カップリングコンデンサとは、真空管同士を繋ぐコンデンサのことです。
コンデンサは交流電流は流しますが、直流電流は流しません。
真空管同士の結合に使うことで、音楽信号は交流なので次の真空管へ流れますが、真空管の出力電圧は直流なのでカップリングコンデンサでカットされることとなります。
ということで、真空管アンプにおいてカップリングコンデンサの役割は超重要!ということを知ったので、早速交換してみることにしました。
交換するからには、良いパーツを選びましょう~ということでチョイスしたのが、Obbligato Gold Premium Cap。
0.1μFのフィルムコンデンサ1個で1400円ですよ!
といっても、パーツ代ですから高くても1万円とかしないので手軽に買えるのが良いところ。
今回はアンケートで貰ったAmazonポイントがあったので、それで買ってみました。
Amazonで買えるなんて素敵…
今回購入したのは、SPRAGUEのATOMの150V 100μFを2個に、Obbligato Gold Premium 630V 0.1μFを2個。
ATOMは6V6Gのカソード抵抗に並列にはいっているバイパスコンデンサの増強用。
今までは100μFが入っていましたが、カソード抵抗のパスコンであれば容量を大きくしてもレスポンスには大差がないようです。
カソード抵抗と並列に挿入されるパスコンは、前述の結合コンデンサとはちょっと位置づけが異なります。結合コンデンサでは、ある周波数から下はどんどんレスポンスが低下してゆくのに対して、カソード側のコンデンサでは、ある周波数から下でレスポンスが低下しますが、だいたい3dB~8dBくらい低下したまま、もっと低い周波数になってもそれ以上は低下しません。なぜならば、カソード抵抗とコンデンサとが並列になっているため、コンデンサのリアクタンスがどんなに増加しても、カソード抵抗値を越えることはないからからです。
それでも、カソード抵抗と並列にはいっているパスコンの容量が十分でないアンプと、余裕たっぷりの容量のコンデンサがはいっているアンプとでは、音の仕上がりにずいぶんと違いが出ます。従来、ここには47μF~100μFくらいのコンデンサを入れるのが常識でしたが、私は経験上それでは足りないと思っています。すくなくとも220μF、できれば470μF~1000μFくらいを入れてやりたいところです。
私のアンプ設計マニュアルより引用
http://www.op316.com/tubes/tips/b290.htm
ということでコンデンサ容量を増やそうと思ったのですが、せっかく買ったATOMを無駄にするのももったいないし、かといって400μFとかの大容量品はないので、150V 100μFをもう1つ購入し、パラで追加して合計200μFを確保しようという作戦です。
って話がずれました、パスコンじゃなくてカップリングコンデンサです。
ケミコンと比べてもかなり太いのが解るでしょうか。
実際に、今まで付いていたフィルムコンデンサと比較してみました。
すごく…大きいです…
いやぁ、こんなにサイズ違って同容量とは。
あ、でも耐圧は違いますから単純比較出来ませんけど、それでも400Vと630Vですから、ここまでの差にはならないはず。
初期に使われているのは、ASCの400V 0.1μFのメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ。
1本450円程度ですから、ちゃんとそれなりのものが使われています。
交換してみたの図。
パラったATOMと今回のカップリングコンデンサが主張しまくりです。
このコンデンサ、最初はかなり音が硬めなので、Perfumeをガンガン鳴らしてエージング中。
今晩くらいにはまろやかになってくるかなー。楽しみ!
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購入金額
1,404円
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購入日
2016年07月09日
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購入場所
Amazon
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