2005年モデル、2年半落ち8,000km走行のものを中古で購入、以来、2016年10月まで10年弱に渡り愛用してきた車。最終走行距離は12万キロを超え、最後は地元のディーラーがどうしようもなくなって(対応が論外だったことも手伝って)廃車処分となった。
さすがに愛着があったので、ほとんど使わなかった後部座席はソファに改造して新居のロフトに、ボンネットマスコットも加工してペーパーウェイトに。
日本で使う分には最高のジャガー
TIME誌の史上最悪の50台にノミネートされ、アメリカで2007年、最も売れなかったセダン・ステーションワゴンの『栄冠』を手にし、後継車XEの開発時には「Xタイプからはやってはいけないことを学びました」とジャガーのCEOに言われたXタイプ。
伝統の後輪駆動を捨て、シャーシも大衆車であるフォードモンデオの流用とどこを見ても「偽ジャガー」と言われる車かもしれない。
しかし、そもそも、ジャガーは高級車ではないわけで(高級車っぽい「美しくて速い車」を高級車の半額で作るのがジャガーという会社の元々の使命)そして、ガレージメーカー出身なわけで、個人的にはそれでいいじゃないかと思う。
スピードも必要最低限はしっかり出るし、見た目も綺麗。そして、日本で乗る分にも問題がないコンパクトなサイズ。
10年、10万キロ少々までは比較的故障も少なく維持も楽な車であった。
英国車のイメージをそのまま持つ英国車
伝統的な丸目四灯。
低めに抑えられたプロポーション。
ボンネットのプレスライン。
どれを取ってもジャガー「らしい」というか、古い英国車「らしい」ルックス。
ジェフ・ローソンの手によって、それらが近代的に手堅く収められており、非常に分かりやすく仕上がっている。
内装も、古い英国車のイメージでしつらえられており、本木のパネルにレアー社製のレザーというお約束を踏んでおり綺麗にしつらえられている。
ただ、やはり値段なりの部分もあり、伸びやかさという意味では最高とは言えないし、内装も微妙な点はいくつか見受けられる。(ダッシュボード周りの樹脂等)
色々と難は確かにある車
2,096cc、1,520kgと日本の税制には真っ向から喧嘩を売りに行くスタイル。
燃費も良くないし、いざ壊れた時のパーツ確保も含めて、微妙に維持費がかかる車ではある。
とはいえ、一般的な駐車場には問題なく入れられる4685×1790×1420mmというサイズは普段生活をする上では非常においしいところ。
後部座席(とトランク)は、他の同クラスの車と較べて極端に狭いが、その代わり運転席助手席周りの居心地の良さは上位車種と変わらない。(これは、のちのXEとXFとの関係でも一緒で、長さがXFより300mm短いXEは後部座席が150mm、トランクが150mm切り詰められていて、運転席と助手席はXFと同じだけスペースが取られているとのこと)
基本二人暮らしで、たまに人が乗るのであれば、きわめて実用的な車。
-
購入金額
0円
-
購入日
2007年05月15日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。