以前特売のPCパーツを買った際に、レジカウンター前に安く並んでいたので試しに1枚買ったmicroSDHCメモリーカードです。
TEAM製の32GB Class 10 UHS-1対応品となっています。
いきなり突っ込みどころとなるのがこのパッケージです。左側の日本語シールは「安心の10年保証」なのですが、右上の英語表記は「LIFE TIME WARRANTY(永久保証)」なのです。
日本の法人経由での販売は10年保証ということなのでしょうけど、それならば右上の表記を隠す努力はして欲しいところです。
また、書かれているロゴは「microSDXC」のものなのですが、この製品の型番は「TDU『SDH32G』UHS40」ですから、microSDHCと見る方が自然だと思うのですが、どうなっているのでしょうか…。
一方、パッケージの裏にも疑問点が。
一応スペックの表記があるのですが、その中の「Speed」欄にはこう書かれています。
Read: up to 80MB/s, Write: up to 15MB/s (64GB)
Read: up to 80MB/s, Write: up to 20MB/s (128GB)
このパッケージは32GBが入っているのですが、書かれている速度性能は64GB以上のmicroSDXCのものだけなのです。ただ、シリーズ中の上位2つの値を取った結果がこうだということでしょうから、それ以下の容量ではより落ちると解釈するのが無難でしょう。
というわけで、開封するまでに既に怪しさ満点な製品ですが、実際の性能はどうなっているのでしょうか。
読み出しはかなり速い
それではいつも通りのベンチマークテストの結果ですが、前回アップしたレビューで触れた通り、今後のメモリーカードの測定は新たに購入したiBUFFALO BSCR20TU3BKを利用します。BSCR20TU3BKは高速化ユーティリティ「TurboPC EX」を併用していませんが、それでもこれまで利用していたiBUFFALO BSCR09U3WHよりは速度性能がはっきりと上ですので、以前のレビューと見比べる際には少し割り引いた値でお考えください。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
どちらのテストでも概ね同様の傾向となります。読み出しに関してはハイエンド製品と比べれば4Kランダムが弱いものの、十分高速と呼べる性能を叩き出しています。特にシーケンシャルリードでは安定して90MB/sを叩き出していますから、UHS-Iまでの製品としては文句なしの結果です。
一方で書き込みの方は読み出しと比べるとあまりに地味な数字となります。シーケンシャルでも25MB/sに辛うじて届いているという程度です。もっとも、公称値から判断すれば10MB/sを少し超えた程度であっても不思議はないものでしたので。思ったよりは健闘したというべきでしょうか。
32GBで約900円という販売価格でしたが、その割には比較的普通の性能は出ていたと思います。GB単価で30円を割っているという最廉価クラスの製品ですから、コストパフォーマンスには十分優れているといえるでしょう。
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購入金額
899円
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購入日
2016年02月28日
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購入場所
BUY MORE秋葉原店
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