個人であっても暗号化したい情報はあります。そして暗号化はハードウェア方式に限ります。ソフトではOSのバージョンが変わったときなどどうしようもなくなるのです（経験あり）方式がハードウェアでもアクティベートなどどこかにソフトがからんでいるとよろしくないので、本体にテンキーなどがついているものが望ましいことは言うまでもありません。こういう製品では、業務用のバカ高いもの以外には、ZalmanのISO対応のものが定番です。お値段も８千円程度とお手頃ですが、さらに安い（大丈夫か？と思えるぐらい）のものが出現したので、だいぶ遅くなりましたが試してみます。

環境といってもハードウェア暗号化なので何もありません。中に入れるHDDは

・Travelstar 7K1000

が落ちていたのでそれを使いました。

値段が値段なのですべて致し方ないですがここまでチープな感じなのはある意味潔さを感じます。アマゾンのレビューなんかにあったとおり、テンキーは押すとペコペコ音がしてしまい全然いけていません。ケースの蓋を外すのもかなり力加減が難しいし、ハードディスクを入れたときの隙間も結構ありますが、一応蓋をすれば固定されるようです。

初期ロットは、マニュアル記載にミスがありその通りにやっても最初のパスワード設定が終了できなかったらしいですが、ちゃんと修正されているようで、マニュアルにしたがって操作すると正常に使えるようになります。昔の輸入自作周辺機などは、日本語マニュアルなんて全く信用できないものが多かったですが、そんな感じの製品なのかもしれません。とりあえず現時点では問題ないように改善されているようです。

基本的に、刺してパスワードを入れるとドライブが認識されるだけの製品です。特に問題なく利用できており全く問題は感じません。ただ、セキュリティのためということで、約１０分でマウントが解除されてしまう機能がついていて非常に邪魔です。せめてOFFあるいは時間設定ができると良いと思いました。また、暗号化はされているようですが、どのような方式と強度かはマニュアルに記載はないですし、メーカーのページでも情報は見つけられませんでした。なお、本製品はパスワードを何回でも入力できるようなので、例えば何万回も入力すればいつかは破られるようです（非現実的だが）

ベンチマークを貼ります。一応HDD本来の速度は出ているようで、ごく普通のUSB変換ケースと同等の性能はあると思います。

見た目と使用感は本当にチープですが、必要な機能はついているので、この値段ならありだと思います。マウント解除のところだけ機能追加してくれれば言うことないです。