シンガーとして活躍する鈴木雅之の実姉にして、デュエット曲「ロンリー・チャップリン」があまりにも有名な鈴木聖美が、洋楽アーティストと英語詩の曲でデュエットを披露するという趣向を凝らしたミニアルバムです。
とはいえ、ファンの方がいらっしゃったら申し訳ないのですが、この人に関する事前の知識は私には殆どありません。あまりにも有名なヒット曲「ロンリー・チャップリン」や「TAXI」を除けば、私が知っているこの人の楽曲は、本作にも収録されている「WAIT AND SEE」程度です。この曲はかつてTVドラマ「あぶない刑事」で挿入歌として頻繁に流れましたので、聴き覚えのある方もいらっしゃると思います。
この顔ぶれには感心するしか無い
それでは、何故殆ど知識も知っている楽曲も無いこの人のアルバムをわざわざ買ったのかと言えば、本作の参加メンバーを偶然目にしたからです。収録楽曲とデュエット相手を以下に並べてみましょう。
1. WOMAN TO WOMAN /w WENDY MOTEN
2. GOODBYE MY LOVE /w DAVID SEA
3. WHEN SOMETHING IS WRONG WITH MY BABY?
/w MARILYN MARTIN & TOMMY FUNDERBURK
4. WAIT AND SEE /w MICHAEL McDONALD
5. TOUCH THE WORLD /w PEABO BRYSON
6. STARLIGHT OF SUNRISE <夜明けのスターライト> /w THE WINANS
洋楽の知識がある方であれば、思わず唸ってしまうような豪華かつ歌唱力の高いメンバーが顔を揃えているのです。CDも中古であれば安くなっている(Amazonで1円+送料)ので、中身を確かめる前に早々に購入してしまいました。
さて、この中で特に聴いてみたかったのは前述の「WAIT AND SEE」でした。原曲のあぶない刑事サントラ盤収録のものもCDで持っていますし…。
ただ、結論から言ってしまうとちょっと違和感がありました。もちろん鈴木聖美本人もマイケル・マクドナルドも素晴らしい歌唱力の持ち主であり、その意味でハズレはありません。しかし、原曲では割とじっくりと歌い上げていたのですが、此方のバージョンはデュエットがあまりに楽しかったのか、ちょっと砕けた歌い方をしすぎている部分があります。個人的にはマイケル・マクドナルドがソロでこの曲を歌ったら面白いかも、とは思いましたが、此方よりは原曲の方がお薦めです。
本作収録のバージョンが割合好感触だったのは「GOODBYE MY LOVE」(アン・ルイスとは別の曲です)や「STARLIGHT OF SUNRISE」(原曲はラッツ&スターとのデュエット曲)でしょうか。「STARLIGHT OF SUNRISE」のデュエット相手である「THE WINANS」については少し解説が必要かも知れませんが、牧師の息子4兄弟で組んだゴスペルのコーラスグループであり、クインシー・ジョーンズに見出され、あのマイケル・ジャクソンの名曲「MAN IN THE MIRROR」(アルバム「BAD」収録)で印象的なコーラスを歌っていたといえばわかりやすいでしょうか。
実は私が期待していたデュエット相手よりは、あまり馴染みが無かった方の顔ぶれの方が印象が良かったという意味では何とも微妙な結果に終わりましたが、総じて歌い手の水準が高く思った以上には楽しめました。ただ、目当てだった「WAIT AND SEE」があまりしっくりとこなかったので、評価は少し辛めにしています。
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購入金額
351円
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購入日
2016年07月11日
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購入場所
Amazon
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