HPIレーシング社製ミニチュアカー
1995〜96年の2年間開催された国際ツーリングカー選手権(International Touringcar Championship)通称ITCに参戦していたマシンです。
ITCは市販車をベースにした車両が使用されており、当時はメルセデス、オペル、そしてアルファロメオが参戦しておりました。
ZIGSOWに登録されていた個体は#14号車ですが、ウチにあるのは#18号車・ガブリエル・タルキーニのマシンです。
毎年FCA京都(旧アルファロメオ・アレーゼ京都)さんが亀岡にある丹波ワイン農園で開催されているCiao!イタリアという大イベントがあるのですが、一昨年にお伺いした時に、そのフリーマーケットで格安で出品されていた商品です。
このミニチュアカーのレビューの場をお借りして、既に手放したものの「生涯でイチバン愛した車」のレビューを書かせていただきます。
155のミニチュアカーは、他にも幾つか持っていますので、思い出すまま、気が向いた時に、少しづつでも その愛について書かせてください。
まずは第一回目
DTMからITCへ
白い方のマシン#6号車はアレッサンドロ・ナニーニが駆るDTM仕様。
ミニチュアカーですので、搭載エンジンや変更されていたはずのリアサスペンション等は確認できませんが、フロントグリル下の空力付加物の仕様変更が見て取れます。
#6号車のリアウィングやウインドディフレクターが消失しているのは、小さかった子供の仕業です。
まさに自分が愛車としていた155TS/SuperのMINICHAMPS製生産車のミニチュアカーに至っては
「ガーガー」「ビュイ〜ン」の挙句に廃車の憂き目にあっており、既に手元に残っておりません。
旧DTM時代はメルセデスやオペルだけでなく、アウディやBMWを敵に回してバッタバッタとなぎ倒す、まさにアルファロメオ無双の強さを誇った155でありますが、その勇姿をイメージしながらディーラーへ赴くと「え?」「これ?」
市販車としての155
落胆の声を上げる方が続出したとか。
市販車としての155にウイングは備わりませんし、オーバーフェンダーもありません。
思いの外腰高でもあります。
155Q4と呼ばれる、ランチャデルタインテグラーレと共通のドライブトレインを持つ派生車は存在していましたが、外装に違いはありませんでした。
155のシルエットは、同時期に販売されていたVWジェッタと良く似てます。
あの実用車の鑑ともいわれるゴルフセダンと同じフォルムなんですから、トランク容量は500リットルが確保されています。
4枚の扉は直角近くまで開き、乗降性に問題はありません。
運転席もBMWの様に脚を差しこむようにしつつ低く座るものではありません。
ちょこんと座る感じなんですよ。 きちんとした姿勢で4人が楽に座れます。
ボンネットフードはスラントしているので先端は確認しづらいですが、シートリフターが備わるので
見切りの悪さはあまり感じたことがありません。
イタリア車はハンドルが遠くて上手くドライビングポジションが取れない。
イタリア人は手が長いから、、と聞きます。
事実2ストロークのベスパはハンドルバーが遠いです。
現在売られているFIAT500は、どうしてテレスコピック機能が備わらないのか?と思うほど
ステアリングは遠いと感じます。
でも、アルファロメオは大丈夫。 遠いと感じたことはありません。
ヒールアンドトゥのし易いペダル配置と共に自然なドライビングポジションがが取れます。
(但し左ハンドル仕様において)
駐車場にて
アルファロメオ未体験の方の殆どが想像されるより、ステアリングやペダルは軽いです。
日本車で云うとホンダ車に近い感じだと想像してください。
小回りが効かない事とトレードされますが、ロック・ツー・ロックは2回転半。
切り返しに手間がかからないので、回転半径の大きさは気になりませんでした。
でも、立体駐車場では、恥ずかしい思いをすることがあるんです。
トレッドはもともと後軸より前軸の方が65ミリも広いジオメトリーを持つ155でしたが、
V6エンジンを搭載するにあたり、ブリスターフェンダーの採用とともに前軸がさらに30ミリ拡幅されるに至ります。 (前軸1495ミリ 後軸1425ミリ)
パレット式立体駐車場に車を入れる際、1500ミリのトレッドはギチギチの場合があります。
タイヤがパレットにキュキュっと擦れる事があると、係の方が出てこられます。
後ろから見ても、トレッドは70ミリも狭いわけですから、パレットの縁とは充分な余裕があります。
「こいつ運転下手やな」みたいな目で見られることがしばしばありました。
「前見て、前。キチキチなんやで。」 と言いたい。 恥ずかしいでございます。
腰から下はフィアットのブロック
アルミブロックを持つアルファロメオ純正エンジンを搭載していた前期モデルと
フィアット製鋳鉄ブロックにアルファロメオ製ツインスパークヘッドを積んだエンジンの後期モデルに分類できますが、やはりエンジンノートは前期モデルが良かったです。
不思議な事に同じアルミブロックエンジンを縦に積む75と、横に積む155を比べると、圧倒的に75が良い音を出します。 吸排気レイアウトやミッションの音、色々なモノが影響しているのでしょうが、アルファロメオ75の音にはしびれます。
75も初期型155も、この後期型155も数台が周りにありましたが、機械としての信頼性は後のモデルになればなるほど上がる傾向にあります。
ただし新型が出てから丸一年を経たモデルを購入するのが無難です。
ウチにあった155superの最初期モデルを持つ友人が居ましたが、マイナートラブルが頻発してます。
ウチのは随分マシでした。 (詳しくは後述)
続きは このエンジンについて書きます
-
購入金額
2,000円
-
購入日
2014年04月20日
-
購入場所
フリーマーケット Ciao!IITALIA
くろぱんださん
2016/02/15
フェレンギさん
2016/02/15
お話するように、そんな気持ちで書かせてください。
cybercatさん
2016/02/15
続きが楽しみです。
ツインスパークもアルファ旧来の純血度は薄れましたが、名機でしたよね~
フェレンギさん
2016/02/15
お待ちいただいていたとは! レビュアー冥利に尽きます。
ぼちぼち書きますので、どうか飽きずに呆れずに、ご覧下さいね。
お願いします。