Aerocoolのキューブケース。丸みを帯びたデザインとカラフルなカラーバリエーション(自分が購入したのはホワイト/ブラックのシンプルなカラーだが)で可愛らしい。
しかしでかい。
コイツ、キューブといってもMicroATXを平置きにするレイアウトなのでかなりでかい。その幅はティッシュ箱が上に余裕でのっかるほど。
まあMicroATXを平置きできる&大き目の空冷クーラーを搭載できるケースを探していたら、普通のMicroATXケースを買うかコレを買うかの2択だったのでこっちにしたんですが。
今まで使っていた普通のMicroATXケース(といっても長め)のScythe GX-3901と比べてもでけえ。
まあ今まで部屋の配置と重量級クーラーの関係でこのケースを横置きしていたから通常のケースを横置きするよりは幅はせまいし奥行きは小さくなるし…
いややっぱでけえよ。
※尚レビュー中の光物は自分で仕込んだやつなので付属しません
値段の割には安っぽい部分もあるがフレームはいい
MicroATX平置きキューブということで、全体的に大きいのだが、デザイン自体は小柄なケースのそれをイメージさせるので、単体でみるとあまり大きくは見えない。
しかし5インチベイがこんなに小さい。
外装の白い部分は樹脂製でマットな仕上げなのだが、特に赤や緑などのカラフルなモデルではオモチャっぽい感じが強く、もっと彩度の低い色を使った方がよかったんじゃないだろうか。白は悪くないが汚れが目立つのは仕方ない。
周囲の黒い部分もエアインテーク部のみ樹脂製。このエアインテーク部分が周囲を覆うようになっているので一回り大きく、尚且つ見た目の割に通気性はよくなっているが汚れはつまりやすい。
またレイアウトは余裕をもたせた部分が多く、この巨大サイズに拍車をかけている。
内部は2段式で、下部に電源とストレージ。上部にマザーボードとオープンベイだ。
底面は電源ユニット用の吸気部がありそこにはフィルターもある。
電源スイッチ・USBは天面にある。USB2.0とUSB3.0が2ポートずつ内部ピンヘッダ接続されるし、ベイアクセサリでもっと増やすことも可能なのでフロントインターフェイスが不足することはまずないだろう。
トップパネルも着脱可能で、交換用のメッシュパネルも付属。トップファンを追加搭載して冷却重視にすることも可能だ。
サイドパネルのアクリル窓はこの上部のみが見える形になるので、上側の配線さえスッキリさせれば結構見栄えがするし内部が見通せてカッコイイ。
ただこのアクリル窓、若干スモークがかった色なのはいいとして薄手で自分が触った感じアクリルというよりプラスチック感が大きい。まあ店頭でほかの「アクリルパネル」として販売されているものも似たようなモノがいくつもあったのでそういうものなのかもしれないが、1万円以上のケースとしては寂しい。
店頭でその辺を含めて十分確認したつもりでも、改めて家で見ると(特に最近使っていたのはAntecのSoloにLianLiのPC-P50Rとしっかりした2台だったのもあり)安っぽさを感じてしまい、「これ12000円は失敗したかな…」とテンション下がり気味だったのだが、実際組み立ててみるとフレーム自体の作りや各所のギミックはしっかりしていて、無事テンションは戻った。
また最初から搭載されているファンも回転数が低く静音重視のユーザーでもそのまま使えるのは好印象。特にフロントの20cmファンは代用品を買おうとすると高価なので静かなのはありがたい。
ちなみに背面ファンは12cmが付属しているが14cmも搭載可能(なら最初から14cmつけといてよ)
でかい分拡張性・メンテナンス性は高い
左右フルオープン&天面も枠が残るが3方向開放できる平置きケースの作業性は抜群。そしてデッドスペースだらけに見えたレイアウトも見方を変えればケーブルの取り回しがフリーダム。ケーブルを通す穴も各所にあり自由度はかなり高い。
マザー前方には空きスペースもあるので、ケース内に置くタイプのアクセサリも設置しやすいし、ケース下部にも余裕があるので収容力は本当に高い。天面には240mmサイズのラジエーターを搭載可能。自分は試していないがこの広さならホースの取り回しもしやすいだろう。
