音質的にイマイチ微妙なChoraleの845アンプ用にONKYOのD-112E LTDを買ってみましたが、これがなんだかつまらない…というか、他の2組のスピーカーの個性が強いためか、面白みが無いサウンドだったので手放してしまいました。
1万円前後で買える国産ブックシェルフを探していて今回買ってみたのが、このSC-E717R。
SC-E717のキャビネットを天然木エンクロージャにグレードアップしたのが、Rが付くモデルとなります。
このスピーカ-、見た目は2ウェイブックシェルフですが、P.P.D.D.(Push-Pull Dual Driver)方式という、なにやら凄そうな凄く無さそうな方式を採用しています。
P.P.D.D.(Push-Pull Dual Driver)方式によりサイズを超えた低音再生を図ったスピーカーシステム。
SC-E717にはP.P.D.D.Serial方式を採用し、低域再生を改善しています。
この方式では、背中合わせに配置された2つのスピーカーが互いの非直線性分を打ち消しあう方向に振幅することにより、スピーカー駆動時に発生する高調波歪を低減しています。また、背中あわせに配置されているため、漏洩磁束の遮蔽が確実におこなえ、防磁効果が高くなっています。
さらに、スピーカーキャビネットを最適化設計することでスピーカーの位相干渉による音圧周波数特性のピーク・ディップを防止しています。
というメーカーの説明なのですが、要するにウーファーユニットを2つ背中合わせで搭載(片方はキャビネットの中に埋まってる)、低音域を太くしようというのが狙いの方式です。
天然木のエンクロージャーの採用とウーファーユニットが2つ入っていることもあって、幅15cm程度のブックシェルフとしては重量級な1本5.4kgという重量となります。
低域と高域のバランスがイマイチ→バスレフポートに詰め物で改善
さて、肝心な音は…というと、うーん、確かに低音は豊かだけどもブーミー気味というか、ちょっと飽食気味かも。
個人的に、特殊な構造というかギミックの製品って結構微妙な感じのものが多いような気がする国産オーディオ製品ですが、これもちょっと奇をてらいすぎ?
内部に埋まっているウーファーユニットからリアバスレフを通じて結構凄い低音が出てくるので、ここに掃除用のぶ厚いペーパータオルを突っ込んだらだいぶ落ち着いてきました。
ちょいと微妙な感じの音ですが、ONKYOのD-112E LTDよりはキャラクターが立っているのでこちらの方が好み。
高音域が伸びず、ちょっと籠もりがちな低域と相まってなんとなくAMラジオ的なサウンドなのですが(choraleの845アンプの音の傾向もある)、これはこれで聴き疲れしなくて心地良い感じ。
プラモ作りのBGM用のスピーカーとしてはありかもしれません。
メイン、サブシステムとはまた傾向違いますからね。
P.P.D.D.を採用しているため、奥行きがかなり長いデザインとなっています。
キャビネットはかなり豪華な作りですね。
MDFとは異なる固さで、ノーマルモデルのSC-E717との音の違いにもなっていると思います。
※SC-E717は聴いたことありませんが…
昔良き時代の国産モデルだけあって、仕上げは良好
1997年発売の製品なので、そろそろ20年が経とうとしています。
オーディオに勢いがあった時代の製品ということもあって、作りはかなり丁寧。
背面のターミナルもバイワイヤに対応しており、ターミナル端子もこのクラスにしてはかなりしっかりしたものを採用しています。
むしろ、このスピーカー、バイアンプで低域を別アンプで駆動させて、低域を少し控えめにすると音良くなるかもしれません。
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購入金額
0円
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購入日
2015年11月21日
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購入場所
CR-Xさん
2015/11/21
あまりジャストミートな音奏でると、手が止まってしまうんですよねえ…
ちょもさん
2015/11/21
ですよねー。
「聴き流す音楽(要するにBGM)」と「ちゃんと聴く音楽」って、好みの傾向違いますよね。
主張しすぎず、ちょっとモッサリ気味でもしれっと鳴っているシステムは、ちゃんと聴くにはあまり適さないのですがプラモ作りのBGM用には良いような気がします。
harmankardonさん
2015/11/21
バイアンプまでいかなくても,ショートバーを良質なケーブルに変えるだけでも変わる気がします.お手軽なので,一度試してみて下さい.
ちょもさん
2015/11/21
DENONのスピーカーは今回購入したのが初めてですが、ONKYOと比べると楽しさはありますね。
ショートバーを外すとどっかいってしまいそう(爆)なので、そのままにしてスピーカーケーブルをツィーター側に取り付けてみようと思います。