私が最初に買ったカナル式イヤホンです。某イヤホン・ヘッドホン専門店では人気商品だそうです。
カナル型である
iPhone 5c の付属品は開放型であるのに対し、SHE9710はカナル型です。構造が違うので比較対象として不適当かもしれませんが、イヤホンの音質を語るにはなにか基準(比較対象)となるものが必要であるところ、カナル型のイヤホンはこれしか持っておらず比較対象に困るのでやむを得ず開放型イヤホンとの比較となります。
プラグは金メッキでL字型
iPhone付属のイヤホンがストレート型のプラグになっているのに対し、SHE9710はL字型です。トランス型(入力と出力の端子が筐体の反対側にある)のDACやヘッドホンアンプを経由するには便利ですが、私が持っているのはシス型(入出力とも筐体の同じ面に付いている)しかないので逆に不便です。なお、旧型であるSHE9700(これは持っていません)はストレート型だったそうです。
プラグが金メッキになっているところも評価点です。腐食に強く、銀に次いで伝導性が良いからです。
結局L字型コネクタが気に入らなかったので、短い延長ケーブルでストレート型に変換して使っています。
ケーブルはU字型
このイヤホンのケーブルはU字型です。首の後ろからケーブルを回して右耳に装着するタイプです。
ケーブルの配線にはY字型とU字型があり好みが分かれますがSHE9710のようなU字型配線は少なくなりつつあるようです。
なお、個人的にはY字型配線のほうが好みでありU字配線のイヤホンは初めてだったので最初使い方がわかりませんでした。また、私の使い方ではケーブルが長過ぎるように感じます(延長ケーブルでストレート型にしているのですがそれを使っていなかったときでも少々長すぎるようでした)。
低域がしっかりしている
音質については、DACの違いやヘッドホンアンプの種類・有無で変わってきますが、iPhone付属品と比べ低音の響きが良いように感じます。また、感度が良いので駆動電力が少なくて済みます。「駆動電力が少なくて済む」とは、要するに電池が長持ちするということです。
直接接続した場合
iPhone 5c(私の使い方では iPod と化していますが)に直接接続した場合、付属品のイヤホンと比べ、低域がしっかり出ているように感じます。この点について言えば、カナル型のほうが有利になると思われます。ただ、このイヤホンは公称インピーダンスが16Ωしかないからか、歪が出るようです。
cMoyアンプを経由した場合
cMoyアンプについては、ゲイン3.1、オペアンプはOPA2134、9Vの電池で駆動という条件です。
iPhone 付属のイヤホンでも SHE9710 でも音質の向上が見られます。但し、iPhone本体のボリュームを半分にした状態で、付属品のイヤホンではアンプのボリュームを1時の方向まで回しても大丈夫そうですが、開放型だけに音漏れが心配です。対して、SHE9710ではボリュームを12時の方向まで回せば十分です。SHE9710のほうが低域の聞こえがよく、音に重厚感があります。
同価格帯の中では音質に優れる
普通、高音質なイヤホンとなると福沢諭吉の1人や2人では済みません。最高級品ともなると、ゲーム用PCが買えるくらいの値段になります。
某イヤホン・ヘッドホン専門店でも「コストパフォーマンスに優れる」と宣伝しているとおり、音質が良いながらも値段が3000円程度に抑えられています。比較対象とした「付属品のイヤホン」も、単品では同程度の価格帯です(そちらのほうが少し高い)。
ただ、音質以外の部分で好みに合うかは別問題です。私は残念ながら音質以外の部分では好みに合いませんでした。
付属品
イヤーピースは大中小1対ずつが付属します。自分の耳に合わせて選べるのは重要です。
イヤーピースの大きさ違いが付属するのは当然として、このイヤホンには収納ケースが付属します。結構本格的なケースで、内部には予備のイヤーピースを一緒に収納できるポケットが付いています。
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購入金額
2,500円
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購入日
2016年頃
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購入場所
eイヤホン大阪日本橋本店
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