Bluetooth技術がどんどん進歩し普及していますが、その中で次代に忘れ去られた技術もあります。
この製品に使われているNearFAもそれに数えられるでしょう。
良いものだけど販売力が足らなかった。
そんなモノならどなたかの記憶に深く刻まれるでしょうが NearFAは、それに値しません。
忘れられて当然です。
だからというのもおかしな話ですが、忘備録の代わりに書きとめます。
NearFA
製品天板を横切る形で窪みが切られています。
iPhoneやiPod touch、もしくはAndroidPhoneやウォークマンなどをその溝に嵌めこむようにして斜めに立てかけるか、天板の上に平置きして使います。
但し、対象製品がイヤホンジャック出力しか持たない場合は使えません。
多くのタブレットは、小音量でも再生音を出す小さなスピーカーが装備されていると思うのですが、
その磁気を感知して、増幅して 「微小音量を小音量にまで高める仕組み」がNearFAです。
故にタブレットに内蔵されているスピーカーとセンサーの位置を合わせる必要があるんです。
第三世代iPod touchなら立てかけて使用することができましたが、第五世代iPod touchでは無理でした。
なんとか平置きならセンサーが感知しますが、動画を楽しむなら斜め置きじゃないと使えません。
980円のラジオ並
タブレットのイヤホンジャックからはステレオ音声が出力されますが、内蔵SPはモノラルです。
そのものを増幅する仕組みなので、モノラル再生しか不可能です。
逆ドーム型のメタルコーンフルレンジユニットから再生される音質は、980円のAMラジオ並です。
音量もそれに準じるとお考えください。
それでもiPod touchに録りためたポッドキャストやradikoを楽しむ用途には使えましたが、iPod touchを刷新したところ、センサー感知のスイートスポットがとても狭くなりました。
と同時に入手したBluetooth接続のステレオスピーカーボックスの出来が良いので、もうお蔵入りです。
長いこと世話になったね。
音楽を楽しむ用途には使えなかったけど、メタルコーンが持つ強調された高域がアナウンスには「聞き取りやすさ」として許容できていました。
因みにこの高域寄りの音質は、NearFA故のものではないようで、製品にあるミニジャックから直接入力しても変化はありませんでした。
ただミニジャック入力にすると、明らかにSN比は向上したのですが、有線接続するくらいなら、他の製品を選びますよね。
microUSB端子は給電用です。
小出力と引き換えに電池寿命は15時間を目安に使えました。 毎日1時間程使用して2週間毎の充電池取り換えで済む計算ですが、もう少し持ちました。
単三電池3本が必要。
音量はタブレット側でのみ調整できます。
音量と合わせて青いLEDが点滅するのは煩わしい。
既にディスコンですが中古で市場に並ぶこともあるでしょう。
100円なら買い も、それ以上支出するお値打ちはありません。
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購入金額
0円
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購入日
2013年頃
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購入場所
コネコネット提供品
cybercatさん
2016/06/12
エレキギターのピックアップなんかも磁力の変化を音(電流変化)に変えるので、原理的にはなんとなく合点がいきますね。
当時は確かに青っ歯も高かったし、一定の需要はあったのかな。
フェレンギさん
2016/06/12
確かにエレキギターのピックアップ! 良い例え。
時代の間に咲いた徒花という感じでした。 それなりに使えたんですが、もうエネループを抜きますね。