創業江戸享保年間 株式会社設立1962年
300年の歴史を持つ京都東山三条の村山醸造。
こちらの千鳥酢は、お寿司屋さんだけでなく京料理の名店がこぞって愛用する
まろやかで美味しいお酢です。
てっきり関西だけでしか手に入らないのだと思いこんでいたのですが、Amazonを始めとして
広く販路があることを知りましたので、ご紹介します。
百万遍中村屋の助六寿司
かまわぬの手塩皿のレビューでもご紹介したことがあると思いますが、京都百万遍の中村屋さん。
伏見稲荷大社社務所御用達、祇園の花街、花柳界、演劇の世界では広く知られた老舗です。
中村屋の助六寿司は、ひとつひとつがとても小さく、きゅうり巻きはお醤油が要らない味付け。
これは舞妓ちゃんの着物が汚れないように、頬張らず上品に食べることができるようにと考えられた工夫です。
決して一見さんお断りのお店ではありませんが、どんなお馴染みさんでも、前日までの予約が必要です。
注文を受けた分だけ拵える仕組みです。
TVや雑誌で紹介されることがあるので、予約した上でお店を訪ねてこられるお客様もおられるようですが、土地勘の無い方ではその町家造りのお店を見つけるのは困難だと思います。
これはおなじみさんにだけお彼岸に際して配ってくださるちらし寿司。
山椒の実が効いている逸品で、確実に看板商品になる美味しさですが 非売品です。
目の前に利益がぶら下がっていても、それが老舗の商売の妨げになる可能性があるなら選択せず。
これが真に継続可能な利益構造と呼べるものでしょう。
助六寿司も、この絶品ちらし寿司も、千鳥酢無しでは成り立たないと伺いました。
江戸時代のビネガードリンク?
大手酒造メーカーのお酢に慣れていると、千鳥酢は頼りないとお感じになるかもしれません。
それは洛中酒蔵松井酒造の清酒にも通じる柔らかな味わい。
シロガネーゼマダムが愛飲している(しらんけど〜)ビネガードリンクの風情です。
そのまま薄めずに飲めるような感じとお伝えします。
当たり前に酸っぱいのですが、そこにアクや刺激を感じることはほとんどありません。
餃子のタレに使うのはもったいないかもしれません。
濃い目のドレッシングにも。
インスタントのちらし寿司の元はそれなりに美味しいと思います。
その製品の代わりに大手酒造メーカーの米酢を使って自分なり配合で美味しいちらし寿司を拵えるのは至難の業だと思います。
でもね、千鳥酢を使えば ホントに美味しくて上品な味わいを楽しめますよ。
一升瓶や五合瓶が流通の基本でしょうが、二合瓶も用意されていますので、一度お試しください。
このままドレッシングに使っても美味しいですよ。
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購入金額
432円
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購入日
2016年09月頃
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購入場所
サンプラザ
L2さん
2016/09/27
残念ながら、お酢そのものは賞味した事は無いのですが、香りは、三条通を東に向かう時に度々嗅いでいました。
普通の酢のツンとした感じでは無くて爽やかに思えたので、時折、そこで立ち止まって深呼吸していた気がしますw
フェレンギさん
2016/09/27
もし機会がありましたら、ぜひ一度はお試しください。
驚くほどのまろやかさで、通常のお酢とはかなり風味が異なります。
あまりにも違うので、お母さんのちらし寿司とは違う味わいになってしまうのが注意ポイントです。