液晶一体型 パソコン ”東芝 D711/T3DW”です。
HDD故障のジャンク品が安めな値段で売られていたので勢いで掴んでみました。
2016年度のPC本体購入としては2台目です。
●東芝 REGZA PC D711-T3DW
液晶モニターにPC本体機能を内蔵し、地デジチューナーも搭載したノートPCベースの液晶一体型オールインワンタイプのデスクトップPCの低価格モデル。CPUにIntel Celeron Dual-Core B810(メーカー仕様ではB800?)を採用しスペックを抑えることで価格を抑えているのが特徴です。
発売は2011年と古めな製品ですがSandy Bridge世代のPCのため現役レベルの性能を有しています。
付属品としては専用のワイヤレスキーボード&マウス、リモコンなどが付属するようです。
入手した本体は中古品のため付属品の紹介は割合します。
●CPU
CPUはSandy Bridge世代のノートPC向けの”Intel Celeron Dual-Core B810”を搭載。
TDP 35W、L3キャッシュは2MB、GPUクロック 650~1,000MHzというスペックです。
(*メーカーのスペック表では1.5Ghz動作のCeleron Dual-Core B800を搭載と記載されています。)
1.6GHzのデュアルコアCPUということで高速ではありませんが、Sandy Bridge世代のためゲームや動画変換以外ではさほど遅さは感じません。当然、性能的には下位モデル相応ですので、重い処理には向きません。
●GPU
GPUはiGPUの”Intel HD Graphics”が使われています。
従来のiGPUと比べると大幅に高速化されていますがベンチマーク結果のとうり、CPUのクロックと合わせて予想以上に非力です。
謎仕様としてGPUのドライバは汎用のものがインストールできません。
地デジチューナーなどのアプリとの互換性維持のためでしょうか。
ドライバを最新版に更新する方法ですが、デバイスマネージャーのドライバの更新からzip形式のドライバを展開したフォルダを指定することで更新できますが安全性は保障できませんので自己責任で試してください。
●HDD
750GBの2.5インチHDD”東芝 MQ01ABD075”が搭載されていました。
入手した本体のHDDは故障していたので評価無しですm(_ _)m
●DVD
光学ドライブはDVDドライブの”TOSHIBA Sumsung SN-208”を搭載。
書き込み性能などは不明です(^-^;
●液晶
メーカー仕様では”Clear SuperView液晶”と表される液晶パネルは21.5インチのフルHDグレアタイプのTNパネルです。
画質はグレアタイプということでクッキリしていてパッと見は良好ですが、暗い映像を表示すると映り込みが気になるのとTNパネルですので色合いについてもそれなりです。
●TVチューナー
地デジ放送のみに対応するシンプルなチューナーが搭載されています。
B-CASカードが欠品していたので今のところ未検証ですm(_ _)m
●外部入力
HDMIとD端子入力に対応。ゲーム機などを接続して液晶モニターとして利用できます。
現在はリアパネルを取り外した状態でボタン操作が聞かないのとリモコンが欠品しているので、入力切替が出来ない状態のため評価はなしです。後日、CPUとSSD化を行った後に追記します。
●ブリッジメディアスロット(カードスロット)
SDカード、xDピクチャーカード、メモリースティックに対応したカードスロットを搭載。
現在ではSDカード以外はほとんど使われていないのと、メーカー仕様でSDカードはSDXCまで対応しているので現在でも問題なく使えます。
●ベンチマーク
とてもゲームをプレイできるスペックではないので、軽めなDQ10ベンチのHD解像度のみ試して見ました。1280x720のHD解像度でも1642というスコアで”やや重い”判定と厳しい結果に。
エクスペリエンス インデックスのスコアです。
ストレージのスコアについてはHDD故障のためSSD化しているので参考までに
やはりベンチマークテストではIntel Celeron Dual-Core B810の非力さが現れています。
●改造!
D711-T3DWは非力なスペックのため強化したくなるのが自作erの宿命!
