「芋づる式洲崎綾 Part4」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえば恒例のイベント月ということで、この半年で増えてきた彼女の直接参加した作品や楽曲、ラジオCDなどから、イベントグッズなどまでと芋づる式に関連アイテムをまとめてご紹介するシリーズレビュー。
「たまこまーけっと」
で主役を射止めてから、比較的間を置かず、準主役とも言える役どころで出演した「キルラキル」。
自分よりも遙かに芸歴の長い声優にひとり混じって芸を磨けたという事の他にも、配役的に地を出せる役をもらったのは持っている「運」だろう。
そして、近頃の彼女の持つ受け答えの瞬発力は、大先輩と組んだこの「キルラキル」関係のラジオで鍛えられたというのも大きいと思う。
「キルラキルラジオ」。2013年10月のキルラキル本編の放送開始とタイミングをあわせて配信されたWebラジオ。ただ、本編が2014年3月で放映終了だったのに、海外でのアニメの盛り上がりなどを受けてか、隔週から月一になったとは言え9月まで約1年間生きながらえたラジオだった。
パーソナリティはここで取り上げているので一人はあやちゃんで、もう一人が美木杉愛九郎役の三木眞一郎。キルラキルのラジオなのに主役の流子(CV:小清水亜美)もライバル?の皐月(CV:柚木涼香)も出ていないというのが面白いが、必ずしも主人公が番宣番組に出ないのはシドニアの佐倉綾音(あやねる)
と同じでよくあることなのかな。
このあやちゃんがかかわった両ラジオで違うのは両パーソナリティーの立ち位置。「ラジオ シドニアの騎士 綾と綾音の秘密の光合成」でもあやちゃんは先輩声優あやねると組んだけれども、歳はあやねるの方が下で、年齢差は7歳。同性と言うこともあり、最後はお互いの事を呼び捨てで呼びあう関係になっていたが、三木眞一郎は大ベテラン。彼は1980年代から継続的に声優としての仕事をしており、年齢も20歳近く上。対するあやちゃんは、その時点では芸歴としてはまだ数年、初主役を務めたたまこまーけっと以外目立った役もなく、後に爆発的人気を呼ぶ「洲崎西」も始まって間もないという状態。
ここであやちゃんは三木よりダメだしの嵐を喰らう。
それまでやっていたラジオが、あまり年の違わない女性声優同士の番組が多く、台本を使ってもそれが当然だし、内輪ノリの話をラジオに乗せても(その内輪ネタが結構面白いものを持っているので)それで番組が成り立っていたが、三木は「台本通りでなくそれに自分を乗せる事」「相方が話しやすいように話を受け渡すこと」「話をうまく膨らませる事」などを要求した。ただそれは堅い言い方ではなく、「台本そのまんまじゃねぇか」とか「(ゲストがいる時)俺らパーソナリティーだろ、ひとりアウェーになるなよ」という感じのツッコミで、「この後輩をなんとかしてやらなきゃ」という愛に満ちていた助言。三木の良く口にした言葉は「つままねぇよ(カットしないよ)」で、それは瞬間瞬間を大事にしろ、というアドバイス。ラジオなら編集できても、イベントなどでは「つまむ」ことはできず、口から出た言葉は戻せない。かといって脳内推敲をしすぎて発言できなかったり、タイミングを逃したりすると、存在価値がない。そんな最近の声優に求められるスキルを大きく引き上げたのは、相方が大ベテランの三木で、すべてのゲストが第一線の先輩声優であったこのラジオが大きかったと思う。先輩声優たちのツッコミは容赦ないので、その「場」の雰囲気を掴まず字面だけ追うと、もはやイジメに近いような言葉の場合もあるが、受ける側のあやちゃんが満更でもなく、いじってもらって輝くキャラ。投げかけられる言葉に対する的確な受けと話の膨らませ方、そして「折れない心」、それを掴んだラジオだと思う。だから最近の彼女の発言や行動は瞬発力が高いし、ギリギリラインを読みつつ、そこをあえて靴の半分だけはみ出しているというのが多くて面白い(一例↓)。
さて、この「ラジオCD」、配信されたWebラジオアーカイブを収めたものとしては3巻(Vol.1とVol.2に続編ともいえる「改(あらため)」1枚)なのだが、コンプリーターcybercatを甘く見てはいけないw←だれもそんなことに興味はないと....
