ハレンチ☆パンチ。調べると京都発のローカルアイドルで、ヴォーカルの小笠原朋美、ラップの奥菜真子、コーラスとギターの大空さやからなる3人組のユニットだったらしい(解散時は大空が抜けてデュオ構成になってたようだが)。面白いのはアコースティック系なのにMC/ラッパーがメンツにいるという構成で、曲によってはかなりラップフィーチャリングされていたりして路上ライヴなんかでは面白い立ち位置をしめていたのかも。
そんな彼女たちのメジャーデビューシングル。
いい意味での「アマ臭さ」が漂うフレッシュな魅力がある作品。
「白線 ~ スタートライン」は♪白線引いたスタートライン♪とサビ前で始まる曲。生ギターバックのメロディアスな導入、結構ヘヴィなディストーションギターとオルガンのバッキングがあるサビ、ラップ風のブリッジと1曲で3つのテイストがある曲。ドラムのルーズなノリが独特な印象。
♪Yo Yo High Take!♪と掛け声で始まってラップフィーチャリング、途中に「ハレンチ☆パンチです!」というセリフも挟まれる「ジュエル」は一転、かなりヒップポップで「白線 ~ スタートライン」に見られたメロディアスさはない。両曲が(つか実は次の曲も含めて)同じ制作陣(作詞H☆P(たぶんハレンチ☆パンチ)、作曲TO-WEST)と思えない振れ幅。
「ワカチアイタイ奇跡」はラップの比重が高いがサビはメロディアスで覚えやすいキャッチーさ。Aメロとサビ、ブリッジは生ギターが前に出たバンドサウンドなのだけれど、Bメロがラップという構成で、イメージとしては「白線 ~ スタートライン」と「ジュエル」のちょうど中間という感じ。彼女たちのラップはそれだけで曲を前に進ませると言うほどのパワーはさすがになく、スパイス程度の方が良いかなと思うので、この3曲目か「白線 ~ スタートライン」くらいまでの塩梅が良いのかも。
ま、ヘタとかオンチではない。でもラップ?も含めてもすごく飛びぬけた特徴もあまり...毎年毎年ガンガン現れてくるアイドル・アーティストのなかで「掴める」のはごくわずかで、ほとんどが消えていく。彼女たちもこの頃のアイドル売りからその後80★PAN!と改名してロック路線に転向、さらに最後には80_panと再改名してUKダンス系音楽等に行ったりしたらしいけれど芽が出ず、5年ほどで解散したらしい。これはCDショップ閉店セールでシングル全品100円で購入したモノだったと思う。ガサ買いしたいくつかの作品の中で特にこいつは!とグッとくるという程には惹かれなかったけれど、学生バンドをやっていた頃の甘酸っぱさを想い起こさせるのか、たまに聴きたくなる作品です。
【収録曲】
1. 白線 ~ スタートライン
2. ジュエル
3. ワカチアイタイ奇跡
4. 白線 ~ スタートライン -instrumental-
「白線 ~ スタートライン」
今も残る最終形態80_panのHP(キャラ、ブレてンなー)
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購入金額
100円
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購入日
2010年頃
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購入場所
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