ペンタックスが製造していた35mmフィルム一眼レフカメラです。

フィルムカメラとしては最終期の製品で、AF、自動巻き上げ、オール電子制御となります。

当時から高価なCR2リチウム電池を2本も動力に使っていました。

今回は、ジャンク品で周辺機器までセットだったのを買いました。

28-80mmと100-300mmのレンズが同梱されていたので、
おそらくヨドバシカメラやヤマダ電機のような量販店でセット売りされてたものでしょう。

手持ちのMZ-3と比べると、全体的にシンプルでチープです。

軍艦部は、左舷にモード選択ダイヤル、右舷は液晶パネルと電源、シャッター、セレクターのみです。

モードダイヤル

液晶とスイッチ類

シンプルな操作体系とあわせて、機能面でもシンプルです。

• レンズは絞りリングに"A"表示があるもののみ使用可能。
  MFレンズだとA付きは少ない。古いレンズはダメ
• フルオート撮影はPICTモードのみ。Pモード、グリーンモードはなし。
• ダイヤルが回転しない。アップダウンスイッチ。
• Mモードの場合、ダイヤルでシャッター、±/Avボタンを押しながらダイヤルで絞り調整。
  →絞りを決めてシャッター速度調整が原則。同時に操作はできない。
• パノラマ撮影は非対応。
• スポット測光などの切替なし。
• レンズマウントが樹脂製。……というより、フラッシュシューと三脚穴以外は樹脂

Kマウントレンズが一部使える、大きなコンデジというのが実態でしょうか。

それでも、画質と簡単さが求められた当時としては正当なモデルだったと思われます。

だからコレはダメなカメラか？……NOです。

シンプルかつ軽量ゆえ、携帯性に優れています。

コンパクトカメラには負けますが、上級機よりも軽量なのは確かです。

画質を極めるレンズとフィルムも、上級モデルと同じものが使えます。

多少ハンデはありますが、マニュアル撮影も可能です。

廉価機で球数が豊富だったこともあり、中古での入手性も悪くありません。

よほどカビや落下がなければ電池とフィルムさえ新品を入れれば、ほぼ動かせると思います。

フィルムカメラへ安く再入門するには、有望株ですよ。