「キルラキルラジオ」に関しては、正規版ともいえる3枚に加えて、コミケ85で売られた録り下ろしの「特別編」と、Blu-rayもしくはDVDの2巻購入者特典として制作されたものがある。さらに後者は実は販売店舗によって、主人公の纏流子を演じた小清水亜美とマコのおやじさん満艦飾薔薇蔵役の堀内賢雄をゲストに迎えた「纏流子side」とライバル鬼龍院皐月役の柚木涼香と四天王のひとり猿投山渦を担当した檜山修之をゲストに迎えた「本能字学園side」があって、いわば番外編というべきものが3枚あったが、それも完全入手。
最近あやちゃんは「洲崎西」以外にも自分の冠番組を始めたり(それもあれほど嫌がっていた動画つき)、映画の舞台挨拶などで引っ張り出されることが多くなっているけれど、それは話のまわし方とか受け答えの瞬発力を評価されてのことかと....。
そういった彼女の技術はやはりこのラジオで鍛えられたんだろうなぁ..というのが感じられる記録です。
※すでに終了している番組のため各巻わけて登録数増やしても意味ないので、Amazonは「Vol.1」に繋いであるけれど、購入価は全体分。
【ラジオCD各巻仕様】
パーソナリティ:三木眞一郎(美木杉愛九郎 役)、洲崎綾(満艦飾マコ 役)
・ラジオCD「キルラキルラジオ」Vol.1
DISC1(オーディオCD):新規録り下ろし/ゲスト:稲田徹(蟇郡苛 役)
DISC2(データCD-ROM):ラジオアーカイブ第1回~第7回/
ゲスト:第5回=小清水亜美(纏流子 役)、第6回=柚木涼香(鬼龍院皐月 役)
・ラジオCD「キルラキルラジオ」Vol.2
DISC1(オーディオCD):新規録り下ろし/
ゲスト:福井裕佳梨(満艦飾好代 役)、藤村歩(満艦飾又郎 役)
DISC2(データCD-ROM):ラジオアーカイブ第8回~第15回/
ゲスト:第11回=稲田徹(蟇郡苛 役)、新谷真弓(蛇崩乃音 役)、
第12回=福井裕佳梨(満艦飾好代 役)、第13回=朴璐美(鬼龍院羅暁)、
第14回=稲田徹(蟇郡苛 役)、中島かずき(シリーズ構成・脚本)、
第15回=中島かずき(シリーズ構成・脚本)、すしお(キャラクターデザイン)、
若林広海(クリエイティブオフィサー)
・ラジオCD「キルラキルラジオ改(あらため)」
DISC1(オーディオCD):新規録りおろしラジオ/
パーソナリティ:稲田徹(蟇郡苛 役)、新谷真弓(蛇崩乃音 役)
ゲスト:中島かずき(シリーズ構成・脚本)、柚木涼香(鬼龍院皐月 役)
DISC2(データCD-ROM):ディレクターズカット版ラジオアーカイブ第1回~第4回
ゲスト:第1回=吉野裕行(犬牟田宝火 役)、うえだゆうじ(伊織糸郎 役)
第2回=小西克幸(黄長瀬紬 役)、
第3回=小清水亜美(纏流子 役)、柚木涼香(鬼龍院皐月 役)、
第4回=すしお(キャラクターデザイン)、若林広海(クリエイティブオフィサー)
・キルラキルラジオ特別編(コミックマーケット85にて発表)
パーソナリティ:三木眞一郎(美木杉愛九郎 役)、洲崎綾(満艦飾マコ 役)
ゲスト:小清水亜美(纏流子 役)、関俊彦 (鮮血 役)
魅惑の愛九郎ステッカー、美木杉愛九郎特製ブロマイド封入
・キルラキルラジオ~纏流子side~(ゲーマーズ、ソフマップ、ヨドバシカメラ、Sony Music ShopでのキルラキルBlu-ray&DVD 2巻購入特典)
ゲスト:小清水亜美(纏 流子 役)、堀内賢雄(満艦飾薔薇蔵 役)
・キルラキルラジオ~本能字学園side~(とらのあな、HMV、TSUTAYAでのキルラキルBlu-ray&DVD 2巻購入特典)
ゲスト:柚木涼香(鬼龍院 皐月 役)、檜山修之(猿投山 渦 役)
...ちなみに。「特別編」に含まれる「魅惑の愛九郎ステッカー」とは、「服に支配されない」「ヌーディスト・ビーチ」に所属する三木杉が服を脱ぐと光る...ビーチクですw(↓)
彼女の「今」はこのラジオで造られた
最近のトーク系イベントやラジオでのあやちゃんの一番いいところは、瞬間的な判断で場が面白くなる方に、盛り上がる方に舵を切る能力。それはこの番組で培われた。
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購入金額
11,590円
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購入日
2016年頃
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購入場所
Amazon、駿河屋、音Mart
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