自宅の通信環境を少しでも良くしようとDSLiteを導入する際に購入しました。
簡単な説明と数か月利用した感想となります。
あくまでも素人の説明となるため細かい間違いはご指摘もしくはご容赦いただけると助かります。
DS-Liteとは
かなり簡易的となりますが「IPv4の通信をIPv6でしよう」ということになります。
今までの通信はIPv4(xxx.xxx.xxx.xxx)を利用しておりましたが、世界規模で利用され個人が複数アドレスの利用やIoT等の普及もありIPアドレスの枯渇が問題となったためIPv6(xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx)へと移行することになってます。
しかしIPv4とIPv6の通信は概念が一緒でもIPv4とIPv6による1:1の通信ができないのです。
今現在はプロバイダがIPv6の切り替えやアドレスの割り振りをしているため個人の利用では意識する必要は無いのですが、IPv4は利用者がまだまだ多く通信の出入り口で混雑しやすいためIPv4の通信をIPv6の出入り口でカプセル化させIPv6の回線を使おうという技術がDS-Lite等です。
ただこれには対応してるプロバイダと対応してる機器が必要となります。
理由はカプセル化とカプセル化解除するためですね。
導入方法
IPv6対応の中でもDS-Liteに対応したプロバイダの対応したプラン契約(IIJmio/Interlink(ZOOT NATIVE)/So-net/他)
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NTT東西のV6オプション契約
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DS-Liteに対応したルーター(WN-AX1167GR/WXR-1750DHP/他)
以上を用意した後
設定をtransixにするだけです(画像はこの製品の設定画面)
細かい接続設定(ユーザーIDやパスワード)は以上をするだけで自動で降ってくるそうです。
ただHGW(ホームゲートウェイ)等でPPPoE接続無効であったりと細かい設定は個々の環境で必要です。
実際の速度と問題点
プロバイダA PPPoE
プロバイダB PPPoE
プロバイダB DS-Lite
ざっくりとGoogle提供のスピードテストを利用してみました。
今回の結果だけを見ると早くなって安定してるように見えるのですが実は安定してません。
ベストエフォートのためかなり変動します。
今回の結果ではプロバイダAが悪いのですが時間によっては下り400Mbps上り300Mbpsを表示することもあります。
プロバイダBはPPPoEの下りが早いものの上りは20Mbps切ることも多く、プロバイダBのDS-Liteは大体上下100Mbps弱を推移することが多いです。
またプロバイダを問わず24時間中、不定期に寸断される症状が発生するようになりました。
時間帯を問わず一日に1回あるかないかなのですが数秒接続が切れてしまうのです。
PPPoEでもIPは変わってないのと同時期に買った知人も同じ症状が出てたため恐らくルーターが原因と思うのですが再現性が低いので原因が特定しにくいです。
設定画面は使いやすくDS-Liteを導入しやすいが……
今まで他メーカーも使ってきましたが設定画面が使いやすくDS-Liteの導入はとてもしやすかったです。
ただ不定期に寸断という症状が出ておりこれが非常にマイナス評価になっております。
特に生放送のストリーミング視聴やネットワーク対戦等をしていた際に発生すると非常に困ります。
また後継機としてWN-AX1167GR2という製品が出ておりますが、こちらはファームウェアが最新のものになって出荷されているだけのようなので製品自体は一緒のもののようです。
[2018年02月15日追記]
不定期に寸断されることは現状「DS-Liteによる通信負荷が大きく機器がハングアップしてるのでは?」という結論になりました。DS-Lite利用時に複数人に同様の症状が発生しており
- ルーターを変更した方がDS-Lite利用でも症状が発生しなくなったこと
- その方のルーター負荷(CPU)が高いこと
- 別の方が処理をルーターで処理を行わない設定で発生しないこと
- 以前自環境でも同様の発生軽減が見られたこと(DS-Lite不使用時)
以上の理由からDS-Liteの負荷が非常に高いことが原因と判断しました。
通常利用だと恐らく問題ないことや多少の寸断があっても手軽に導入できるというメリットもありますが、公式がDS-Liteで利用可能と書いているのに恐らくルーターが原因で寸断が発生するのは機能を十分に果たしてないということで現状の評価を基準となる2.5から1.0下げた1.5とさせていただきます。
2018年02月04日 初版
2018年02月15日 誤字等の修正、総評の評価数変更と追記
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購入金額
5,045円
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購入日
2017年10月頃
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購入場所
Amazon
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