クワッドコアの激安ワンボードPCです。
15ドルPC のインパクト
Raspberry Pi Zero よりも前に発表された、激安ワンボードPCです。
2012年ころ、35ドルで登場したRaspberry Pi は、それはそれは画期的でした。
現在のバリエーションのうち廉価版の Raspberry Pi Zero(2015年11月発表、2016年8月時点で英国直買いなら在庫あり、国内で販売は見当たらない) は、たった5ドルで、衝撃的ではありますが、基本機能にしぼっている部分があります。(けど、価格と元祖の安心感は捨てがたい)
Orenge Pi の情報がはじめて流れたのは、2015年9月でした。
この時は、Raspberry Pi は、2 が最新(3は、2016年2月発表)で、クアッドコアとはいえ35ドルでしたので、15ドルという設定に驚いたのと同時に、時代はこんな風に変遷していくんだと感じたのでした。
頑張ってるのだけど
Orange Pi のシリーズは、Raspberry Pi 2や3 の向こうを張っていて、すごく頑張っていると思います。他に巷では、Banana Pi とか Ichigo Jam とか PINE 64とか、おいしそうなネーミング流行りです。
Orange Pi は、機能的に Raspberry Pi と同等かそれ以上を目指しています。実際、ハードウエアとしてのコスパはピカイチだと思います。
ただ、各種準備されてたOSイメージがいつまでたってもフィックスされた感がなく、安定動作のためにはフォーラムに参加して問題を解決することが必要だったりします。
これは、決して開発が遅延しているという意味ではなくて、後述のオープンソースの考えに立っているところ、絶対的ユーザー数がRaspberry Pi のように多くはないのでブラッシュアップに時間がかかるということかと思います。
なので、このボードで業務用の何かを作ったり、納期や対価を伴うプロダクトに用いるのは厳しいかもしれません。
OSイメージを展開して一発で動く Raspberry Pi と比較すると、教育用としても手間がかかると思われます。
I/O や 搭載RAM の違いでバリエーションがあります。
15ドルのを1種類だして終わりの”イッパツ屋”かと思っていたらそうでもなく、いつの間にかモデルが増えていたりするので、今後にも期待ができそうです。
→ Orange Pi One というモデルが9.99ドル で出ていました(2016/1 発表)。Zero より1大きいという感じでしょうか、明らかに意識しています。
オープンソース
世界の誰でも開発に関わって成果を共有しましょう、というコンセプトですが、わたしは成果を利用させてもらう一方です。
上手く動かない時は、自己解決またはフォーラムでやりとりしながらなんとかしていくことになります。ボードは一応完成品ですが、OSやソフトウエアは常に進化するものと理解しておいたほうが良さそうです。
動画再生に
そんな不安定さのなか、OpenELEC だけは、実用的に動作しています。
TVにつないで、YouTube その他の動画視聴に使用しています。便利です。
Wi-Fi は搭載されていないので、USB にアダプタを挿しています。
IR受光部があるので、市販の汎用リモコンを使用して操作できます。
バグなのか、一部機能しないコマンドがあるので、マウスも併用です。
(Raspberry Pi で OpenELEC を使用する場合、リモコン操作は TVの受光部からHDMI経由で行なえます。)
iPhoneアプリに 操作用のアプリがあるので、これも便利です。
マイコン直置き (^_^;)
動画でヨガもたのしい\(^o^)/
それにしても、安いです。
送料を入れても、レートによりますが、日本では1,800~2,000円程度で入手できるのは魅力です。
15.0 USD + 送料 3.15 USD
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購入金額
1,900円
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購入日
2015年12月31日
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購入場所
Aliexpress
まこりんさん
2016/08/02
この手のはピッタリ合うようなケースが欲しくなりますよね
ちばとどさん
2016/08/02
ケースもロゴ入りのカッコいいのがあるんですよ。
用途が決まったら、ケースに収めたほうがいいですよね。
いまのところ、全裸生活ですww
Satoshiさん
2016/08/02
さすがハードウエアエンジニアのちばとどさんと言う感じですね。
OSの更新が一向に見られないOrange Pi系には
何時まで経ってもLinux初心者の私にはOrage Pi系は難しすぎます。
私も英語でのサポートレスポンスが良好なODROID-C2のレビューを作成中ですが、
ここ1ヶ月程暑さに負けて仕上げてません。
私のODROID-C2は一応全裸+5V化した8cmFanの扇風機で夏を過ごさせてます。
ちばとどさん
2016/08/02
いやぁ、夏は全裸ですよ。
人間もエアコン止めて1、2枚脱ぐといいかもしれません(笑)
さておき、
ODROID-C2 もおもしろそうですね。着脱可能な eMMC が斬新です。
Androidの系譜のようなので、KODI(OpenELEC)とも馴染みがよさそうです。
レビューは、備忘録的にでも成果あるたびに書かれるといいですよ。というか、そのたびに読みたいです。
暑いですけど、楽しんでいきましょう。
まこりんさん
2016/08/02
おー、こんなかっこいいケースもあるんですね!
しっかりとしたPCって感じになりますね!
ちばとどさん
2016/08/02
こっちの方がよかったかな。
探せば、3Dプリンタのデータもありそうだし。
それか、高級オーディオ的なケースを加工するとか・・・いやいや。
ちばとどさん
2016/08/03
jakeさん
2016/08/03
情報量や安定度の面で努力を強いられるように見えました。
ちばとどさん
2016/08/03
安価です。ラズパイの半分か1/3で、仕様上ほぼ同等ですから。
Getting Start 的な情報や比較レビューはよく見つかるので、デスクトップを開いたり、Lチカするのはわりと簡単ですが、じゃあ、実務的にどう使えているのかなどの作例が極端に少ないです。
けれど、回路図や仕様は公開されているので、そこからコードを書き起こせる人にはいいんだろうなと思います。
Webアプリならプラットフォームに依存しないのでよいかと思ったのですが、Orange Pi には負担が重いようです。チューニングが足りてないのかもしれませんが、使いたいAPIが使える Chrome がそもそも重たいので、思案停滞中です。