レビューメディア「ジグソー」

自作PCへのエクストリームな感情は止まらない

「i7-6950X」といえば、私のメインマシンで使っている「i7-5960X」から「製造プロセスが向上してコア数が上がった程度のもの」と位置づけていたので、そんなに気にしていなかったのだけど…。

 

メインマシンの「Rampage V Extreme」が不調な時を考えて入手した「Rampage V Edition 10」を見ているうちに、考えが変わっていった。

 

・R5E10には折角だからBroadwell-EのCPUを載せてやりたい!!

・動画のエンコードをするなら、いくらでもコアが欲しくなる!!

・Broadwell-EのCPUといえば「6950X」一択だよね?!

 

なんて事を思うようになり、衝動的に手に入れたケースもあることだし、

 

 

「メインマシンに負けないパソコンをもう1台組んじゃおうか?」

 

と結論するに至った。

 

「Rampage V Edition 10」を使い、メインマシンとタメを張る1台を組むためには結構な資金が必要となるわけで、私史上最大のヤフオク出品で余剰パーツを一挙放出。なんとか資金を稼いでパーツを手に入れた。

 

今回、CPUはハナからi7-6950X以外見ていなかった。手に入れるためのハードルは相当高かったが、「Rampage V Edition 10」と並べて置いた時「こいつで間違いなかった」と確信した。

 

 

「素敵やん・・・」

 

結局「ハイスペックなのはどっちかわからないサブマシン」を組み上げる結果となった。定格は3.0GHzと低いが簡単に4.0GHz超のOCができて、Cinebenchで2000cbを突破してしまうスペックはとても魅力的だ。

 

 

メインとサブの比較をすると、CPU・メモリ周りはサブマシンの勝利だが、GPUがSTRIX-GTX980 OC 3Way-SLIと、GTX1080FEシングルの勝負だと、現行のゲームではほとんどの場合でメインの方が優位になる。なのでメインとサブのどちらがハイスペックかというのは一言では言い表せない。勝敗は用途によりけりな内容となった。

 

なのでエンコード中にも軽いゲームが出来るという扱いで行こうと思う(贅沢なサブマシンだ)

更新: 2017/02/17
性能

4.2GHzまでは簡単にOC可能

UEFI(BIOS)で一からOC設定をギリギリまで詰められるほどの腕はない。Windows上でお手軽にOC設定できる「Intel Extreme Tuning Utility」を使用して、手に入れたCPUの実力を判定しよう。

 

あらかじめ倍率変更のみで行ったOCでは4.2GHzまで特に問題なく出来た。下記の方法でもう少し詳細な方法で検証していこう。

 

<検証環境>

CPU:Core i7-6950X

CPUクーラー:簡易水冷 コルセア H110i v2

M/B:Rampage V Edition 10

メモリ:Dominator Platinum DDR4-3000 128GB

GPU:Geforce GTX1080 Founders Edition

OS:Windows 10 Home 64bit

 

<測定方法>

有名なOCerである、清水貴裕さんのやり方を参考にして安全(?)にOCを試みる。

 

■清水貴裕プロが教えます! Broadwell-Eのオーバークロックテクhttp://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1008264.html

 

「Intel Extreme Tuning Utility」で下記内容が動作するCPU電圧(Vcore)の下限を求める。

 

・Intel Extreme Tuning Utility ベンチマーク

・Cinebench R15 CPU ベンチマーク

・Aviutl 拡張x264出力 4K動画エンコード

・Witcher3 4K解像度でゲームプレイ

 

 <測定内容>

・VcoreはCPU-Zの表示

・CPU温度はHWMonitorのCPU Package最大値

・消費電力はアイドル/エンコード時をワットチェッカーで確認

 

上記3点を測定する。

 

<測定結果>

・4.0GHz…1.120V 67℃ 116W/289W

・4.1GHz…1.150V 70℃ 117W/292W

・4.2GHz…1.210V 76℃ 121W/310W

・4.3GHz…1.250V 78℃ 126W/318W

・4.4GHz…1.310V 80℃ 133W/325W

 

<結論>

今回、CPUを一番酷使する作業は動画エンコードのようで、それが失敗しなければ他も安定している。で、この結果から今の時期なら常用は4.2GHzで行くのがよさそうだが、真夏になったら熱対策を施すか4.1GHzで常用するのが妥当だと感じた。

 

 

更新: 2017/02/17
価格

CPUの値段としては異常

年末から徐々にパソコンパーツの価格が上昇しているのだが、その影響はハイエンドCPUにも確実に及んでいる。

 

<PCワンズの販売価格推移>

購入時('16/12/17):\171,000

       ↓

年明け('17/01/31):\199,700

 

10%以上の値上げとは思わなかったが、高騰が続く中でも6950Xは順調に売れていたようで、所々で品薄になっているところを見ると、駆け込みで買った人もいるのではないだろうか。

 

とはいえ、10C20Tという一般向けのCPUとしては異常とも思えるスペックだ。それに見合った価格というのも、また異常なものなのかもしれない。

 

IntelのCPUは高い!という印象は「i7-6950X」をはじめとするX99チップセット向けCPUによって植え付けられているのは正直否めないところだ。

  • 購入金額

    171,700円

  • 購入日

    2016年12月17日

  • 購入場所

    PCワンズ

27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • Takahiroさん

    2017/02/17

    やはり10Cもあると電気食いますね・・・
    シーズン関係なく冷えるクーラーは『CRYORIG R1ULTIMATE』ですよ。みなまで言わなくても理解されていると信じています
  • hidechanさん

    2017/02/17

    まさにハイエンドなコア数!
    コア毎の倍率変更の数を見るだけで興奮します(*´▽`*)
  • kensanさん

    2017/02/17

    10Core良いですね~。予算の関係で6Cが限界ですが、財布の中身が乏しくて来月以降になります。いいなあ~♪でも電気食いますね。電源も考えないとなあ(OC未経験者)
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