ということで改造ポイントを紹介します。
<リアパネルの取り外し>
リアパネルは返しが多く取り外すのが大変です。
今回は車などの内装はがしに使うヘラを使って分解しました。
初めに後ろから見て右下の小さいカバーを外してコネクタに接続されている無線ユニットと光学ドライブのベゼルを外します。
次は外装部分のネジを外します。ネジは合計で7本です。スタンドも取り外します。
メモリスロット部分のカバーは外す必要はありませんが内部にリアパネルに設置されているモニター用スイッチとつながるコネクタがあるので取り外してコネクタを抜いておきます。
ここからが大変なリアパネル外しです(^-^;
ネット情報を頼りに左右を下側から上に向かって返しを外して行きます。次に上側を外していきます。最後は下側ですが、この部分にはヘラは入らないので軽く力を入れて”バキバキッ!”と外しましょう!
<CPU>
まずは非力なCPUを何とかしたいということでCPUの交換にチャレンジ!
CPUはソケット式のためリアパネルさえ取り外すことができれば簡単に交換できます。
やはり4C/8Tは外せないということで、手持ちのCore i7を試してみることに。
・Intel Celeron B800 ○(標準搭載CPU)
・Intel Core i5-2540M ○
・Intel Core i7-2670QM X(認識できず起動不可)
・Intel Core i7-2720QM (ES Q154) X(認識できず起動不可)
ネット情報でCore i5-2430Mは動作するようなので最上位のCore i5-2540Mを試してみたところ問題なく認識しました。残念ながらCore i7は2個とも認識(起動)しませんでした(T-T)
2コアですがCore i5-2540Mは中古の値段も4000円前後と安くていい感じです。
Core i7の搭載にチャレンジしたい方は2コア+HTTのCore i7-2640Mに挑戦してみるのも良いかもしれません。(*動作するかは不明です)
<HDD>
搭載されているHDDは2.5インチHDDですが、HDDトレー自体は3.5インチドライブに対応しています。ただし、3.5インチドライブを固定するためのスペーサーとネジは当然付属していないので注意が必要です。
スペーサーのゴムはドスパラの古いPrime PCのものが使えました。
3.5インチドライブを固定する予定はないのでネジの流用と固定は試してませんが問題なく使えると思います。
<光学ドライブ>
SlimLineSATA対応ドライブのため、一般的なノートPC用ドライブと交換できます。
ベゼルを取り外すさいには返しを折らないように注意しましょう。
改造後のエクスペリエンス インデックスのスコアは6.3に。
いい感じの性能になりました!
●感想
搭載しているCPUがローエンドでストレージがノートPC向けの2.5インチHDDとレスポンスにやや難有りですが、”USB 3.0ポート、地デジ、液晶画面を液晶モニターとして利用できる外部入力”など豊富な機能を搭載した低価格オールインワンPCとしては完成度は高いです。
自作er視点での評価としては、改造を前提とすると・・・
・外しにくいリアパネル
・CPUの交換は種類が限定されてしまう
・3.5インチドライブ用のマウントキットが無い(*流用や工夫で固定可能)
という3点について気になりましたが、改造を前提としてないメーカー製PCのため仕方ないといったところでしょうか。今回は迷わずサクッとばらしてCore i5-2540M&SSD化で大幅に性能とレスポンスUPで快適なPCになりました。
モニター一体型PCのため拡張性は低く改造の幅も限られますが、液晶モニターとしても利用できるのと比較的簡単にパーツ交換も可能ですので自作ユーザーならカスタマイズも楽しめるのもポイントです。 中古やジャンク品などで2万円以下ならサブPCや改造ベースにお勧めです!
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購入金額
12,000円
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購入日
2016年02月頃
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購入場所
harmankardonさん
2016/03/08
モニターの解像度がfull-HDなら,完璧でしたが,値段が値段なので,仕方ないですね.
Sheltieさん
2016/03/08
4コアのCore i7を搭載できたら更にいい感じになったのではと思いますが、元が低スペックなPCですからパーツ交換の効果はかなりありました。
液晶パネルはフルHDです。悪くはないのですがTNパネルのため発色にやや癖があるのと上下方向の視野角は微妙な感じです。