STAXのコンデンサーヘッドフォンです STAX社は埼玉に本社がありアナログオーディオ全盛期の1970年(それ以前かも)ごろから有名でした オーディオ界でSATIN, STAX は日本が世界に誇れるブランドです かってのESシリーズの頃のSONYもですが凄かったですよ STAX社は歴史のある会社です 昔はコンデンサーマイク、コンデンサースピーカーなども出していたようです。
数年前STAXが外国資本を注入したとニュースがありましたが、製品自体は現在日本で作られており
今のところ製品に変更があったわけではないようです (2011年(平成23年)12月 中国企業の漫歩者科技(Edifier Technology)に1.2億円で買収され、業務資本提携を行う) Edifier社はカナダに本社がある会社と思いました ZIGSOWでも最近アンプ内蔵スピーカーのレビュー品が募集されています。
今回の音楽ソースはLPレコード、MCカートリッジで行いました CDでの試聴は行っていません
まだ購入後日数がそれほど経って居ませんので感想が変わることもあります。
さてSTAX SRS-2170 (SR-207 とSRM-252S組み合わせ) ですがドライバー(電源供給+アンプ機能)付属コンデンサー式ヘッドフォンです コンデンサーヘッドフォンは中央の薄膜に高電圧(PROで580V) を印加して、振動板挟む2枚の電極をオーディオ信号でドライブして薄膜を振動させるものです これら高電圧発生とオーディオ信号処理をSTAXが言うドライバーと言うアンプで行っています。
イヤーパッドには傾斜が付いています 世間では虫かご、鳥籠とか呼ばれています
5PINプラグのPRO規格..標準バイアス電圧 DC580V(PROバイアス) 昔有ったのは6PINで300Vくらいですね 薄い振動膜(板状)に580Vの直流電圧(バイアス電圧)を加えておき、その振動板を挟んだ2枚の固定電極に音楽信号を供給することで発生する静電気の吸引反、反発の力で非接触で極薄の振動板を駆動して音を発生。そのため専用のドライバーユニット(ヘッドフォンアンプ)による駆動が必要となっています。580Vの電圧と聞くと少し危険に感じるかもしれませんが、実は電流は僅かしか流していないため人体には全く危険はありません。
昔、ソニーが製造販売していたコンデンサーヘッドフォンを使っていました ECR-500です このヘッドホンはSTAX社のコンデンサーヘッドフォンとは原理が違っていて、つまり振動板が違っていて、スタティック型振動板(駆動電圧が要らない)でしたが、振動板をエレクトレット化(振動板に電荷を埋め込む? エレクトレットマイクの振動板を大型化したものと思いました 繊細な高音と軽く出る?低音....聴いていて歪の少ない爽やかな音質でした 仕事と趣味のオーディオ熱も冷めて(ビデオ、ビデオカメラに移ってオーディオ卒業)押し入れに仕舞っていたらスカスカの中音しかでないヘッドホンになっていました 湿度には弱かったようです。
電源スイッチ付き音量ボリューム、電源入ると緑のLEDが付きます、と5ピンのヘッドホンコネクター
入力端子は2系統ありますが パラレル入力可能で入力したのを出力も可能 右、電源アダプター端子 ケースはアルミの鋳型もの? パネルと外筐は作りは頑丈そうです ネグラないのは立派..
ヘッドフォンコードは左右1本のフラット6芯ケーブルです 真ん中には線材はありません
ヘッドフォン本体はかなり大きいです 耳をすっぽり包み込むので湿度の多い夏には辛そうです また振動板も湿度に弱いということなので風呂上りの髪の濡れた状態や汗時は乾いてから装着したほうが良いみたいです 頭頂部の幅広い抑えバンド(真ん中)はクリック無の上下可動ができます
ヘッドフォンケーブル: ケーブル 低容量 LC-OFC導体 2.5m(8.3ft)
イヤーパッドはSTAX社でも販売されていますしネット通販でも購入可能 両面接着シートタイプで面倒だという人にはSTAX社でも有料で交換可能みたいです
ケースはアルミの鋳物?で頑丈です フロントパネルもやや厚いアルミ板です
梱包は割りと簡素です RCAピンコードとACアダプター、取説が付属でついています
下の画像2枚は、-10dB, -20dB 20~20KHzwaveファイルをPCで再生した時のヘッドフォン音声をコンデンサーマイク入力したときのキャプチャー画像です 高音がかなり出ていますが、これは騒音計で測っても高音が強めに出るので実際に出ていると思います 平面振動板なのでマイクをどの位置にしてもレベルは同じでした 7KHz~8KHz近辺で落ちていますがこの辺りがシンバル、ハイハット?でしょうか...録音したマイクの特性でDIPが出ているかもしれませんので不確定部分です
ド素人の測定ですので間違いが多分にありますのでその点はご容赦ください
WAVEソフトはWavosaurというソフトを使用してます プラグインを入れて画像表示させています
-10dB/A入力
-20dB/A入力 入力レベルが低いと低音が上昇?
