ASUS Zenシリーズの体験会“ZenTour 2016”に参加して、7インチタブレット“ZenPad 7.0(Z370C)”をプレゼントしていただいた。体験会では、ZenPad 7.0のプレゼンテーションが行われ、その特長を良く理解することができた。
ZenPad 7.0は、Android 5.0搭載の低価格なタブレットである。ZenPadシリーズにおいては、エントリーモデルに位置付けられており、実売価格18,000円という格安タブレットである。手が出しやすい価格帯であるだけに、何でもできるモデルではない。したがって、このモデルを評価する際の視点は、「価格性能比はどうか」ということになるだろう。
ZenPad 7.0(Z370C)のスペック
OS:Android 5.0
液晶:IPS液晶 1,280×800ドット(WXGA)
CPU:インテル Atom x3-C3200
RAM:2GB
ストレージ:eMCP 16GB
グラフィックス:Mali-450 MP4
無線:IEEE 802.11b/g/n Bluetooth V4.0
Zenシリーズを使っている人であれば馴染みがあるなと感じてしまう外箱。外箱であってもデザインや質感がシリーズで統一されているからだ。
開封後にさらっと触れてみて感じたことは、「意外に良くできている」ということだ。一見しただけでは2万円以下の格安品とは思えない程の質感がある。ベゼル幅が狭く、厚みは9mm弱と薄いので、コンパクトな印象がある。
7インチサイズのタブレットの利点としては、5~10インチサイズの中間に位置する程良いサイズ感である。10インチクラス程は大き過ぎず、5インチクラス程は小さ過ぎない。ZenPad 7.0はベゼル幅がスリムなので片手で持つことができる。扱いやすいサイズ感である。
外観をじっくり見てみると仕上がりが綺麗で、反ってみても軋みが生じない。これは成型の寸法精度が高いという証。この価格帯でこれだけの品質が出せるのかと感心してしまう。
外周部分にはプラスチックメッキで帯状に加飾が施されている。この加飾の有無で外観の印象がかなり変わってくるのではと思う。
裏面は大部分にシボ加工が施されている。指掛りが良く、滑り止めの効果もある。クラッチバックをイメージしたデザインということらしい。先程の外周部分の加飾にしても、低価格帯の製品の割にはデザインに気を使っていることを伺わせる。このシボ加工が施されている部分はカバーになっており、取り外せるようになっている。カバーを外すとmicroSDカードスロットがある。
右側面には電源と音量ボタン。このボタンの配置はどうにかならなかったものかと思ってしまう。タブレットを握った時に指が掛かる部分にあるので、意図せずにボタンを押してしまうことが多いからだ。
下側面にはMicroUSBポート 。上側面にはマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック。
背面には500 万画素のWebカメラ。
前面の上部にはスピーカーと30 万画素のWebカメラ。今時30万画素と思ってしまうが、コストカットすべきところは潔くということだろう。個人的には、Webカメラは全くといっていい程に使用しないので、全く気にならない点ではある。
裏面のカバーを外す時に使う溝。電源ボタンがある側面の隅にある。ここに爪を入れて、カバーを軽く浮かせてから電源ボタンの方向へ爪をぐっとスライドさせるとパカッと外れる。このカバーは外しにくいと不評のようだが、簡単に外すことができるなというのが個人的な見解ではある。というのも、カバーの強度がそこそこあるので、力を入れても破損する心配がないからだ。
カバーを外すと左上隅に microSDカードスロットがある。
右側がmicroSDカードスロット。左側にあるのは専用アクセサリを接続する端子。ZenPadシリーズでは豊富なアクセサリが提供されている。アクセサリで自由にカスタマイズできることで他社製品との差別化が図られている。
実際に使用してみた感想としては、高機能を必要としないエントリーユーザーであれば、この端末で十分なのでは感じられた。つまりは、ブラウジング、動画再生などの一般的にタブレットに求められる用途であれば、そこそこ普通に使えるということだ。
ブラウジングでは、やや動作にもっさり感があるものの、イラッとする程でもない。液晶の解像度が1,280×800ドットという低解像度であるため、液晶性能が気になるところだが、動画を視聴してみても普段使っているフルHD(1920×1080)のスマートフォンに劣っているような感覚はない。
プレゼンテーションによると、ASUS独自の映像テクノロジー“Tru2Lifeテクノロジー”により、画像のピクセルを分析し、最適なコントラストに自動調整してくれるので、鮮明で美しい映像が楽しめる。HD(1280×800)であっても、フルHD(1920×1080)と遜色なく綺麗に見えるという。
ただ、ニュースサイトのように文字が多いサイトを見ると、文字の輪郭がややぼやけた感じがあり、特に小さな文字は読みにくい。完全にフルHD相当かというとそうでもないというのが正直な感想である。
ZenPad 7.0はコンパクトで片手に収まるサイズなので、ブックリーダーには最適だろう。電子書籍を読むには5インチサイズの端末では小さくて読みにくい。ZenPad 7.0は概ね単行本のサイズで、片手に収めて読むことができるので、外出先でちょっと読書でもという使い方にも適している。
ゲームをいくつかプレイしてみた。ファイナルファンタジー Ⅲはストレスなくプレイできた。アスファルト 8ではロードに若干時間がかかる感じであった。バリバリの3Dゲームでは、グラフィック性能の非力さを感じてしまうだろう。ロードに時間がかかってしまうので、快適にはプレイできない。積極的にゲーム用途で使う端末とはいい難い。
ZenPad 7.0を使ってみて感じたことは、これといった特長はないが、実売価格18,000円のタブレットとしては意外に使えるということである。何でもやれる端末ではないが、そこそこの用途には耐えうる性能はある。初めてのタブレットということであれば、これで十分と思う人は結構多いのではと思う。
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購入金額
0円
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購入日
2016年03月11日
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購入場所
ZenTour 2016
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