レビューメディア「ジグソー」

ASUS TAICHI 31 SSD換装計画 (SSD実装編)

ASUS製(一応)Ultrabook TAICHI 31の極めて条件が厳しいSSD換装ですが、いよいよ実際にSSDの装着となります。

 

これまで、

 

 

・裏蓋を開ける(T5トルクス対応ドライバーセット購入)

 

 

 

 

・専用スロット-M.2変換アダプターの調達

 

 

 

 

と進めてきて、いよいよ実際にM.2 SSDの調達という段階です。

 

正確に測定するのも難しそうだったので大体の目分量なのですが、TAICHI 31のSSDスロット部では、多くのM.2 SSDで公称の厚さとなっている3.5mm分の空間が確保出来ているかどうかは厳しそうに見えました。そこで実際にSSDを装着してみて、そのSSDが収まるかどうかを調べ、次に活かそうと考えたのです。今回はあくまで基準となるものの調達ですので、納品が早く価格も安い中古で購入しました。

 

 

 

厚みに関する正式なデータは見つからなかったのですが、一般的な3.5mmよりは薄いように見えます。

 

 

 

ノギスを用意していなかったので何ともいえませんが、物差しで簡単に測った限りでは2.5mm前後ではないでしょうか。

更新: 2016/05/05
総評

装着は問題なしだが

今回利用した変換アダプターの特性上、M.2 SSDの基板が少しメインボード側に倒れ込むように装着されますので、予想したよりはクリアランスに問題は出ませんでした。目視した限りでは、元のSanDisk U100とほぼ同じ高さで収まっているように見えます。

 

 

おさらいとして、TAICHI 31の裏蓋について確認しておきましょう。写真中の赤丸部分はT5トルクスで閉まっている部分で、青丸部分は隠しネジ(プラス)が入っている部分です。隠しネジは足となっているゴムを取り除くことで表れます。

 

 

 

 

 

 

この写真でいうコネクター側のコントローラ付近があと1mm厚ければ間違いなくアウトです。0.5mmでも厳しいかも知れません。逆にネジ側はもう0.5mm程度厚くても問題なさそうです。M.2のフォームファクターでは基板上の実装部品の厚みは片面当たり最大1.5mmとなっているのですが、基板の厚みなどは意外とばらつきがあるようですので、こればかりは実測してみないと確実なことはいえません。

 

 

幸いなことに今回用意したPM871は特に問題なく収まってくれましたので、恐らく他社製品でもPlextorのM6GVであれば大丈夫そうですし、その他の製品でも部品配置次第で収まるものは意外とありそうです。

 

 

 

ここでPM871のSSDとしての性能を確認しておきましょう。SAMSUNGの製品情報に掲載されていますので、そこから引用しておきます。なお、兄弟モデルとしてPM871aというシリーズもあるのですが、PM871がMLC NANDであるのに対してPM871aはTLC NANDという違いがあるようです。但し速度性能はPM871aが上回ります。

 

 

・シーケンシャルリード:540MB/s

・シーケンシャルライト:280MB/s

・ランダムリード:97,000IOPS

・ランダムライト:74,000IOPS

 

 

これをASUS TAICHI 31上で実測した結果は次の通りとなりました。なお、どちらもOSの起動領域で測定していますので、データドライブでの使用時よりは結果は落ち込むものと予想されます。

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.2 SAMSUNG PM871
▲Crystal Disk Mark 5.1.2 SAMSUNG PM871

 

 

なお、換装前のSanDisk U100の結果は次の通りでした。

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.2 SanDisk U100
▲Crystal Disk Mark 5.1.2 SanDisk U100

 

 

 

実は意外と性能差は大きくありません。意外なほどPM871のランダムが奮いませんでした。体感速度的には少しは向上しているようにも感じるのですが…。

 

中古購入品ということで、現時点での使用状況も確認してみました。

 

 

 

 

あまり使用量は多くなさそうですが、性能的にはもう一声頑張っていて欲しかったところです。急ぐ必要は無くなりましたが、最終的にはやはり他のSSDへの載せ替えを行うかも知れません。

 

ただ、これでTAICHIシリーズでもSSDの載せ替えが出来るということを確認出来たことは大きな収穫です。その意味ではとりあえず買ってみて良かったというところです。

 

  • 購入金額

    6,980円

  • 購入日

    2016年05月05日

  • 購入場所

    じゃんぱら通販

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • Takahiroさん

    2016/05/05

    なんか4kリード(4番目)が遅いですね。16しか出てない・・・
    OS領域を256GB丸々全部使うとどうなるか見てみたいかも。
  • jive9821さん

    2016/05/05

    今回は元のSSDをそのままコピーして使ったので、リカバリー領域なども元のままです。

    4Kリードというか、小容量データ時の数値が全体的に悪い(ライトは元よりマシですが、これでも褒められた水準ではありません)ので、これだと今まで不満を感じていた部分の速度はあまり改善していないかも知れません。

    今回は全容量の1割程度をオーバープロビジョニング用に残している状態でこれですから、全領域使った場合には悪化する可能性すらあります。

    ちなみに海外サイトでベンチマークの結果をいくつか拾って見たところ、PM871系は本当にランダムが遅いようです。領域確保等で改善するとしてもごく僅かでしょう。とりあえずSAMSUNG製でSATA接続接続のM.2 SSDという条件を最優先して選んだ結果ですから、この部分をちょっと軽視していました。

    当初候補だったCT250MX200SSD4は、部品配置からしてちょっと厳しい(写真で見る限り端子に近い辺りの実装部品が最も分厚いので)かも知れませんので、次に試すとすればPlextorのM6GVでしょうかね…。
  • jive9821さん

    2016/05/05

    そういえばHG6にもM.2モデルがありましたね。mSATAの方は持っているんですが…。

    実は年度末のNTT-Xのセールで少しだけ売ってたんですよね。この時点でM.2を買うという意識が無かったので、完全にスルーしてしまったのが悔やまれます。今度見たら値段によっては買ってみましょうかね…。
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