HUAWEIのファブレット、GR5のレビューになります。
HUAWEIは中華なメーカーですが、日本ではdocomoでの実績もあり、また最近は良質なスマホを提供するとして、安かろう悪かろうを覆す数少ない中華メーカーです。
今回GR5を購入・使用した事で、中華メーカーは×、国内メーカーは○、という常識は覆りました。
国内メーカー駄目じゃん……
元々私的にはSHARPのSH-M01を使用していました。
が、子供と筆者がLINEでやり取りをしているのを見ていた嫁さんが、自分もスマホが欲しいと言い出し、嫁さん用のスマホを購入する事になりました。
価格帯はミドルクラスまで、見た目や色などのデザインも考慮しつつ、現行機種で色々と探してはみましたが、どれもこれも好みに合うものがなく、最終的にはASUSのZenFoneか、富士通のarrows M02が候補として残りました。
ただASUSはサポートの評判が悪く、富士通のarrows M02に決まりかけました。
ところがM02で決まり、どこで買おうか、と言う段になって、例の有機EL破損問題が持ち上がったのです。
こちらについては、取り扱いMVNOの1つであるmineoが独自見解を出したり、口コミ掲示板で不都合な書き込みについては削除される等の火消しが行われているようですが、肝心の富士通からは一切のアナウンスが無い状態で、かつ有償修理で吹っ掛けられたと言う報告もあり、安心して購入出来ないため候補から外すことになりました。
とは言え、色々探した結果での最終候補でしたので、今更他の選択肢と言ってもなぁ、と困っていたのですが、ふと嫁さんが筆者のスマホを見て「それは売ってないの?」と。
残念ながら後継機のSH-M02も出て随分と経った今では入手も難しいため、SH-M02の方で検討していたのですが、そもそも色が気に入らない、との事で却下されていました。
結局「仕方がないからお古使ってあげるよ(w」と冗談めかしつつ、SH-M01を嫁さんが使い、筆者が自分のスマホを新調する事になりました。
自分の分となれば、嫁さんほど色やデザインに拘りはなく、寧ろコスパ優先の選び方になるので一から再考する事に。
そんな折、ネットニュース等でHUAWEI GR5が話題になっており、他機種と比較しても悪くないよね、と言うことで一気に最有力候補となりました。
唯一の懸念点は画面サイズが大きすぎる点と、メーカーが中華メーカーと言う事だったのですが、HUAWEIに関してはdocomoでの実績もあり、これまで日本で販売された端末の評判を見ても、安かろう悪かろう的な意味での批判は無く、また基本的に携帯音楽プレイヤーとしての利用なのでカバンの中に放り込んでおくだけなので画面サイズも何とかなるか、と言う所で物欲に負けて発売日2日前に注文してしまいました(w
安っぽく無く、それなりに綺麗
発売日翌日に届いたGR5。
綺麗な水色の箱に入っていました。
中にはGR5本体にUSBケーブルとUSB充電アダプタ、イジェクトピン、保証書(本体のとアダプタの)、取扱説明書、そしてイヤホンが。
まぁ、結局付属のイヤホンは試用すらしてないんですけどね(^^;
使った人の話では、おまけの品にしては悪くないみたいです。
本体背面には各部説明用のフィルムが貼られていました。(簡単に剥がれます。)
表記が英語のみな所を見ると、説明フィルムは全世界で共通なんでしょうね。
前面のパネル周りこそプラですが、本体自体はアルミニウムマグネシウム合金との事で、安っぽさは感じない作りになっています。
背面側は全体がヘアライン仕上げなのが綺麗ですね。
本体色はゴールド、シルバー、グレー、の3色展開でしたが、筆者はシルバーを選びました。
ゴールドは好みじゃなかった事と、グレーは購入検討時点では色合いが不明だった事もあり、無難な所でシルバーを選んだ訳ですが……実際に届いた物を見るとシルバー悪くないです。
ちなみに、ゴールドのみ全面ゴールドで、シルバーは前面ホワイト・背面シルバー、グレーは前面ブラック・背面グレー、と言うツートンカラー構成になっています。
バッテリーの持ちが長いのが嬉しい
ベンチマーク的な物としては、ANTUTUで36,722というスコアが出ました。
画像容量の都合もあるので、zigsowには掲載しませんが、詳細を知りたい方は自ブログの方に掲載していますので、そちらをどうぞ。
GR5は徹底した省電力仕様になっているため、画面表示が消えた状態ではアプリを保護設定にしておかないと容赦無くアプリは終了されてしまいます。
そのため、適切な設定を行っていない場合には、例えばLINEアプリを保護にしていないと、LINEの着信があってもLINEのサービスそのものが完全に終了されているため着信しない、と言う状態になるようです。
その甲斐もあって使わない状態でのバッテリーの持ちはすこぶる良いですね。
当然の事ですが、普通にアプリを起動して使っている際のバッテリー消費は他の端末同様です。
3,000mAhのバッテリーを積んでいるとは言え、その分サイズの大きい液晶が用いられているので、特別本体のバッテリー効率が良いと言う訳では無く、あくまでも無駄なバッテリー消費を抑えることでバッテリーの長時間持ちを実現している端末です。
通勤往復合計2時間程度の音楽再生と、少しばかりのLINEチャットくらいならバッテリー消費も知れているようです。
ガラケー並みに一度充電すれば1週間くらいは充電要らず、とまではいかないものの、これまでの使っていない時にまで無駄に電力を消費しているのに、ろくに対策が講じられていなかったスマホに比べ、各段に使いやすくなっています。
