リコーの一眼レフカメラ用レンズです。
AFに対応しておらず、絞りとフォーカスは全て手動制御になります。
RIKENONのPシリーズ、焦点距離28mm、F値2.8のモデルになります。
このモデルは前期型、後期型1、2とあるそうです。
自分のは前期型のようです。
※金属製かつ"P"が緑色なのが特徴。
製造年度は不明です。
このモデルが発表されたのが1984年なので、約30年モノです。
リコーのレンズですが、Kマウントだったようで普通に装着できました。
ピンが出っ張ってて脱着不可という事前情報がありましたが、今のところ問題は出てません。
撮影手順
K-rで使う場合、撮影まで以下の手順です。
- カメラの電源を切った状態でレンズを交換
- カメラの電源を入れる。焦点距離を聞かれるので「28」をセット
- 撮影モードは「M」モードにセット
- レンズの絞り値をセット。ブツ撮りならF8くらいまで絞るとベター
F2.8、4、5.6、8、11、22とあります。
※F6.3がないので、やや半端 - フォーカスを合わせる。焦点が合うとファインダー中央部のLEDが点灯
- シャッター手前のグリーンボタンを押す。
- ファインダーが一瞬だけ暗くなりシャッターが切れる。
シャッター速度の自動設定がされる。 - シャッター速度に納得がいかない場合はISO感度を切り替えて再調整するか、ダイヤルを回して希望する速度にセット
- 改めてフォーカスをあわせてシャッターをきる
- 撮影結果を確認。納得できたら完了。
露出が微妙に合わないケースが多いので、露出補正で微調整してから撮り直し。 - 納得がいくまでパラメータを変えたり、アングルを変えながら撮影を繰り返す
撮影サンプル(K-r)
届いてすぐ、室内で適当に写真を撮ってみました。
カメラはK-rを使っています。
開放で1枚。iPhoneのコネクタに合わせたら、電源スイッチ側すらボケました。
撮影サンプル(K-S1)
今度はカメラをK-S1に変えて、屋外で撮影してみました。
K-rと違い、Pモードでも動作しました。
ISO感度とシャッタースピードは自動的に調整されるようです。
(2016/1/24追記) Pモードだと絞りは開放のままになってしまうようです。
どうりで背景が異様にボケっぱなしになるなと……。
Mモードなら正しく絞りが動作しますが、シャッタースピードも手動調整になります。
K-rと同じく、グリーンボタンによる試写でシャッタースピードの調整が必要です。
地下の階段から上を見上げた1枚。F8くらいまで絞ると、ハッキリした描写です。
路端の花。かなり小さな花にぐいっと近寄っています。周囲がボケて狙った場所が引き立ちますが、中心でフォーカスを合わせてるので構図が単調になってます。腕の問題です。
小さな神社の提灯です。寒々しい日陰の色合いがよく出てます。輪郭の滲んだ樹木もらしくて好きです
夜間撮影でもここまで明るくなります。広角レンズゆえ、1/20secという低速でもどうにか手持ち撮影できました。
東京駅の駅舎です。銀残しは色が抑え気味になるので、場所を選べばいい感じです。全体的にペンタックスの色調設定は過剰演出気味な気がします。
3000円なら文句なしどころか、感謝するレベル
ヤフオクで落札しましたが、送料を入れても4000円しませんでした。
コストパフォーマンスとしては最良だと踏んでいます。
欠点もあります。
フォーカスリングを左右に回すと、動き出すまでに少し遊びがあります。
微細な調整を求める人にはちょっと厳しいです。
かといって適当だと、F値が低い分だけ盛大にボケます。
それに撮影までが煩雑だし、何度も調整が必要なので、バシバシと撮影するには向きません。
でも、楽しいですね。
クイックな撮影には向きませんが、明るくて寄れるレンズなので室内でもイケます。
焦点距離が短くて遠近感が強いので、被写体まで歩み寄ってじっくり狙う動作になります。
比較的明るい場所だと、絞ればフォーカスはルーズになるようです。
F8まで絞ればスナップ写真にもいけます。
K-S1なら感度やシャッタースピードは自動調整もできますし。
往年の写ルンですみたいに、狙って撮るだけ的なスタイルもいけそうです。
いい写真が撮れるかは保証できません。
が、楽しい撮影にはなりますよ、きっと。
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購入金額
3,000円
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購入日
2016年01月19日
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購入場所
ヤフー・オークション
L2さん
2016/01/19
とはいえ、私は、商品情報を見てしまうと欲しくなる病の患者ですので、最近は封印しております。
jakeさん
2016/01/20
自分もヤフオクを見てたらつい……というクチです。
30年前のレンズが普通に最新のカメラで使える、というのは驚きですよね。
今朝になってK-S1でも使いましたが、PモードにしたらAvモード扱いになりました。
シャッター速度とISO感度が自動調整になるので、K-rよりも撮影はしやすかったです。
色調をリバーサルフィルムにしてたからか、本当にフィルムちっくです。
あと、F8まで絞るとフォーカス調整が楽ですね。少し雑でもOKになります。