お正月を皆でお祝いする時に用意する和菓子のひとつに花びら餅があります。
花びら餅は、平安時代に存在した「歯固めの儀式」に由来する和菓子です。
600年ほど前から宮中で、お正月料理として伝わると伺っております。
由来
長壽を願う歯固めの儀式では、餅の上に赤い菱餅を置き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせていたそうです。
それが徐々に簡略化され、餅の中に食品を包む形に変化し、それは宮中雑煮と呼ばれるようになります。
そして公家に配られる頃には、鮎がごぼうに姿を変えたのですね。
京都では有名な「粽の宗家・川端道喜」が、その任を受けておりましたが、明治時代以降に、一般の菓匠も製造を許される事になったそうです。
当初、ごぼうは2本が主だったようですが、今は1本になりました。
お正月でなければ、少し抵抗のあるお値付けのお菓子ですが、おせち料理の前に、
新年を寿ぐ気持ちと家族の健康を祈りつついただくのが習慣となっております。
関東では求肥、関西ではお餅が使われているのだとか
笹屋伊織さんの花びら餅は、とても柔らかいお餅と、たっぷりの餡、上品に味付けられたごぼうのバランスがとても素晴らしく、濃く煎れたお茶と合わせていただくことで、初詣で冷えた体を温めてくれます。
お菓子ひとつひとつに意味が込められており、そこに人の手が入っている。
日本に生まれて良かったな と思える瞬間でございます。
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購入金額
0円
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購入日
2016年12月31日
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購入場所
大丸京都店
タコシーさん
2017/01/02
この繊細な芸術品といっても好い物は日本の地理的、季節感の、喜んでほしい、そして勤勉さが
表現されたものと思います 和食などで外人さんが驚くにも無理はないと思います 日本は凄いと言うのが大流行の日本ですが、日本人はひそやかで大人しめの民族です
判る人に判れば良いと思うのが職人さんです と私は思います。
フェレンギさん
2017/01/03
初詣に出かける方々の多さ見ても、お正月は特別だなと感じます。
いだたくものも、お庭や建物をお手入れしてくださるかたも、着るものも履くものも、それを使う人がいての職業なので、支えさせてもらわなければ、、少しだけでもね。
北のラブリエさん
2017/01/03
どの国もその国なりのよさがあり、それを愛する人がいるのでしょうが私もやはり日本に生まれてよかったと思います。
とくにお正月はそうですね。
フェレンギさん
2017/01/03
皆が信心深いわけでは無いと思いますが、ここ4〜5年で参拝の作法も浸透したように感じます。
北のラブリエさんも良いお正月でしたか。 今年も良い年にしましょうね〜。