続き販売しているが、将来的なサポートには疑問が残る。
一方の“猿”は今でも日本で売られている...が。
日本では上記改正著作権法に対応するため、コピーガード対応リッパー機能が抜かれた形で販売されているのでコピーガードがかかった光学ディスクはコピーできない。
このため?DVDFabのバージョンが国内外で複雑な状態になっている。国内で発売されているDVDFabは現在バージョンは2016年4月発売の「6」が最新(2017年3月現在)。一方本国では現時点の最新版は「10」。これは2012年から販売されていた「9」が2016年11月に刷新されたモノ。そして日本版の「6」は本国版の「9」からコピーガード対応リッパー機能(DVDFab Passkey)を抜いたものになっている。そのため「6」をインストールすると一部画面では「9」の表示が出るという...
機能としては「コピーガードがかかっていない」DVDやBDのディスクコピー(光学ディスク⇒光学ディスク、もしくはISO変換)、ディスク作成(動画ファイル⇒光学ディスク)、動画変換(動画ファイル⇒動画ファイル、もしくは光学ディスク)、仮想ドライブなど。
国内で販売されているDVDFab6には最上位の「BD&DVD コピープレミアム」と「BD&DVD コピー」、「DVD コピー」があるが、違いとしては最下位の「DVD コピー」にBD対応をしたのが「BD&DVD コピー」だが、いずれも動画ファイルへの/からの変換機能はなく、単純複製に特化したモノ。
今回の使用目的としてはBD付TV
やPC内蔵ドライブ
では上手く再生できないレアな同人BDから動画を吸い出してPCやiPhoneで観られるようにしたかったので動画が扱える「BD&DVD コピープレミアム」を購入。
今まではブロックノイズまみれだったトラックも無事試聴できるようになったので、用は達せられたかな。ただコピーガード対応リッパー機能がない状態でのこの価格はこれだけで評価すると高額としか言えない。評価の★はその状態で。
...ちなみにユーザー登録すると「本国の」サイトに登録されます。
......そのサイトではDVDFab Passkeyも売ってたりして。
【動作環境】
OS:Windows 10、Windows 8.1(8は要アップデート)、Windows 7、Windows Vista
CPU:Pentium II 500MHz相当以上(Core 2 Quadおよび相当以上を推奨)
メモリ:512MB以上(2GB以上を推奨)※グラフィックメモリとの共用は除く
ハードディスク:インストール時に380MB以上の空き容量
ディスプレイ:1024×768以上の解像度
ディスク装置:各種入力ディスクの読み込み/書き込みに対応したBlu-ray/DVDドライブ
その他:インターネット接続環境
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購入金額
18,940円
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購入日
2016年10月08日
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購入場所
ツクモ名古屋1号店
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