メーカー製PCでよく見られるタイプでうまく固定できないケースもあるのだが、このケースはそもそも平置きなので保持さえすれば問題ないのでこのタイプにしたのは正解だろう。
部品の精度もよくカードの着脱もしやすい。スロット側に固定の無いブラケットアクセサリでもしっかり固定できる。
HDDは3.5or2.5インチが2台、2.5インチ専用が2台の合計4台。3.5インチ側はツールレスのトレイタイプでケースフロントに設置され、20cmファンでしっかりと冷却できる。2.5インチ専用はケース後方電源ユニット脇なので発熱の低いSSD向け。どちらも防振ゴムが仕込まれているので振動対策はされているが、テスト用に使った古いHGST製HDDはさすがに音が響いた(まあそのHDD、P183やSoloクラスじゃないと抑え込めないんだが)が、最近のHDDなら問題はなかった。
そして最近のケースにしては珍しく3.5インチ/5インチオープンベイを1個づつ搭載しているのでファンコンなどのアクセサリも好きなものが搭載できる。
ただ長尺のグラフィックボードを搭載する場合は3.5インチベイマウンタを取り外す(簡単に外せる)必要がある。コレ3.5インチベイを片側にオフセットすれば3.5インチベイとグラボを両立できたのに。どうせ着脱式にするなら5インチベイ2段でもよかったんじゃないか。
とはいえこのオープンベイの存在はベイアクセサリスキーな自分にはうれしい。
で、さっきからちらちら写っているが、ベイをはずせば最大級のGTX680もすんなり収まる。
またベイを使用しつつスサノヲ(ファン無)すら収まる。
これをやるとメンテナンス性は犠牲になるが収容力の大きさはお判りいただけるだろうか。
唯一気をつけるべきは電源。電源収容スペースに余裕が少ないのでプラグインタイプなら14cmが実用的な限度。無理やりケーブルを曲げればもう少し大きい電源もいけるのだが。最近は14cmクラスでも大容量の電源はあるのでその辺を選べば問題はないが手持ち電源を流用する時は気をつけよう。
大きさを許せればマルチに使えて遊べるケース
とまあ元々まな板ケースのような配置なので、メンテナンス性というかパーツの組み換えは非常にし易い。今までわりときっちりと詰め込むタイプのケースを使っていたのもあり、組み立てやすさという点では今まで自分で買ったケースの中では最高だ。
全体的に余裕があるつくりなのでキッチリと配線しなくてもとりあえず収まってくれるファジーさがらくちん。そして側面窓で組み込んだパーツを見てニヤニヤできる。
変な話テスト用のケーブル類をケース下部や上部に入れっぱなしにしておいて、必要になったらあけて外につなげるなんていう使い方もできる。拡張カードもMicroATXだからグラボ1枚挿しても2スロットは使える訳だからテスト用にあけておくのもいい。
ガッチリと構成を固定して使うには大きさもスペースも無駄が多いケースだし、静音・冷却双方に切り替えできるというのは裏を返せばどちらも特化したケースにはかなわないが、いろんなパーツを組み込んで遊びたいという用途にはピッタリのケースだ。
しかしATXタワーより幅は広いし普通のMicroATXケースより高さもあるしITXケースと比べたら親子だし、コンパクトに納められるMicroATXの利点がつぶれてるきがするがまあきにしない。
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購入金額
12,380円
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購入日
2015年12月頃
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購入場所
ツクモ
パッチコさん
2016/02/06
九十九の方がアマゾンより安い!
最近は円安で価格が上がっただけでしょうか。。
下小川さん
2016/02/07
その上自分が白勝った翌週見に行ったら白の展示処分品が安くでててぐぬぬ。自分が買わなければ展示処分は出なかったけど損した気分のジレンマ!
つまりツクモのぶんはだいたいさばけちゃってあとは高価な店舗の分が残ってるだけってかんじなんですかねー。