同名タイトルのPCゲームのシナリオをゲームブック化した作品です。
恐らく、近所の書店で購入したと思われます、が、記憶が曖昧w
動機の方は覚えています。
PC版、恐らくは8801辺りのドラゴンスレイヤーが欲しかったけれども、PC本体がまず、入手出来なかったので。
ザナドゥは頑張って、MSX版を買いましたけれども…。って、それは今関係ないですね。
ハードも含め、お金がとにかく掛かる(当時小学生の懐には厳しすぎた)ゲームをお小遣いの範囲で楽しめる、というのが、私がTRPGやゲームブックに走る理由だったかな。
友人と共同で買ったので、手元に残っていないものとか多いのが残念デスネ。
まあ、それは置いておいて。
ページを使ったギミックが目を惹きました。
ゲームブックの定番ページギミックというと、上下左右の余白のどこかにダイスが描かれていて、代用できるというものがありました。
この作品は、それに加えて、金貨の所持数と魔法、アイテムの所持情報をページを折る事で把握するというギミックがあります。
上記の写真が、魔法、アイテム所持記録のギミックの実行方法です。
勿体無くて、流石に本では実行していませんでして、普通にチラシの裏を使ったキャラクターシートを作成して、そこに記録して遊んでいました。
今回の登録に際して、ギミック実行の姿を撮ろうと思いまして、代用な紙を折ってみました。
ページを折る事によって、本の上からページ右上がはみ出すようになる訳ですね。
ちゃんとその状態で平行になるように、斜めに文字が印刷されていますし(50mm単焦点のボケ過ぎで良く見えませんが…)
一目瞭然で簡単に把握できて便利だなあ。
って、なる訳ないじゃん!!!!
流石の蒐集癖に目覚める前の幼いL2さんでも、それが良く無いことは分かっていたようで何よりです。
魔法で21種類、アイテムが46種類なので、全部折っていたら、目も当てられなかったように思います。
アイデアは凄く面白いと思いますが、普通にキャラクターシートにチェック欄で良かったような…。
ダンジョンだったのだと、この作品で気付きましたw
PC版では、トップビュー(見下ろし)だったので、ダンジョンの中、という感じはしていませんでした。
もしかしたら、その当時の私にトップビューなダンジョンの概念が無かった可能性もありますがw
或いは、宿屋のデザインが建物そのものだったので、勘違いしたのか。
真相はともかく。
ゲームブック版を遊んで、「ダンジョンの中を冒険しているんだ!」と感じたのは真実です。
シンプルなシステムで、体力と戦闘力がリンクしているものでした。
・無傷、軽傷、重傷とダメージを受ける度に変化。
・負傷レベルで、攻撃力や防御力が決められている
と、画期的でした。
現実で言えば、疲れたり、怪我をすれば、能力発揮にペナルティが付くのは当たり前なのですが、ゲームだと、瀕死(HP1)などでも、能力の低下が無い物が多いので、新鮮でしたね。
ただし、そういう事を考えないで遊んでいた時に、私としては、ダメージ喰らったら弱くなるから、嫌だな、と思っていましたw
見せ方の問題なのかもしれません。
全然関係ないけど、FC天地を喰らう。
HP(兵士数)で攻撃力が変化しました。
この表現は幼心に何だか納得した気がします。
さて、今読み返してみると、モンスターがザナドゥと共通だった事に気が付きました。
ぶっちゃけ、友人の家でプレイしたり、見ていたPC版でのモンスターは見た目だけで「がいこつ」とか「蛾」とか呼んでいて、名前は気にしていませんでした。
本作品で初めて名前を知ったのですが、まあ、それほど感慨もなく。
今更、「あれ?同じじゃん」と気付いた位でした。
途中の冒険のボリュームは結構ありますね。
ゲームプレイのメインがPCではなく、ファミコン世代には、とっつきにくい、ちょっと大人な渋いファンタジーの色があります。
イラストも、リアル志向な感じです。
まあ、総じて、初期のゲームブックは、「判定の成否を自分で審判する」という意味で、少し大人な性格を持っていたように思いますので、その流れなのかな、と思います。
エンディングは、結構あっさりかなあ。
あとがきには、冒険の過程を友達同士で語りながら、競ったり、ヒント出し合って遊んで欲しい、と書いているので、途中の冒険体験がメインなのかもしれません。
そして、「今の時代って、夢を持てない時代だと思いません?」と「本のいいところって、自分で想像しながら、そこに書かれた世界に入っていけるところだよね」の表現は今でも通用しちゃう感じですよね。
更に「ゲームブックは想像するだけじゃなくて、自分でストーリーを切り開いていける。これって、考えたらとてもすごいことじゃないかな?」の言葉は、ゲームって何だろうか、という問いかけにもなっていると思います。
文章の力の凄さを感じると同時に、超シンプルな造形とシステムで今もプレイに耐える(と私は感じてます)PC版ドラゴンスレイヤーの面白さも、また、素晴らしいと改めて感じた次第であります。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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