気軽に使えるSSDをもう少しストックしておこうと思い、250GB前後でMLC NAND採用ながら実売価格が安いこのモデルを購入してみることにしました。
Crucialのリテール箱入りということで、7mm→9.5mmスペーサーや、Acronis True Image HDのライセンスなどがきちんと同梱されています。
CrucialブランドのSSDはそれまでMarvell製のコントローラーを搭載するものが多かったのですが、このモデルではSiliconMotion SM2246ENを搭載しています。使用しているNANDはIntel-Micronのものでしょうから、実は以前取り上げたKINGMAX SME35 Xvalueと近い構成ということになります。
SME35 Xvalueは当時のローエンドモデルとしては良好な性能を持っていたSSDですが、NANDの搭載量のせいで書込側の性能がやや遅いという弱点も抱えていました。ほぼ同等の構成でありながらもNANDの搭載量が2倍となるこの製品ではどうなるでしょうか。
弱点らしい弱点の無いバランスの良さ
それではいつも通りのベンチマークです。今回はASUS P9X79のSATA1ポートに接続しています。なお、全く同じ環境で測定したSME35 Xvalueの結果は、前述のレビュー内に追加しておきましたのであわせてご確認下さい。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
まず、読出の方ですが、とても廉価モデルとは思えない性能を発揮しています。シーケンシャルリードでは560MB/s超えという、この環境の限界に迫る値を叩き出していますし、通常は廉価製品の弱点となるはずのランダム4Kの値も高速モデルに匹敵するものとなっています。
一方の書込ですが、こちらはシーケンシャルでも400MB/sに届かないという水準で頭打ちとなります。これはSM2246ENの特性上、実は250GB程度ではまだ最高性能は発揮できないためです。500GBモデルであれば恐らく性能をフルに発揮できるはずです。
それでもランダム時の速度は上位モデルや他社の高速モデルと比較しても全く遜色の無い水準であり、この価格帯のモデルでここまでの性能を発揮することには素直に驚きました。実は今までBX100はSM2246ENの印象からもっと遅いだろうと思い、全く買うことが無かったのです。食わず嫌いは良くないという見本ですね。
既に後継のBX200が発売となっていますが、BX200はTLC NANDとなってしまいややグレードダウンという感覚があります。その点TLC NAND搭載の廉価品と同等の価格でありながら、これだけの内容を持つBX100のお買い得度は際立っていると評して差し支えないでしょう。
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購入金額
7,480円
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購入日
2016年02月12日
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購入場所
NTT-Xストア
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