もちろん、消費電力を抑える事よりも、ゲームが快適に動作する事を求めるような人には全く以て向いていない端末です。
逆に言えば、スマホ=ゲーム機、では無い大多数の人にとっては非常に良い端末であると言えます。
指紋認証が便利すぎる
GR5はミドルスペックでありながら、指紋認証センサーを装備しています。
そして、その精度もかなり良いんですね。
指紋の登録も簡単だし、指一本でスリープ状態からアプリを起動する事も可能です。
指紋のパターンは5つまで登録できますので、左右の指を各2本ずつ登録しとくと良いですね。
ロック解除以外にも、指紋センサー長押しでホーム画面を表示したり、と指紋登録に関わらず、指紋センサーで便利に使える機能も搭載されています。
重箱の隅突き程度しか無い欠点
GR5の欠点について。
大手サイトのスマホ比較で一般的にGR5の欠点とされるのが以下の3点になります。
- 5GHz帯のWi-Fiに接続できない
- USBホストに対応していない
- NFCには対応していない
スペック的に上げると、この辺りが欠点になるようなのですが、実用上何も困らない、欠点が見つからないから重箱の隅突いて無理やり挙げました的な一覧になっています。
先ずWi-Fiの5GHz対応についてですが、5GHzに対応してなくて困るのは802.11acが使えない事くらいでしょうか。
まぁ、うちは無線LANルーターが802.11ac対応なので、802.11acを使えないことで宅内LANにおける通信速度は落ちている事になりますが……
高速通信が必要になるのはアプリのアップデートや、ファイル転送の時くらいなものですよね。
どちらも転送開始したら後は放置しておくので、2.4GHz帯での802.11nだろうが、5GHz帯での802.11acだろうが、終わるまで眺めている訳でもないので実用上の違いは感じません。
そしてUSBホストに非対応。
これ主にキーボードやマウスを繋ぐために、って事になると思いますが……
Androidタブレット用に用意しているキーボードとマウス、どちらもBluetoothなんですよね……
まぁ、ペアリングの手間はかかるとは言え、手間って程の手間でもないですからねぇ……
そもそもスマホにキーボードやマウス繋ぐ事自体滅多にない事ですしねぇ……
後はUSBメモリ等云々って事のようですが……
宅内LANでPCなりファイルサーバーなりにファイル転送するからUSBメモリ使えなくても困らないですし……
最後にNFC非対応。
これ恐らくはガラケー時代に発生した「おサイフ機能」が主目的になるんだと思いますが、そもそもNFC搭載してるからって「おサイフ機能」の全てが使える訳じゃないし。
「おサイフ機能」についてはNFCの中でもFeliCaが利用可能な物で、なおかつ「おサイフ」のサービス(SuicaとかWAONとか)が対応アプリを提供している物しか使えません。
私的にはチャージ式の電子マネーサービスは嫌いなので、その手のサービスは利用しないので、そもそも無くて困らないんですよね。
あると便利なのはiDくらいですが、iDはdocomoのローカル仕様な端末でしか使えませんし。
Quickpayを使うという手も無くはないですが……
電子マネー使わなくてもクレカ使えば済みますしね。
上記の欠点以外だと、aptXに非対応ってのがあります。
携帯音楽プレイヤーとして使用しようとしてたくせに、購入してからaptXに非対応だった事に気が付いて一瞬焦りましたが、Bluetoothイヤホンで普通に音楽聴けてるので、こちらについても特に困ってはいない状態です。
後は本体スピーカーがモノラルって事でしょうか。
まぁ、本体スピーカーで音を楽しむって事も余り無いとは思いますが。
私的にはBluetoothイヤホンで聴きますから、本体スピーカーが鳴らすのはLINEの着信音くらいですかね。
仮に自宅でGR5で音楽を聴く必要があるなら、Bluetoothスピーカー繋いで聴きますし。
そんな訳で、私的には今のところ欠点らしき欠点は見つけられていません。
勿論、中にはこれらが欠点になる人もいると思いますが……
そういう人は端から購入候補に挙げないと思いますし、挙げるなら、それらを容認した上で購入検討すると思いますけどね。
ちなみに画面が大きいのは直ぐに慣れました。
元々両手でしか操作しないので、片手で操作しきれない、という部分は気になっていません。
今期のコスパ最強機
ミドルスペックで、ここまで欠点らしき欠点も無く、また指紋認証などの機能がついている事、未使用時のバッテリーの持ち、など総合的に見れば、かなりお買い得な機種であると思います。
もちろん使用用途が端末仕様と方向性が一致していれば、ですが。
省電力性能よりも、ゲーム動作の動きを最優先とするような人は、GR5は勿論、そもそもミドルスペック端末を検討すること自体が見当違いなので、ハイエンド端末の中から選ぶべきでしょうね。
スナドラ=ゲーム用、ではない、と言う事です。
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購入金額
33,820円
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購入日
2016年02月12日
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購入場所
ムラウチドットコム
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