オールドレンズを買ってみた。
中には、レンズ以外に、マウントアダプター、六角レンチ、レンズポーチ、説明書が入っていた。
メインとなるレンズはこちら。
このレンズは、旧ソビエト連邦で生産されていた。
元々は、FED-5というレンジファインダーカメラの標準レンズとされていた、焦点距離55mm、F2.8の単焦点レンズだ。
そのデッドストックの整備品だ。
http://www.gizmoshop.jp/products/detail.php?product_id=379
高級感はないが、趣きはある・・・
鏡筒は金属製だ。
小型のレンズなので、重くはないが、ズッシリと安定感はある。
レンズ前面には、ソビエト製をあらわすように、キリル文字が刻まれている。
93で始まるシリアル番号から、1993年製だとわかる。
ソビエト連邦崩壊は1991年なので、実際にはソビエト崩壊後の製造だ。
EOS M2にマウントアダプタを装着し、L39マウントにねじ込んだが、レンズ指標の位置が合わない。
付属のレンチをマウントにセットし、少し緩めると、マウント内側の向きが変えられるようになっている。
なかなか良いバランスのサイズ感だ。
当たり前だが、フルマニュアル
20年以上も前のレンズなので、オートフォーカスなどは無い。
絞りも、当たり前のように手動だ。
フォーカスリングはレンズの根元側だが、マウントアダプタの厚み分カメラ本体よりも前になるため、意外に操作はしやすい。
が、フォーカスリングのトルクは、軽すぎることもなく、逆に重すぎることもないが、重さにムラがあり、軽い部分と重い部分の差がやや気になる。
絞りはレンズ先端部で、開放の2.8から、4、5.6、8、11と、最小の16まで、1段毎に止まるようになっている。
味のある写り
焦点距離55mmの標準レンズだが、EOS M2に装着すると88mm相当の画角になるので、中望遠レンズになる。
マニュアルフォーカスだから、速写性には劣るし、ピーキングもないEOS M2では、拡大表示しないとピントが掴みづらい。
そもそもが、フィルム時代のレンズなので、逆光に弱いとか、解像感の甘さなど、今のレンズと比べたら、良いところなどは無いだろう。
開放での写りは甘く、シャープさを求めたらF8~11くらいに絞る必要がある。
F8~11での写りは、意外とシャープに写る。
逆光時はフレア、ゴーストが出やすいが、順光なら気にはならない。
-
購入金額
6,980円
-
購入日
2016年09月11日
-
購入場所
ギズモショップ
jakeさん
2016/09/17
調べたら、ミラーレス用とかKマウント用に変換アダプタとレンズのセットが数量限定で出てるんですね。
MFレンズの新品、しかも味のあるロシアレンズとなると、相当に珍しいですよね。
ねおさん
2016/09/17
本レンズは、ウクライナのハリコフにあるFED社のデッドストック品の中から、程度の良い物を選別し、元FED社のスタッフによる再整備を行ったものらしいです。
このような、オールドレンズを活かすことができるのも、フランジバックの短いミラーレスの普及による恩恵ですね(^^
どの程度のデッドストックがあるのか不明ですが、以前は、予約しないと買えない状態でした。
現在は在庫もあるようで、Web注文の翌日には発送されました。
20年以上前のレンズでありながら、新品がリーズナブルな値段で入手できるのは、今だけかもしれませんね・・・