「芋づる式洲崎綾Part2」。動画⇒Webラジオ⇒オーディオCDと興味が広がった女性声優洲崎綾(あやっぺ)つながり。Webラジオの天然系あけすけ女子トークとCDでの天使の声。そのギャップが面白くて、ちゃんと彼女の演技を見てみたくて手に入れた彼女の出世作TVアニメ、「たまこまーけっと」。
その不条理系日常系??のアニメは昭和生まれにはほっこりと懐かしいアニメだったが、主人公たちの回りに関してはあまり進展なかったのも事実(いや、しゃべる鳥が現れたり、南国から王子様が来たりで「イベント」はイロイロあったんだけれどw)。仲良し3人組の関係性はあまり変わらなかったし、向かいのライバルもち屋?の息子、もち蔵との関係も深まることなく...
でも、その後日譚「たまこラブストーリー」ではそれが「動く」らしい。そしてそれに「感動した」「泣けた」という噂をよく耳にしたので、「したらば」と手に入れたのが、このBlu-ray。ま、当然初回限定なのでモロモロついてきている、とw
お話としては「たまこまーけっと」と直接的なつながりや連続性はなく、かなり独立している。映画を観終わってから振り返ると、TVの方は時間が限られる映画に向けて、たまこの性格やもち蔵の趣味、仲良し3人組の関係性を説明するための壮大なイントロデュース/イントロダクションだったのかと思えるくらい。そして映画本編では、(一瞬絡みはするものの)TVシリーズでは準主役とでもいうべき立ち位置だったしゃべる鳥(デラ・モチマッヅィ)もほぼ出てこない。
基本、高校3年生を迎え、それまで漠然と考えていた(もしくは考えていなかった)「将来」について悩み/選び/挑戦していく彼らの、「今のままではいられない」という寂しさを伴った心の動きが語られ、それがきっかけでもち蔵との、仲良し3人組との関係も変わっていき...というお話。
TVシリーズでは仲良し3人組「+1」という立ち位置で、役どころとしてはデラの憧れの対象というだけという印象が強かったバドミントン部の朝霧史織がこの作品ではかなりキーとなっている。しっかりしている彼女の口から発せられた「留学してみてもいいかなって」という言葉。それを引き金に進路の話になり、建築学科一本の大工の娘かんなは「でも実は私、高いところ苦手なんだよね」というが「ま、克服しますよ、いつか」と、将来に目を据えてそれに向かって行動しようとしている近しい友人の言葉。その言葉をきっかけに、漠然と店をそのまま手伝う...というような未来しか描けていなかったたまこは、みんないろいろかんがえてるんだなぁと感じる。
一方もち蔵は映像の勉強のため東京の大学を志すが、なかなかたまこに打ち明けられない。そのことを話そうと一緒に帰った際、川に落ちそうになったたまこを支えた時に東京の大学に行くことを伝えると同時に、思わず「オレ、メチャクチャたまこが好きだ」と口走ってしまう。突然のことにその場から逃げ出してしまうたまこ。その後店の手伝いもおろそかになり、もち蔵を避けてしまう。
たまこはみどりにそのことを話す。「いつも、どんなときも、近くに居て...一緒に大きくなったから...なんか大人になっても変わらないと思ってたんだ」「だけどもち蔵はちゃんと自分の進路とか考えていて、すごく遠いひとになっちゃったみたいで...」それを聴くみどりは、もうたまこは自分を頼っていないと感じる。
もち蔵はたまこから返事がなく避けられているのを感じ、告白したことを後悔する。そんな中、父親が外出中にたまこの祖父がもちをのどに詰まらせ、救急車で搬送される。そのときもち蔵は一緒に病院に行き、心細いたまこに寄り添う。もち蔵の両親の計らいで、入院手続きをするたまことしゃべる機会を得るが、告白のことは「なかったことにしてくれていいから」と言ってしまう。
かんなとともにたまこにもち蔵とのその出来事を打ち明けられた史織がたまこの気持ちをうまく整理する言葉を掛ける。「たまこ、大路くんに『好き』って言われてびっくりしちゃったんだ」「だから、大路くん『なかったことに』って言っちゃったんだ」「でもたまこ寂しいんだ」「好き、なんだ」
-自分の気持ちに気づくたまこ-
自分の気持ちを伝えようと、臨時休校であることをもち蔵に伝えず学校で待つたまこ。でもその日はもち蔵が東京の大学に下見に行く日で....
自分の想いを伝えるために京都駅に向かって駆け出すたまこに、高いところが苦手なかんなが木に登って見晴らした広がる景色に、そして自立しているようでいてたまこに依存していたみどりの最後の粋な計らいに、過ぎし日を懐かしく想いだし、なぜか額の奥が熱くなり、そして胸の奥がキュンキュンするお話です。
これから大人になる人に、これから大人になる子を持つ親に、そして過ぎ去りし青春を想い返すことが懐かしくなった人たちに、ぜひ見てもらいたい、これは青春の、そして奇跡の物語です。
あやっぺ、イイ演技するなー...
【構成】
片面2層/リージョンコード 無/本編83分
<初回特典>
・オールカラー・スペシャルブックレット
・名場面絵コンテ集
・描きおろしフォトカードセット(3種)- 大路もち蔵コレクション -
・特製フィルムしおり
<映像特典>
・舞台挨拶映像
・特報/予告/PV集
・ノンクレジットOP/ED
<音声特典>
・キャストコメンタリー(洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里)
・スタッフコメンタリー
近くて遠い、ふたりの恋、「たまこラブストーリー」ロングPV
MAX!
こんな青春、送りたかったなー...
ひとのぬくもりを感じる
世代を超えたアナログちっくなぬくもりを感じる。ほっこりほっかほか。
青春の光と陰
ふたり幸せになる(であろう)たまこと、一人旅立つことがあやっぺのエンディングテーマ(プリンシプル)
で暗喩されるみどり。みんなが幸せになれるわけではない。でもみんなオトナになる。1回目はたまこ視点で、2度目はみどり視点で見返すと2度おいしい。
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購入金額
6,898円
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購入日
2015年07月31日
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購入場所
HobbyMarket ギンセイ本店 Animezone
れいんさん
2015/12/11
チューチュー
キャーーー
cybercatさん
2015/12/11
北のラブリエさん
2015/12/11
れいんさん
2015/12/11
スキヤシ!
cybercatさん
2015/12/11
cybercatさん
2015/12/11