ゲームブックの華やかなりし頃、か、国産TRPGがデビューし始めた頃の作品、だったように記憶しています。
ゲームブックといいつつも、ルールはかなりTRPGに近い設定になっていました。
また、多人数でキャラを分担してプレイする事も推奨していて、ゲームマスターが本を読み、プレイヤー達が行動を決める、という流れでシナリオブックとして使う事が出来る、というような仕組みでした。
戦闘ではブロックで仕切られたマップにキャラが配置されていて、ターン制の移動をする形。
と、ゲームブックというよりは、本になったボードゲームとも言えるかもしれない構成、かな。
将棋盤を取り出して、プレイしていました。
世界設定がかなりしっかりと作られている印象であることと。
キャラのこれまでの経歴(開始時には説明無し)が作中で、さらりと当然のように表現されていくことは、ちょっと、TRPGとして楽しむには切ない部分もあるのかもしれません。
が、一つ一つ、テンポを崩してまで説明されるよりも。
「目の前の影がかつての宿敵の姿を取った。あいつは、3年前に殺したはずのベオルンだ!」
みたいな当然のような文章で流してくれた方が、臨場感はありますね。
この本は全5冊のシリーズもので、タイトルのブラッド・ソードは、この巻では出てきません。
2巻以降からが、本編のスタートでしょうか。
好きなシリーズではあるものの、実は、ソードワールドRPGだとか、電源系ゲームだとか、ドラゴンマガジンだとか、当時のお小遣いの中のやりくりでは、発売されて、店頭に並んでいる間にシリーズを網羅する事が出来ず。(地元の小さな書店ではそういう本が長く置かれない事や一冊だけ入荷で他の人が買っていって終了、という事が良くありましたので)
実際にプレイしていた当時に買ったのは、この1巻と3巻だけでした。
その後、2巻も何とか入手しましたが、4巻はかなりのプレミア価格(10000円しかも色焼けアリな中古)である事。
それに加えて、最終巻が日本未発売という事で、4巻は蒐集癖があるL2さんには珍しく、購入せず。
まあ、4巻は、いつか暴落したら、買います。かね?
或いは、英語を読めるようになって、原書探した方が良いのかなあ。<多分、無理wというか、有り得ない価格になっていたYO!
ちなみに、私の持つ第1巻は、カバーとキャラクターシート紛失の為、催眠術か視力矯正3Dかと思われるあの模様の中身だけになっていますので、写真を撮れるような状態ではありませんw
ちょっと味気ないので、ルールなどの解説を追加
ボロボロですみません。
キャラクターシート(ページに記載部分)と、戦闘時の敵や自分たちの配置図です。
キャラクターシートで重要なのは、実は、持ち物欄。
紙に書き写してもいいのですが、所持品上限は10個、となっています。
重さなどの煩雑な判定が存在しない代わりの措置ですね。
弓矢は、弓と矢筒(中身は6本まで)で二つの持ち物、金貨は袋一つに100枚まで、というような感じ。
細かなアイテムなどが一つ扱いになったりしますし、武器防具も持ち物数に含めますので、実質的には6から7個しか余裕は無い感じです。
イベントアイテムもこの持ち物制限に引っかかるので、キャラクター一人で挑むとキーアイテムを持てないなんて事態も起き得ます。
今更、ネタバレなどを気にしてもしょうがないと思いますので、ルール解説など。
1巻では、8を挑む人数で割ったものが初期レベル(以下作中ではランクと表記)となります(端数切り上げ)
キャラ一人ならランク8で挑めますが、上記のように持ち物制限が厳しくなって、上手く行かない場合があります。
ランクごとの能力が示されているので、ランクが上昇した場合、その能力になります。
能力は、6つ。
戦闘力
=攻撃を当てる能力です。6面ダイス二つを振って、能力値以下であれば命中です。
力仕事の判定に用いられることもあります。
打撃力
=敵に与えるダメージです。武器を持っていない場合にはペナルティを受けて、この数値そのままでは使用できません。
逆に、良い武器の場合はプラス修正が付く場合があるようです。
精神力
=魔法などを扱う、或いは抵抗する力です。魔法の成功判定にも用いられ、6面ダイス二つを振って、能力値以下であれば成功となります。
魔法を使うには準備が必要で、戦闘中であれば、1ターン消費する事になります。それ以外のタイミングでは宣言するだけで準備が可能ですが、呪文を入れ替えることは出来ません。言うなれば、装填する必要が有る訳です。
準備する数に制限はありませんが、準備する呪文一つにつき、精神力にマイナス1の修正が付きますので、準備し過ぎると成功率が落ちる事になるわけです。
例、8ポイント持っているキャラが三つの呪文を準備状態にすると、8マイナス3で5ポイントとして判定する。
機敏度
=器用さや敏捷性などを判定する能力です。前述する能力と同じように6面ダイス二つを振って、能力以下であれば成功です。
生命力
=キャラクターが受けることが出来るダメージの最大値です。現在値が0になったキャラクターは死亡することになります。
経験点
=敵の打倒やミッション、イベントクリアの報酬で貰える経験点の合計です。
規定の点数になるとランクが上昇します。
職業は、戦士(ファイター)、盗賊(トリックスター)、僧侶(セージ)、魔術師(エンチャンター)の四つ。
戦士は、戦闘力が高いのが特徴。他の職業より1高い程度なので、凄く地味ですw
盗賊は、回避が高く(相手の成功判定にプラス1出来る)、弓を扱う事が出来て、戦闘中一度だけ、順番が最後になるものの、二回目の行動が取れます。
僧侶は、弓を扱う事が出来、特殊な攻撃方法があり、戦闘中以外ならば生命力を元手に6面ダイスから2を引いた値を掛けた分の回復力を得る。
また、4つの超能力を持っています(場面は限定されますが)
魔術師は、幾つかの呪文を扱う事ができます。
呪文の使用に際しての代償は、準備時に精神力が低下する事と準備に1ターン掛かるという事。
呪文は効果が大きい程難易度が高く、その難易度と6面ダイス二つの結果を足して、精神力以下でなければ成功しません。
また、失敗しても同じ呪文を他の行動を挟むことなく、3回連続で試みた場合には、修正値としてマイナス2を得られます。
初期装備は、戦士と魔術師が武器と防具、金貨袋の三つ。
盗賊と僧侶が5つとなっています。
戦士以外の防具は名前が違うだけで、効果は同じです。戦士がダメージ3軽減、他は2軽減。
僧侶の武器は特殊攻撃に必要なものになっているので、違う武器になった場合は特殊攻撃は使えなくなります。
それ以外の点では、武器を持っている、というフラグにしかすぎません。
シンプルに割り切っていますねw
簡易ながらも、ポイントを押さえてバランスを取っているシステムですので、これを利用して勝手に各巻の間のシナリオ作ったりとか出来そう、というか、当時はしてましたw
そして、勝手に育ったキャラで続巻をプレイするというww
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購入金額
630円
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購入日
1988年頃
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購入場所
地元の書店
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