参考 耳掛けハンガータイプ、パナソニック ヘッドフォン RP-HZ47-S
トラブル....
3年使ってきましたが...次のような事例がありました
①3年目の夏、イヤーパッドの両面テープが溶け始めて、パッドが浮いて剥がれそうになった
また接着剤がベタベタするし参りました パーツでも販売されているけど、自分でパッドを剥がし て、接着剤をアルコールで除去して(これが大変)、再度両面テープで接着しました 調子はいい です。
② MCカートリッジでボリュームの11時以降でハム音が出ていましたが(プリアンプが原因と思っ
ていました)原因はこのヘッドホンの電源トランスでした プリアンプ後部の連動ONのAC OUTLETにトランスを接続していたためMCカートリッジでハムを拾っていました。このトランスは すごい量のハムノイズ(漏れ磁束)が出るトランスのようです カートリッジやプリアンプから
トランスを離すセッティングをしないとハムを拾います 現在は2メートル位離しています。
追記: その後次の部品を交換してます
2020-10 交換
STAX パーツ購入 機種ごとに違うので確認して注文してください
https://stax.stores.jp/?category_id=5d1b1a587521790419126d34
STAX社
http://www.stax.co.jp/Japan/SRS2170_j.html
これがコンデンサー型ヘッドフォン? 低音が意外に出るけど...
従来のコンデンサー型ヘッドフォンは低音のエネルギー感があまり無かったのです そういう思いを従来は持っていました その点このヘッドフォンは低音が無理した様子もなく出る感じがします 高音は相対的にシンバルやハイハットの量感が少ない感じはします またレコードのスクラッチノイズが少ない感じもしました Hi-FIなヘッドフォンかと言われると従来の考えでは疑問です レコードの音溝全部聴かせましょうというヘッドフォンではなく美しいところだけバランスよく、お届けしますっていう感じだと思います 不思議な聴感のヘッドフォンですね ヘッドフォンの再生音量次第で高音レベルが変わる感じもしました(グラフ参照してください)。
従来のコンデンサーヘッドフォンに有った繊細な高音だけの天使の囁きのヘッドフォンではないようです
このスピーカーユニットは能率が凄く低いようでボリュームをかなり上げないと上手く鳴らない感じはしました 低い音量で鳴らしていると高音が相対的に出ないと思います.....フレッチャーマンソン曲線(今では曲線の変更もあったようですが)を度外視しても? 昔、ソニーのコンデンサーヘッドフォンを使っていましたが、軽く音が出ましたし(スピーカー端子に繋いだアダプター経由で聴くのですが)、綺麗な衣擦れのような高音と軽快な重みのない低音が歪みなく出ていました まあそういう理由でSTAXもそうだろうと試聴せずに購入しました ですが、結果は違った....
歪が少ない音質で次第に音量が上がってしまうと言うのもありますね
STAXヘッドフォンの低音はソリッド感のある低音ではないですね でもリアル感はあります それでいて締まっていない低音でもないですし...低音の量は多いですが重い低音でも無いし、軽くもなく中庸という処でしょうか... ドアの締まる音などはリアルです 思わず後ろを振り向きますね
レコードに入っている低音をほゞ忠実に再生しているのでソリッド感のある低音、どろーんとした低音も再生するユニットでしょうね ソース次第。
高音も、あれ?こんな音入っていたのかとびっくりします 鈴の音とか、金属の音、オーケストラの
各パートが浮き上がる音....凄いですね...
