以前からSAMSUNG製のSDHC/microSDHCカードは価格の割には内容が良く、頻繁に使ってきました。特に現時点ではMLC NANDであることを明示しているPROシリーズは何度となく購入して、比較的長期間使うような用途で利用中です。
一方、下位のEVOシリーズはローエンド価格帯にしてはランダム速度は優れていて悪くはないものの、NANDがTLCと明記されていることもあり、積極的に選ぶほどの理由も無く、試しに買った後は特に買い足したりはしていませんでした。
しかし、最近になってEVOシリーズの商品を検索してみると、EVO+と称する新モデルが登場していることに気付きました。以前のEVOはRead 48MB/sでUHS-1対応(Write 10MB/s以上)という公称スペックだったのですが、EVO+ではRead 80MB/s、Write 20MB/sという速度表記になっていて、特に読み出しについてはかなり改善されているということが判ります。
もっとも、旧EVOは速度を実測してみるとWrite 40MB/s程度は出る製品でしたので、この表記スペックが事実だとすると書込はむしろ大幅に低下していることになってしまいます。結論としては使ってみるしかないということで、Amazonのセールを待って早速1枚手配した訳です。
Amazonではお馴染みのFFP(フラストレーションフリーパッケージ)で届きました。
内容物はこれだけで、至ってシンプルな構成です。
もはや高速モデルと称して差し支えない性能
それではいつも通りのベンチマークテストの結果です。
iBUFFALO BSCR20TU3をASUS P6X58D-EのUSB 3.0ポートに接続した環境で計測しています。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
何と公称値を大幅に上回る結果を叩き出しました。シーケンシャルリードは安定して95MB/sに達していて、上位モデルのPROすら完全に凌ぐ結果となっています。また、シーケンシャルライトも70MB/sを上回ってきていて、さすがにこちらはPROよりはやや下であるものの、公称値の20MB/sからは想像も付かない高性能ぶりを見せつけています。
更に驚くべきは4Kランダムの値で、リード・ライト共にPROシリーズを完全に上回っているのです。特に4Kリードの値は今まで試した中ではTOSHIBA EXCERIA TypeIIに次ぐ好結果でした。書込も他の高速モデルと比べて全く遜色ありません。
これだけの速度性能であれば、殆どの用途で不満は起こりえないのではないかという気がします。EVOシリーズであるだけにNANDはTLCのままですが、速度性能最重視であれば圧倒的なお買い得度であると言えます。この性能でありながら、実売価格はローエンド帯の方に近いぐらいですからね。
特に今回はセール価格で千円を割り込んでいますので、それでここまでの性能を発揮されたら文句のつけようがありません。MLCを必要としない程度の用途であれば、これ以上は必要無いと言い切っても良い製品です。
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購入金額
990円
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購入日
2016年06月07日
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購入場所
Amazon
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