本製品の厚さは約21mmで、ポータブルHDDとしては厚い部類に入ります。

Silicon Power Diamond D03と比較した画像をご覧いただけるとよくわかると思います。

写真の関係で見えづらいですが、本体側面にUSBコネクタと白色のアクセスランプがあります。いつものことながら、USB3.0 MicroB端子は上側から圧力をかけると容易に折れそうなので注意が必要です。

重さは約245gとこれもポータブルHDDとしては重い部類です。それでも、ポータブルでない外付けHDDと比べると1/3程度の重さです。

筐体は上半分がピアノブラック調になっており、ここは指紋の跡が付きやすいです。

このMY PASSPORTシリーズは、HDDがUSB仕様になっているようです。SATA-USB変換基板がありません。故障したらほかのSATA HDDを入れてケースだけ使いまわしするということは、できないようになっています。また、UASPには対応していないようです。

内部に搭載されているHDDはCrystalDiskInfoでWDC WD40NMZW-11GX6S1と表示されています。

メーカーサイトで調べてみましたが、この型番のHDDは見当たりませんでした。

電源投入回数、使用時間ともに不明となる上に、SMARTの項目が少ないです。

CrystalDiskMarkでベンチマークを取りました。容量の大きいHDDなので8GiBで実行しています。

理由は不明ですが、4K書き込み(ライト)の速度が速いです。順次書き込みはリード、ライトともに110MB/sと5400rpmのポータブルHDDらしい速度です。速度が必要な方は、通常のサイズの外付けHDDを選ぶとよいと思います。

すべてを確認したわけではありませんが、通常のファイルコピーなどをしていて、瓦記録(SMR)らしき挙動をすることはありませんでした。

WD Backup、WD Security、WD Drive Utilitiesの3つのソフトが出荷時にHDDに記録されていました。WD Apps Setupを起動すると、すべて一度にインストールすることができます。

3つとも、単機能のアプリケーションで、特に迷うことなく利用できると思います。

• WD Backup
  • フォルダを指定して外付けHDDかDropboxにファイルをバックアップするソフト
  • インストールするとスタートアップにWD App Manager Lancherが登録されます
  • 1時間おきなど周期も指定できます
  • 初期設定では、C:\Users\以下の現在のユーザーのフォルダをバックアップします。

• WD Security
  • この外付けHDDにパスワードを設定するソフト
  • インストールするとスタートアップにWD Drive Auto Unlockが登録されます
  • このソフトが入っていないPCでもロックを解除して使用可能です
    • HDDを接続するだけで、Windows UpdateからSESドライバが自動でインストールされます。(Win7,10で確認)

• WD Drive Utilities
  • ドライブが故障していないか診断できます
  • アクセスランプになっているLEDを消す設定ができます
  • ドライブがスリープ(スピンダウン？)になるまでの時間を設定できます
  • インストールするとスタートアップにWD Drive Utilities Helperが登録されます

4TBと大容量なだけ、厚さ21mm、重さ245gとコンパクトデジタルカメラ並みのサイズと重量になります。また、マニュアルが、ダウンロードのみである点など、初心者向けとは言い難い部分もあります。

写真や動画など、大容量のデータを持ち運ぶ必要がある場合などで、電源を必要とする外付けHDDを持ち運ぶことができない場合などに使いやすいHDDです。