これはVUメーターアンプ基板です。基板完成品として通信販売で入手可能です。
そもそもVUメーターとは
VUメーターは音声信号のレベルを計測する計器で、要は交流電圧計です。但し、単位はミリボルトではなくデシベルで表示されており、帯域も可聴域程度あります(普通のテスターの交流電圧計は商用電源周波数でしか使えません)。表示はアナログの針式メーターで行います。
ラジケータの場合は改造が必要
基板完成品のモジュールとして販売されており、メーター側に整流回路が内蔵されている本当のVUメーターを使う場合はそのまま使えます。しかし、VU目盛りでもラジケータ(中身が単なる直流電流計)を使う場合はジャンパ線2本をセットに付属するショットキーバリアダイオードに取り替える必要があります。
併せて、ラジケーターに合わせて一部抵抗を取り替える必要があります。私はこれに気づかず出力にLM358のボルテージフォロワを挟んでいます(しかも筐体にブレッドボード貼り付けて。後述のイナーシャ調整もここで行っています)。
また、ラジケータの場合イナーシャの調整が必要ですが、そのための電解コンデンサが2つ付属しています。調整用の電解コンデンサはこの2つしか付属しないので、必要であれば秋葉原などで販売されている電解コンデンサを別途購入しましょう。私の場合は部品ストックにあった100μF(パナソニックの85℃汎用品、定格35V)
なお、コネクタが付いていますが、ハーネス(被覆電線にコネクタを付けたもの)は別売りなので、併せて購入するのがおすすめです、
当然ながら筐体は別途用意する必要があります。ネジとスペーサーは付属しています。
電源電圧は12V
電源電圧は12Vが必要です。スイッチングACアダプタを使うのが楽ですが、小型トランスにも対応した設計になっています。私はACアダプタで使用しています。なお、電源ジャックは付属しないので別途購入が必要です(通信販売で同時に購入できますが、秋葉原などの実店舗にもあるはずです)。
アナログアンバランス信号専用だがホビーユースには十分
ホビーユースに使うアンバランス信号(アナログ)用です。プロフェッショナルユースに堪えるものではないにせよ、ホビーユースには十分です。
メーター較正用の半固定抵抗はチャンネルごとにおおまかな調整用と微調整用の2つあります。前者では非常に細かい回し方が必要なので後者を併用するのがよいと思われます。
なお、駆動部分にはステレオパワーアンプ IC の NJM2073 が使用されています。オーディオアンプとしては雑音が多いようですが安価ですのでホビーユースの VU メーターには充分でしょう。
入力はアナログのみ
たまによくわかっていない人がデジタル信号を接続して「動かない」と言うようですが、そういう用途には別途DACが必要です。
また、バランス信号(差動入力)を前提としていないのでそのままでは使用できません。バランス→アンバランス変換アンプを別途使用する必要があります。これにはINA2134のような専用ICがあり、電子工作キットもあります。
ただ、一般家庭にあるオーディオはアンバランスアナログ信号かデジタル信号のどちらかであることがほとんどなので、バランスオーディオについてはあまり問題にはならないと思われます。
電球用の回路も搭載
VUメーターには、電球が付いているものもあります。電球を光らせるための回路も、基板に搭載されています。基板はランプの直列接続・並列接続兼用になっており、別売りハーネスも出荷時ハウジングに刺さっていません。使用するメーターに応じて選べるようにするためです。電球の定格電圧に応じて直列か並列か選択するようにWebの説明書には書かれています。
なお、私が使用したのは2連ラジケータでランプが1つしかないものだったので選択のしようがありませんでした。
-
購入金額
2,138円
-
購入日
2015年08月08日
-
購入場所
通信販売(栃木県)
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。