私の自宅のネットワーク環境は、まずルーターには歴代Micro Research製の有線専用モデルを使い、その先に無線ルーターまたは無線APを接続し、さらに別の階との間でイーサネットコンバーターまたは中継機を使い、速度を一定レベルに保つという使い方をしています。
ここ最近は、Micro Research MR-GL2000+BUFFALO WXR-1900DHP2台という組み合わせで、家の大体の場所で5GHz帯であればちょっとしたGigabit接続並み、2.4GHz帯でも100BASE-TXには負けない程度の実効速度を確保していました。
ところが先日、無線APとして使っていた方のWXR-1900DHPを高いところから落としてしまい、アンテナが2本折れてしまいました。アンテナ部の配線も完全にちぎれていて、可動部も破損しているのでちょっと修理は難しい状態です。一応それでも無線自体は使えるのですが、中継機とのリンク速度が目に見えて低下してしまったのです。
そこでBUFFALOに問い合わせたところ、アンテナの保守部品としての販売は行っておらず(モデルによっては販売しているがWXR-1900DHPは対象外)、アンテナを交換するためには修理に出して貰うしか無いという回答でした。
元々新品購入時にはユーザーが自分で取り付ける程度の部品を、わざわざ修理送りにしなければ交換出来ないというのも何か馬鹿馬鹿しいので、無線AP側を買い換えることにして、新たに用意したのがこのWSR-2533DHPです。
無線の仕様自体は、IEEE802.11ac、IEEE802.11n共にストリーム数が増えていて、理論上の最高速度はそれぞれ1,733Mbps(旧環境1,300Mbps)/800Mbps(旧環境600Mbps)となっていて、製品のグレード自体は下がっていても世代が新しい分向上したという感じです。
ただ、WXR-1900DHPのような豊富な付加機能は用意されておらず、あくまでごく普通の無線ルーターという製品です。私の場合はどのみちルーター機能は使わず、単に無線APとしてのみ使いますので、これでも実用上問題ないと判断しました。
無線性能はこれでも十分
サポートの対応など、必ずしも満足度の高くないBUFFALO製を今回も選んだ最大の理由は「Air Station お引っ越し機能」の存在です。簡単に言えばAOSSやWPSといった機能を応用して、機器の入れ替え時に旧環境をそっくり引き継げるため、子機の再設定等が不要となり、入れ替え作業の手間が大幅に簡略化されるのです。
そして本来なら上位のWXR-2533DHPを選んでも良いところを、何故敢えて下位のWSR-2533DHPにしたのかといえば、WXR-1900DHP比で筐体が小型化され、アンテナも内蔵されてWXR-1900DHPのような事故の危険性も大幅に減ったためです。実はWXR-1900DHPは近くの機器を移動させた際に、そこから出ていたケーブルがアンテナに引っかかり、設置場所から落下してしまったことで破損したのでした。
さて、WSR-2533DHP自体は昨日に届いていたのですが、空き時間の都合上本日の帰宅後設置を終わらせました。そのため詳細なベンチマークテスト等による速度計測はしていません。ただ、DLNAサーバーからPS3でビデオをストリーミング再生した場合など、高速再生時のレスポンスを見る限りでは以前の環境と同等の性能は出ているのではないかという気はします。まあ、中継機が残った方のWXR-1900DHPである以上、以前の環境を超えるほどのパフォーマンスとなることは無いはずですが…。
強いていえば子機に追従して通信を安定させる「ビームフォーミングEX」が改良されているのか、PS3、PC、iPhone6と同時に使った場合の速度は以前より安定しているように思われます。
ルーターとして使う場合には上位モデルとの機能差が気になる場合もあるかもしれませんが、無線AP機能だけを使うという前提であるのならば、WSR-2533DHPでも十分な性能と機能は持っているでしょう。上位モデルとの実売価格差も結構ありますので、これで機能の不足を感じないようであればお薦め出来るだけの性能は持っているものと思います。
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購入金額
11,438円
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購入日
2016年11月15日
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購入場所
ノジマオンライン
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