所有するオシアナスは、カシオが高級ブランド戦略に打って出た記念すべき初代モデル。
購入から11年が経過してガタが出てきているのだが、部品保有期間を過ぎているため、既に修理受付を終了している。
先日新しい時計を買ったため、余計に消耗度合いが気になってきた。
チタンのボディやブレスには、細かな傷も目立ち、11年の歳月を感じる。
それでも、サファイアガラスには傷は見られず、世界初のフルメタルボディの電波・ソーラーは、正確に時を刻み続けている。
時計に正確さを求めた場合、電波・ソーラーは最強な組み合わせと言っていいだろう。
現在では、GPSモデルもあるが、価格を考えたら電波がベストな選択だと思う。
機械式には機械式の良さがあるが、ここぞという時には正確さを優先したいこともあり、オシアナスの現行モデルを購入することにした。
選んだのは、Classic Line OCW-T2600のブラックフェイスモデルだ。
OCEANUS Classic Line OCW-T2600-1AJF
オシアナスの中では入手しやすい価格設定ながら、オシアナスらしい正統派デザインと、上位モデル譲りの機能が魅力のモデルだ。
<特徴>
- 感覚的な操作が可能な電子式リューズスイッチと、マルチモータードライブを組み合わせ、多彩な機能をスムーズに使える「スマートアクセス」
- 世界6局(日本2局、中国、アメリカ、イギリス、ドイツ)の標準電波を受信し、時刻を自動修正するマルチバンド6
- デュアルダイアルワールドタイム
- ホームタイムの都市設定をするだけで(電波を受信しない都市も含む)サマータイムが自動で切り替わる、サマータイム自動設定機能
- 1/20秒ストップウオッチ
- 10気圧防水機能
- 針位置自動補正機能
- ムーブメントの耐久性を向上させるハイブリッドマウント構造
- タフソーラー
- 専用工具を使用することなくバンドの長さを微調整できるスライドアジャスト機構付き中留
http://products.oceanus.casio.jp/_detail/OCW-T2600-1A/
オシアナス・ブルーがさり気なく主張する・・・
デザインは、オシアナスらしい正統派デザイン。
初代モデルには無かったブルーをアクセントに使ったデザインは、2006年10月に発売されたOCW-M700以降使われるようになり、オシアナス・ブルーとして定着している。
ケースやブレスはザラツ研磨され、良い輝きを見せている。
チタンの色も初代よりも白くなり、ステンレスに近い感じがする。
写真ではわかりにくいが、ベゼルは濃い目のブルーになっている。
屋外では、光の当たり方によって、鮮やかなブルーに見えて綺麗だ。
オシアナスもオン・オフ問わず使える時計だと思える。
Manta OCW-S3000のモジュールを搭載する最薄ボディ・・・
このOCW-T2600のモジュールは、Manta OCW-S3000に搭載されているものと同じものだ。
スモールダイヤルの配置などを見ると、同じモジュールを使用していることがわかる。
左:OCW-S3000-1AJF (Manta) 右:OCW-T2600-1AJF (Classic Line)
Mantaとの違いは、風防が両面カーブサファイアガラスではないことと、ブレスの造りの違い。
見方を変えると、OCW-T2600の方がオーソドックスでシンプルともいえる。
竜頭によって切り替えるスマートアクセスは、ワールドタイムの設定もし易い。
とは言っても、海外に行く予定も無いのだが・・・
持って感じるのは、その軽さ。
オールチタンだから軽いのはわかるけど、軽い・・・
測ってみたら80gしか無かった。
他のも測ってみると、初代オシアナス:102g、オリエント:166g、エディフィス:184gだ。
初代オシアナスから20%も軽量化され、機械式でステンレスボディのオリエントの半分以下だ。
T2600は薄型ケースも特徴だ。その厚さは10.7mm。初代オシアナスが実測14.4mmあるのに対して、7割ほどしか無く、同じムーブメントを使うManta S3000の11.8mmよりも薄い。
クロノグラフ搭載のオシアナスシリーズでは最軽量・最薄だ。
カシオの電波受信の安定度は抜群!
電波時計で重要なのは受信感度だが、カシオの受信感度の高さは初代モデルから信頼している。
本モデルにおいても問題なさそうだ。
電波時計としての受信感度の良さを基準にすると、カシオがベストだろう。
11年の進化が感じられる・・・
初代オシアナスから11年。
その間、ブランドカラーであるオシアナス・ブルーの定着や、マンタの投入など、高級腕時計としての地位を確立していった。
その結果、一時は高価なモデルしか無い状態もあったが、Classic Lineの投入や、3針タイプのラインナップなど、リーズナブルなモデルも増えてきた。
このOCW-T2600は、Classic Lineでありながら、6モーターの多針スタイルと伝統的なデザインを踏襲しながらも、オシアナス・ブルーを使ったオシアナスらしい時計だと思う。
オシアナスの11年の変遷と進化が感じられるモデルだ。
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購入金額
72,240円
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購入日
2016年06月19日
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購入場所
ヨドバシ・ドット・コム
harmankardonさん
2016/06/25
それにしても,S3000のモジュールを使っているなんて,S3000持ちとしては,複雑な心境です.最新のハイエンドモデルは,1モーター減って,薄くなっているんですよね.
ねおさん
2016/06/25
Mantaは、最新のS3400よりも先代のS3000の人気が高いですね。
S3000は、とても良く出来た時計だと思います。
このT2600のモジュールがS3000と同じっていうのは、買ってから分かりました。
マンタには手が届かなかったことと、スモールダイヤル等の配置が好みだったので、T2600を選びました。
その後、ネットでS3000と同じモジュールであることを知り、比べたらスモールダイヤル等の配置が全く同じで納得でした。
マンタとは、ベゼル、竜頭、ブレス等の仕上げや装飾で差が付けられています。
S3000はドレスウォッチだと思いますが、T2600は実用的なデザインですね(^^