プレミアムレビューでXeon E3-1285L v4を使わせていただくにあたり、新たに調達した電源ユニットです。
手持ちの電源にストックがないわけでもなかったのですが、折角なのでBroadwell / Skylake対応世代のものを一つ用意しておこうと考えたわけです。
同程度の容量の80PLUS GOLD認証品としてはやや安価な方となりますが、それだけに今時珍しくケーブルはモジュラータイプ(着脱式)ではありません。もっとも、個人的にはモジュラータイプだと使わなかった分をそのうち紛失してしまいそうに感じるので、特にモジュラータイプへのこだわりはありません。
特にこだわりを持って選んだわけではないのですが、これより下のクラスとなると、たとえば同じFSP製/OWLTECH販売のRAIDERシリーズなどは海外のレビューサイトで「FSPがこんなにひどい電源を作るとは」と叩かれる始末でしたので、最低限この辺りという感覚での選択です。
Xeon E3-1285L v4のテストだけであればもっと小容量でも問題ないと思うのですが、最終的にミドルハイクラス以上のビデオカードや、複数台のHDD/SSDを積むことを考えると、妥当な容量はこの辺りではないかと思います。
静音性も悪くはないが…
出力に関しては、12Vラインが56Aの1系統ということで、ミドル~ハイクラスのビデオカードを搭載しつつ、複数台のHDD/SSDを搭載するという用途にも不足がない程度には確保されているといえるでしょう。
発熱に関しても、長時間使っていても温度は上がりにくい方であり、この辺りはFSPの独自ICによる制御が上手く効いているのではないかと感じられます。
冷却ファンは大口径の流体軸受け採用品をゆったりと回しているため、騒音も低く抑えられています。しかし少し気になったのは、回転に僅かながらブレが感じられるという部分であり、長期間使った場合に騒音が増える可能性はありそうです。この辺りはさほど高価な品ではないためか、ややこだわりの甘さが感じられます。
以前このシリーズの一世代前に当たるAURUM GOLDの小容量品であるAU-400を、常時稼働のファイルサーバーに組み込んでみましたが、こちらの方が回転は安定しているという印象を受けます。
それでも、総じてどの点においても水準以上という程度の品質は持っている製品であり、ハイエンドビデオカードを複数枚挿すような環境でなければ何とかなるだけの出力も得られます。その意味では無難な選択であることは間違いなさそうです。
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購入金額
11,858円
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購入日
2015年12月05日
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購入場所
ツクモ eX
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