南沙織の「夜霧の街」というLPレコード曲の最初のほうに、「り~ん、り~ん」という高音が入りますがこのヘッドフォンでは低く再生されます 7KHz前後の周波数のため、周波数特性で再生が低くなるようです カートリッジを換えても同じでした それより上の周波数は普通に再生されるみたいです。
コスパは良いと思います
ドライバー付きでこの値段 コスパは良いでしょう。
小遣いで買うには高いですが、かなり長く使えるし家でじっくり聞くには良いと思います
音を聞くというモニター的使用法よりも、音楽を聴くヘッドホンと思います
ドライバー(アンプ)側は電源スイッチやデジタル端子なども省かれてはいますが必要な機能は
十分と言えます
真面目に作られた製品ですがグッドデザインではない
即物的なデザインです 見る触る楽しみと軽快なと言うのは無いですね
ケーブルが平たくて長いし、やや重いので引きずったりと少々うざったいです...
ケーブルは丸く細く軽くできないものですかね スピーカー部も大きいですね かなり大きい....
ドライバー(アンプ部)はアナログ入力だけです デジタルソースはD/Aコンバーターを通さないと
無理ですね 電源スイッチとUSB入力が欲しい感じもしますね。
自分で勝手に思っていたコンデンサーヘッドフォンの音ではない
試聴しなかったのがいけないけど、試聴できるところがあるにはあるが、小さなお店みたいだったので諦めました ネットの書き込み等見て購入したわけです でも全員の方が絶賛というわけではなかった 音がボソボソするとかこもっているとかの書き込みがあって、?という感じもしました
確かにダイナミックスピーカーの様な高音の音じゃないのです スカッと切れる高音じゃない 平面振動板の特徴なんでしょうか 薄膜を電界の変化で振動させるのと、磁力でボイスコイルを
動かすのとの違いなんでしょうか 歪のない音質は音量上げても刺激的な音にはならないですが...
音楽を聴いても嫌な音はしません 歪も感じません 大入力でも歪むことは少ないです 不思議です
それでも綺麗に音楽は聴こえます....
美しい女性を脳内で更に美化してしまうような感じ?の....そういうヘッドフォンです。
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購入金額
0円
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購入日
2015年12月12日
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購入場所
joshin通販
タコシーさん
2016/01/02
このヘッドホンで3重奏団とブラスバンドの音質問題を聴いてみたら
どちらが高額の楽器か、またどちらがプロのブラスバンドか、はっきり判りました
現場だと、事象に捕らわれて判断に誤謬がでるのかな...
演奏の細やかさなんてはっきりわかるけど、現場じゃ聴きにくいのかもですね
mr_osaminさん
2016/07/26
これこそ「鳥籠」でしたよ。
振動版を正面に持ってくる設計になっているので「籠」のような形でした。
経年劣化でイヤーパッドがボロボロになってくるんですよねぇ。
しかし、STAXはいまだに修理してくれるそうで、本当に良心的なメーカーだと思います。
タコシーさん
2016/07/26
SR-Σ使われていたのですか 先輩ですね。
STAXは昔から知ってましたが縁が無かったです...高かったし
今回のは入門機ですがかなり評判は良いですよね
音もれはかなりあるので奥さんにクレーム付けられます...
私の環境的にはヘッドホンしかないのですよね
イヤーパッドはアマゾンとかヨドバシで購入できそうですね
何年か使うとボロボロになるのでしょうね
大きくて、夏は暑くてこの形は困りますね
mr_osaminさん
2016/09/04
私が使っていたドライバーは確か、アンプのスピーカー端子から接続していたように思います。
>イヤーパッドはアマゾンとかヨドバシで購入できそうですね
何年か使うとボロボロになるのでしょうね
Σは経年劣化でイヤーパッドがボロボロになってしまいました。
本来ならメーカー修理がいまだに受けられると思うのですが、知り合いにあげてしまいました。
タコシーさん
2016/09/04
そうなんです..アンプとドライバーの接続はRCAケーブル(ピンケーブル)です
LINE OUT端子が有れば接続可能ですね
ソニーのECR-500もスピーカー端子に接続してスイッチで
ヘッドホン/スピーカー選択してました