公称最大読み出し速度95MB/sというmicroSDHC 16GBメモリーカードに、USB3.0対応microSDHCメモリーカードリーダー・ライターをバンドルしたパッケージです。
今まで多くのメモリーカードを使ってきましたが、実はLexar(Micron)製のSD系メモリーカードを一度も使ったことが無かったので、傾向を知りたいと思い買ってみることにしました。
実は200円差で、普段愛用しているSAMSUNG PROの32GBも置かれていたのですが、いつも同じものばかり使っていても面白みがありませんからね。
メモリーカードは平凡だがカードリーダーはかなり速い
それでは、まずはいつも通りの環境でmicroSDHCメモリーカードの方の実力を確かめてみましょう。
ASUS P6X58D-EのUSB3.0端子に、iBUFFALO BSCR20TU3を接続した環境です。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
まず、読み出しはかなり高速な部類です。公称の95MB/sには僅かに届きませんが、シーケンシャルで90MB/s前後、4Kランダムでも10MB/s前後出ていますから、高速モデルという位置付けに偽りは無いでしょう。
ただ、その反面書き込みはごく普通です。シーケンシャルでもせいぜい25MB/s前後しか出ていませんから、UHS-3には対応できない程度です。ランダム4Kの値もきわめて平凡なものでしかありません。書き込み性能を期待して買っていれば、正直言って不満が残る程度でしょう。
ここでバンドルされていたUSB3.0接続のmicroSDHCカードリーダー・ライターの性能も検証してみましょう。上記環境にそのまま添付のカードリーダー・ライターを接続したものとなります。
▲Crystal Disk Mark 5.1.0 (バンドルカードリーダー使用)
読み出しは若干劣る(特にランダム4Kで2割ほどの落ち込み)ものの、書き込みは完全に同等と評して差し支えないでしょう。予想よりは遙かに好結果でした。そこで先日きわめて優秀な速度を発揮した、SAMSUNG EVO+をこのカードリーダー・ライターで使ってみました。
▲Crystal Disk Mark 5.1.0(SAMSUNG EVO+使用時)
傾向としてはほぼ同じで、BSCR20TU3との比較では読み出しでやや劣るものの、書き込みでは完全に互角という結果でした。率直に言って、このようなおまけ扱いの添付品でここまでの性能を持っているとは全く予想できませんでした。これほどの性能であれば、普段から持ち歩いていれば便利に使えそうです。
ただ、このカードリーダー・ライターには重大な弱点もあります。確かに速度性能は素晴らしいのですが、発熱もすさまじいのです。ベンチマークを走らせた直後などは、手で触れるとかなりの熱さを感じますし、中で使っていたメモリーカードもかなりの熱を帯びてしまいます。普段使いであればそこまでひどくは無いでしょうが、負荷をかけると発熱が大きいという点には注意しておく必要があります。
メモリーカードの方の性能は若干期待外れでしたが、カードリーダー・ライターの方が予想以上に楽しめましたので、パッケージとしてのコストパフォーマンスはなかなか良いと思います。ただ、メモリーカードだけが目当てであるなら、比較的割高なLexarよりは、他メーカーの方が無難かもしれませんね。
-
購入金額
1,922円
-
購入日
2016年06月12日
-
購入場所
コジマ
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。